パトリック・チャン選手と浅田真央選手への新たなる期待





パトリック・チャン選手が来季のGPSに復帰するとの報道がありました!
この知らせを私はずっと待ち焦がれていたんです。嬉しいなあ(´∀`*)。

kan-kan様によりますと、ショートプログラムはアップテンポの曲にヴォーカル入りとか。う~ん、どんな歌だろう?振り付けはデヴィッド・ウィルソンとのこと。ノリノリ系のプログラムになるのかしら?
フリーはジャパンオープンで披露した「ショパンメドレー」を大幅アレンジする予定とか。振り付けはこちらもデヴィッド・ウィルソンですね。ジェフリー・バトルの振り付けも素敵なんですけど、来季は使わないのか。。まあ、いいか。

ジャンプも(3Aはやや安定を欠くが)スピンもステップも一流中の一流であるチャン選手にたった一つ、一流中の一流に一歩届かないものがあるとすれば、表現力と思います。いや、これは語弊があります。五輪シーズンの「四季」を見よ!全ての動きが音楽と完璧に調和していたではないか。オマエはどこが不足だと文句を抜かすのだ?と叱られそうです。

はい。そうれはそうです。私の贅沢な希望は、今までよりもずっとずっとドラマティックでエモーショナルな表現を見せて欲しいということです。「ラ・ボエーム」にはその傾向が少し感じられました。この路線を追求して欲しいのです。情緒連綿とまでは行かなくとも、顔の表情や後ろ姿に、肩~腕~手の動きに更なる表現や色気が増すことを期待しています。

チャン選手のファンでは無い人達から、「確かにチャン選手のスケート技術は凄いと思うけど、高橋大輔さんやジェレミー・アボット選手の演技から受けるような『感動』が無いね。その割には演技構成点のINやCHが高過ぎるね」と言われ、私は何度も「ウヌ~ッ!」と、ハンカチを噛み、地団駄を踏み、悔し涙を流したことか!

「言いたい奴には言わせておけ」と達観するほどの境地には遠い私です(^-^;。

それでも、嬉しいことに、最近はチャン選手の魅力に目覚めた?フィギュアファンが出て来た模様で、彼の演技に好意的なコメントをする人が増え、以前程にはネガティヴな声は減っているように見えることです。また、彼の演技に対する声援や拍手も多くなったように思えます。オイッ!ワカッタカァ!(゚Д゚)ノ

来季、ジャパンオープンかNHK杯(長野)のどちらかに来てくれないかしら?それなれば、私は万難を排してでもチケットを入手し、会社は有給休暇にしてでも見に行くわよ!!


ところで、気になる浅田真央選手の競技復帰の行方は?

報道によりますと、復帰か否かは5月中に判断するとか。
私の予想では、復帰の可能性は70%と見ています。たぶん、当たるでしょう←希望的観測が入っているな^^;

私が70%と予想する理由。
1.平昌五輪ですが、浅田選手は韓国会場との相性は良い。2008四大陸、2008GPF、2010四大陸等。例によって、「韓国だから。。。」と悪い想像をするファンもいるようですが、心配ご無用。そういう方面のことでしたら、今や韓国はソトニコワ選手の方に目が行っていますから、浅田選手は大丈夫でしょう(-^〇^-)。
2.トゥクタミシェワ選手が3Aを決めたこと、同年齢のチャン選手の復帰は刺激になっているだろう。
3.浅田選手はフィギュアスケートが大好きで、良い意味で「フィギュアバカ一代」です。24才にしてアイスショーの演技だけで満足するとは思えない。
4.宮原選手や本郷選手の進境は著しいが、浅田選手を凌ぐところまでは行っていない。浅田選手は復帰当初は無理に3Aを跳ばなくとも十分に全日本のエースに成り得る。当面は2012~2013シーズンのフリー、「白鳥の湖」のような演技構成で戦えば良いと思います。
5.キツイGPSに無理に出なくても、国内の地方大会と小さな国際大会から慣らして行く方法もある。キム・ヨナさんやカロリーナ・コストナーさんのような戦術もあります。

残り30%の理由。
1.27才まで戦うのは大変。精神的にも体力的にも。常勝を求められるプレッシャーもあれば、本人のプライドもある。
2.厳格化の傾向を示すジャンプの「回転不足判定」「エッジエラー判定」にどこまで対応出来るか。
3.そもそも、(たぶん)現役はソチ五輪まで、と決めていた意志をひっくり返すのは大変と思いますしね。

浅田選手は復帰するものと私は決めていますので、その前提で。希望を。
1.振付師を変えて欲しいです。バトルさん、カメレンゴさん、リン・ボーンさん、ランビエールさんとか。少々アクがありますが、いっそのこと、モロゾフさんとかネ。国内からは宮本賢二さん、阿部奈々美さん。なお、ニコルさんは可。

確か、以前にカメレンゴさんが浅田選手に振り付けをして見たいと言っていたことがありますね。しかも、「まだ彼女の(表現面の)潜在能力は開発され尽くしていない」くらいのことを言っていたと記憶しています。

要するに、今までとはもう少し違う新しい路線に期待。
浅田選手は、EX「ジュピター」の振り付けを、ニコルさんと自分の共同作業で作ったと言っていた記憶があります。これなんですよ!私が浅田選手に望むのは。

私は浅田選手の演技は「何て綺麗なんだろう!」「筆舌に尽くし難い無類の透明感!」と思っています。これで十分なのですが、時々、何かが物足りない、と思うことがあります。それは具体的に何か?と問われると答えが難しいのですが。。。他の選手と比較するのはどうかとは思いますが、アシュリー・ワグナー選手や鈴木明子さんの演技を見た後に浅田選手の演技を見ると…もちろん、個性の違いはありますが…浅田選手の演技に「もう一声!」と、感じることがあります。

タラソワさんは素晴らしい振付師ですが、どちらかと言えば「私が考えた振り付け通りにやりなさい!」っぽいイメージが強いです。浅田選手もベテランですから、言われた通りではなく、自ら振り付けに積極的に加わり、自分の考えを盛り込んで欲しいです。その為には言葉の壁が無い日本人振付師がベターと思います。

浅田選手には振り付けに積極的に加わることで、更にギリギリのところまで彫琢され、構成され、表現されたプログラムを期待したいです。

以上、パトリック・チャン選手と浅田選手への期待と希望を述べましたが、これはあくまで私の主観であり、好みに過ぎません。断定するつもりも、押し付けるつもりもありません。二人の偉大なスケーターに対し、「何を偉そうに!」と叱られるかもしれませんが、ファンの欲張りな希望とお許しくださいますよう。



羽生vs高橋大輔でファン同士の“仁義なき中傷合戦”が勃発?





「高橋大輔ファンのマナーが物議 羽生結弦ら他選手にブーイングも」:2015年4月21日(DMMニュース)

(引用開始)…今年で4回目のフィギアスケート「国別対抗戦」が、4月18日に幕を閉じた。結果は米国が2連覇を達成。日本は、羽生結弦がSP、フリーともに1位となるなど健闘したが、2大会連続の銅メダルに終わった。

「視聴率も振るわなかったみたいで、ネット上では激しい羽生叩きも見られました。しかし、それはいつものこと。高橋大輔のファンと羽生のファンが陰湿なバトルを繰り広げているのは有名ですが、今回のバッシングも“また高橋大輔のファンが暴れてる”とネット上の一般人は半ば呆れているようです」(スポーツライター)

一部の高橋ファンが暴走
4月21日発売の週刊女性も『高橋大輔引退で期待される 確執の終わり』と題して、男子フィギア界の2大スターの間に横たわっていた深い溝について報じている。タイトルだけ見ると、2人がこれまで犬猿の仲だったように思えるが、そうじゃない。

簡単に記事の要点をまとめると、熱狂的な羽生ファンと高橋ファンによる陰湿なまでの中傷合戦も、高橋引退によって少しは落ち着くのではないか、というもの。

それにしても、ファン同士の中傷合戦は異様なものがある。

「激しいバトルといっても、圧倒的に攻撃的なのは通称デーオタと呼ばれる一部の熱狂的な高橋ファンです。これまでもさまざまなトラブルを巻き起こしてきました。試合の会場でも、高橋の演技のときは大騒ぎして応援するが、羽生など他の選手の演技のときは、どんなにいい演技を見せても無視するか、ブーイングを浴びせかける。実際、記者の間でも、高橋ファンの傍若無人な態度に怒りが渦巻いていました」(スポーツ紙記者)

しかし、本人たちはいたって紳士的であり、記者の評判も上々だという。心無い一部ファンたちのせいで、本人たちのイメージまで下がっては、それはもうファンとはいえない。(取材・文/小林靖樹)…(引用終わり)


高橋大輔ファンが怒りそうな記事ですね(^。^;)

この記事の信ぴょう性はともかくとして、私の知る限りでは「一部の浅田ファン」によるキム・ヨナへの中傷の方が遥かに酷かったと思いますけどね。

私の見たところ、「浅田真央が大好きで高橋大輔も大好き」というファンの中に最も悪質なタイプがいると思います。悪質というのが言い過ぎとしても、私とは全く意見が噛み合わないフィギュアファンですね。

つまり、浅田真央や高橋大輔の演技こそが「最高」であり、羽生結弦もパトリック・チャンもキム・ヨナも安藤美姫も、二人に比べたら数等下であり、彼等・彼女等が二人よりもジャッジから高い評価を受けるのは許せない!とするタイプです。もちろん、彼等・彼女等のファンに対しても攻撃の矛先は向かいます。

しかし、上記のようなファンは、いわゆるノイジーマイノリティの類だと思います。多くのファンは…好みは色々あれど…概して、それぞれのスケーターの演技を楽しんでいるのではないでしょうか?


【ロマン派音楽の最盛期、ワグナー派とブラームス派のバトルがあった】
クラシックファンであればたぶん知っていると思いますが。

ワグナー派(新ドイツ派とも呼ばれる)には、ワグナー本人、リスト、ブルックナー、ヴォルフ等がいて、ブラームス派(新古典派とも呼ばれる)には、ブラームス本人、ドボルザーク、音楽評論家のエドゥアルド・ハンスリック、指揮者のハンス・フォン・ビューロー(妻だったコジマをワグナーに寝取られてからブラームス派に移った)等がいました。

で、ハンスリック曰く、音楽は(ブラームスのように)音楽それ自体の中に美を求める「絶対音楽」こそが真のあり方で、ワグナーやリストのように、文学や絵画や哲学等、音楽以外のものを混ぜた標題音楽のようなあり方は邪道であり、大げさな効果を狙った作曲は誤りである、と主張したそうです。

メーリケ歌集等の作曲で知られるヴォルフは、ブラームスの交響曲を批判し、「この音楽全ての音を合わせても、リストの曲のティンパニの一打ほどの音楽も無い」と、ボロクソに叩いたそうです。凄いネ(^-^;

また、ブルックナーの交響曲を支持するファンとブラームスの交響曲を支持するファンとの間で、コンサート会場で猛烈な非難合戦がしばしば起きて、演奏が中止する程だったそうです。

19世紀半ば、ロマン派音楽の社会的地位が高まり、アクチュアルな活動が盛んとなり、大衆がこぞってコンサートやオペラに足を運ぶ時代だったからこそ、専門家やファンの間で激しいバトルが展開されたのでしょう。

しかし、現代の多くのクラシックファンはそうしたバトルとはほとんど無縁で、ワグナーを聴けば、ブラームスも聴き、個性の違いを楽しんでいます。そういうものなのでしょう。

日本のフィギュアファンの間でバトルが盛んであるとすれば、まさに、フィギュアスケートが日本の中でアクチュアルな働きを持ち、最盛期にあるからでしょう。

スケーターをも巻き込むようなファンのバトルは困りますが、まあ、これもフィギュア人気の高さの証明でしょう。

あと15年か20年も経てば、「ああ。。そんな時代がありましたっけね。。。」となるのではないでしょうか。

なお、蛇足ながら、今のところ、日本の女子シングルスケーターには人気爆発して「アイドル化」しそうなタイプは居ないと思います。宮原選手、本郷選手、他の若手ジュニア選手…それぞれ素晴らしい実力の持ち主ですが、「アイドル」とは少し違うタイプかな。。。しかし、なまじ「アイドル扱い」されない方がむしろ彼女達には幸せ?かもしれません。



4月からのお薦めテレビドラマと、今野敏など。





テレビドラマはあまり見ませんが(退屈なのが多いから)、たまたま土曜・日曜ということもあって、夕食をとりながらぼんやりとテレビを見ていたら、意外に面白いドラマにぶち当たりました。
仕事と生活にくたびれた中年のサラリーマンが、ぼんやりとテレビを眺める心境が私にもようやく分かって来たようです。これって、悲しいような侘しいような(^。^;)。

NHK・BS時代劇「神谷玄次郎捕物控2」
公式サイトはここです

主人公は北町奉行の同心、神谷玄次郎。いわゆる「八丁堀の旦那!」ですね。
神谷役の俳優は高橋光臣さん。いやあ~、なかなか渋いというか、味のある役者と思いました。普段はグータラで女に弱いが、剣は強くて調査能力も高いという同心役にピタリ合っている感じです。

今や、連続時代劇はNHK(お金があるからね)しかやらないので貴重です。

「八丁堀の旦那」を扱った時代小説ですが、最近読んだものでは、小杉健治著「独り身同心」と、佐藤雅美著「物書同心居眠り紋蔵」が面白いですよ。特に、「独り身同心」は「神谷玄次郎」とキャラクターが似ています。肩の凝らない読み物として手頃です。1~7巻で完結しているので、一巻目から読む方が面白い。

「物書同心」は短編集ですが、著者の佐藤雅美氏は江戸マニアとでも言うべき小説家で物凄く江戸風俗に詳しいです。読んでいて江戸時代の風俗の勉強になります。当時の訴訟のシステムとか、寺子屋制度とか、町の治安システムとか、商売のあり方とか、色々と。1~11巻くらい出ているようですが、どれから読んでも楽しめるようになっています。


縁談―独り身同心1 (ハルキ文庫 こ 6-21 時代小説文庫 独り身同心 1)縁談―独り身同心1 (ハルキ文庫 こ 6-21 時代小説文庫 独り身同心 1)
(2012/07/15)
小杉 健治

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ちよの負けん気、実の父親 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)ちよの負けん気、実の父親 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)
(2014/05/15)
佐藤 雅美

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現在の八丁堀は東京駅八重洲口から東に1キロ程の所にありますが、昔の面影は全くありません。味も素っ気も無い無機質のビルや住宅地があるだけです。

昔は全て木造だから、戦争や震災で燃えてしまい、跡形も無くなってしまったのでしょうね。


日本テレビ「ドS刑事」
公式サイトはここです

主役が遺体フェチで犯人イジメが趣味というS系トンデモ女巡査部長なので興味を抱き、原作の小説を読んだことがありますが、小説自体は他愛の無いレベルでした。しかし、テレビドラマは意外と面白い。

深田恭子主演の「富豪刑事」のような、いわゆる「おバカ系」「ドタバタ系」「ユーモア系」のマンガのような刑事ものドラマですが、私はなまじ真面目?な刑事ドラマよりよほど楽しめると思う方です。

主人公の刑事、黒井マヤ役を演じる女優の多部未華子さんが意外と良い!なかなかカッコイイぞ!
もう少し、サディスティック系の女優の方が迫力があるかもしれませんが、まあ、マンガ系なので、多部さんの特徴的な一重瞼がキリッとして、しかも、可笑しい。上司の刑事課長には逆らい、部下をいたぶり、犯人をイジメるトンデモ刑事ですが、彼女の父親が警察庁のナンバーツーで階級が警視監なのよ。ワロタ。


ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 (幻冬舎文庫)ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 (幻冬舎文庫)
(2013/08/01)
七尾 与史

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【今野敏の小説は素晴らしい】
前にも紹介しましたが、今野敏著「隠蔽調査」は新潮文庫から続編が次々と出ていますが、ますます好調。私の好みとしては、最近読んだ「警察もの」としては特出した優れものと思います。テレビドラマの方もTSUTAYAにありますが、これぞ「大人が味わうべき警察ものドラマ」って感じです。若い人にはこのドラマの良さが分かりにくいでしょうね。視聴率は惨敗だったようですが、決してドラマの出来が悪いからではありません。若い人向きではなかったからですよ。

「隠蔽調査」以外では、「任侠学園」「任侠病院」が面白いです。昔気質で人情味のある親分が率いる町の小さなヤクザがひょんなことから、私立高校を経営することになって…そこでヤクザと高校生・教師とのドタバタが始まるわけですが…これがまた実に愉快なんです。例えば、若頭が「近頃の高校生は礼儀も知らねえのか!」とボヤく姿とか、ツッパリ女子高生にタジタジとなる姿とか、痛快です。

第二作は「任侠病院」で、今度はヤクザが病院を経営し、第三作では出版社を経営するハメとなる。別のヤクザの弟分が出版社を脅しに来ると、その応対に兄弟盃を交わした兄貴が出て来る。弟分が「ど、どうして兄貴がここに!?」とぶったまげると、兄貴分の若頭が「おう!ウチの出版社をよくも脅してくれたな!」と凄む。笑えます(-^〇^-)。


任侠病院任侠病院
(2011/10/20)
今野 敏

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2015国別対抗戦:雑感





貧乏暇なしで、今回はチケット代を払って生観戦する余裕がありませんでした(T ^ T)。過去2大会は生観戦したので、今回はそれほど心が動かなかったこともありますが。

【羽生結弦:浅田真央、高橋大輔に並ぶスーパースター&国民的アイドルの誕生】
高橋大輔が引退し、浅田真央は休養中で現役復帰も不明という中にあって、羽生結弦の存在を、(おそらく)日本スケート連盟もテレビ局も大いに喜んでいることでしょう。羽生選手のお陰でフィギュア人気は当分安泰で、会場の(べらぼうに高い)チケットの売れ行きも好調を維持するでしょうし、テレビの視聴率も下がることは無いでしょう。

会場を埋め尽くした観客はあたかもオール羽生ファンと化したかのような様相を呈しており、昨季まで会場を埋め尽くしていた浅田ファンや大輔ファン(羽生嫌いが少なくない?)はどこに行ったの?って感じすらいたします(^O^)。

「選手をアイドル扱いするのは如何なものか?」と懸念する人もいるようですが、それは贅沢かつ野暮な愚痴というものだ。五輪や世界選手権で優勝する実力にプラスして人を惹きつける魅力(キャラクターや容姿)を備えたアスリートがいれば、テレビが多く取り上げるのは当然だし、人気が爆発するのも時間の問題だ。その点で、羽生選手はアイドル化の為の要素を全て備えているスケーターです。

バドミントンの世界では「オグシオ」なる女子ダブルスがアイドル化していましたが、そのお陰でバドミントン界はどれだけ助かったか計り知れないと思います。「アイドル化はケシカラン!」などと文句を言うバドミントン関係者はいましたでしょうか?卓球の愛ちゃんにしても然りです。愛ちゃんのお陰で「卓球はネクラのスポーツ」というマイナスイメージはかなり払拭されたのではないでしょうか?

世間の注目を浴びることで選手も強くなり、そのスポーツに取り組もうとする子供や、それまで無関心だった人達が関心を持つようになります。これらも該当スポーツ競技の力を底上げするパワーとなることは間違い無いでしょう。

これらのメリットを考えれば、アイドル化によるデメリットは大した問題では無いと思います。もちろん、熱烈なファンの中には応援マナーに問題があったり、選手達に余計なストレスを与える不届きな人もいるでしょうけど。


【羽生選手の演技はひとことで言えば綺麗だ!】
私は男子シングル選手の演技を見て、「綺麗だなあ!」と感じる事はほとんどありません。女子であれば荒川静香さんや浅田選手の演技こそ、「綺麗だなあ!」と酔いしれていましたが。

もちろん、チャン選手の4T-3Tを「美しいジャンプ!」と思うし、高橋大輔さんのステップを「カッコイイ!」と思うし、アボット選手の透明感ある演技に「シビレた~!」と思う。しかし、「綺麗だなあ!」とはちょっと違うのよね。

私は羽生選手のショートプログラム、ショパンの「バラード1番」の演技を思い浮かべながら書いています。旋律の流れやリズム、音の強弱に沿って一つひとつのエレメンツやステップが測ったように構成されているプログラムと、それを完璧に着こなした羽生選手の演技。もちろん、これらはトップスケーターなら誰でもやっていることだ。

しかし、羽生選手の一つひとつの所作には男子には珍しい優美さ柔らかさがあります。その源となっているのは彼の綺麗なスケーティングと細身で柔軟な体型・容姿(フィギュア向きだ!)でしょう。さらには美青年と言える風貌も。

喩えて言えば、「冬ソナ」のヨン様がスケートをしているようなものだ。女性の間で人気が爆発するのも当然でしょう。私は羽生選手の熱烈ファンでは無いけれども、比類の無い魅力を感じています。魅力の70%は「綺麗だなあ!」で、20%は「カッコイイなあ!」で、残りの10%が「可愛いなあ!」です。


【トゥクタミシェワ選手の脚力:トリプルアクセルの系譜】
女子のパイオニア、伊藤みどりさんから続くトリプルアクセルはトゥクタミシェワ選手に継承されました。浅田選手不在の中、女子のジャンプ構成はドングリ状態・膠着状態にありましたが、彼女が打ち破りました。素晴らしいですよね。

女子では、基礎点の高い高難度ジャンプへの挑戦が影を潜め、3回転ジャンプの質の向上が主流となっていました。もちろん、ジャンプそのものの質の向上と、ジャンプ前後の繋ぎに工夫を凝らし、より多くの加点を取るスケートもフィギュアの醍醐味です。いや、むしろ、こちらの方にこそフィギュアスケートの本質があるのでしょう。ジャンプだけではなく、スピンでも、スピン自体の質の向上と、スピンの入り方に如何に工夫を凝らしているかを見るのもフィギュアの醍醐味です。レベル4を取ることよりも、加点が多く貰えるスピンにこそフィギュアの本質があるのでしょう。

しかしながら…女子は脚力という点での難しさがあるのでしょうが…高難度ジャンプへの挑戦もスポーツとしては重要な柱でしょう。伊藤みどりさんのトリプルアクセルや安藤美姫さんの4回転サルコウを見た時の興奮は忘れられません。安藤さんは「女子には4回転は無理」という固定概念を打破したと思うのですが、一人だけでは弱いです。こちらも誰かが「継承」して欲しいですよね。

トゥクタミシェワ選手は「女子も進歩しなければ」と言ったそうですが、注意が必要でしょう。「進歩」は誤解を招く言葉です。高難度だけが「進歩」では無く、高質な技を磨くこともまた「進歩」と思うからです。ただし、ダブルアクセルを跳ぶ前にどれだけ難しいステップやムーブメンツを入れても、1本のトリプルアクセルの魅力には勝てない、というのが多くのフィギュアファンや観客の「本音」ではないでしょうか?

トリプルアクセルを練習している女子選手は、ゴールド選手、宮原選手、樋口選手他、かなり居るようですね。その中から試合で決められるようになる選手、継続して跳べる選手は…たぶん…一人か二人でしょうね。私は樋口選手に大いに期待していますし、彼女の脚力から見ても実現の可能性は低くは無いと見ています。

女子のトリプルアクセルのパイオニアとしての伊藤みどりさんは偉大でした。何事も最初にやった人は偉大です。次に偉大なのは浅田選手です。10年近く、継続してトリプルアクセルを跳び続けて来たことが凄いです。トゥクタミシェワ選手は二人に続く偉大なトリプルアクセルジャンパーになるのでしょうか。

トゥクタミシェワ選手の「ゴム毬が跳ねるような」ジャンプは伊藤みどりさんに次ぐ。絶頂期の安藤美姫さんに匹敵する脚力の持ち主ではないでしょうか?国別対抗戦でのトリプルアクセルを見て驚いたのですが、あんなにゆっくりとした助走スピードから高いトリプルアクセルをよくも決められるものだと!彼女の場合、スピードを跳躍力に活かす、というよりも、持ち前の脚力で「ビヨ~ン!」と跳んでしまうのでしょうか?


【ブラウン選手:「4回転無し」スケーターが成し得る究極の演技】
もしも、バンクーバー五輪で4回転無しで優勝したスケーターがライサチェク選手ではなく、ブラウン選手であったとしら、プルシェンコ選手をはじめとして、あれほど周囲から「ガヤガヤ」言われることも無かったのではないでしょうか?

【無良選手:男の根性】
無良選手がフリーの後半に3A-3Tを決めた時、3Sー1Loー2Sの予定が2Sー1Loになり、最後の3番目に3Sを跳んだ時、私は涙ぐんでしまいました。無良選手が後半に3A-3Tを跳ぶのは極めて稀では?感激したわ。

【ウィーバー・ポジェ:気魄の演技】
世界選手権から国別対抗戦までの期間が短かったので、選手達にはキツイ大会だったと思います。参加選手の中には、明らかに世界選手権の時よりもパフォーマンスが落ちている例や、「賞味期限切れ」的な演技もありました。そうした中で、ウィーバー・ポジェのアイスダンスはショートの時から「本気度120%」という気魄が伝わる演技でした。ああッ、これくらいの演技がどうして世界選手権でやれなかったの?と思うくらい。

【イリ・ジガのツイズル:ツイズルにも色々あって】
セット・オブ・ツイズルで、一番目の左回転のツイズルを終えてから、一端、ステップを踏むことも足を踏み替えることも無く、チェンジエッジして同じ右足のまま二番目の右回転のツイズルを行う。如何にも難しそうね。事実、ショートでは成功したけど、フリーでは失敗しちゃいました。

シングル競技の選手もツイズルは入れますが、アイスダンスのようにツイズルの途中でバランスを崩したり、トラベリングが足りずスピンみたいになる例をあまり見ません。何故?
1.シングル選手は一人でやるので、相手とのシンクロをする負担が無い。
2.難度の低いツイズルをやっているから。
3.セット・オブ・ツイズルをやらないから。

ステップシークエンスやコレオで、シングル選手がアイスダンスのようなセット・オブ・ツイズルを取り入れたら面白いと思うけどなあ。レベル取りには無関係でも、GOEの加点になるのでは?観客にもウケると思うが。

【国別対抗戦をやる意味あるのか?】
多くのファンは国別の順位なんか無関心でしょう?
五輪もそうでしたが、やはり競技としては違和感があります。無理やりっぽさがあります。それに、選手達は世界選手権で疲れていて、不本意な演技に終わる例も多いですしね。しかし、ファンとしては世界のトップスケーター達の演技を見る機会が増えるので、本音としては喜んでいるフシもある。私もそうです(^_^;)。選手達はどう思っているのかな?

【番外編】
廊下で村上佳菜子選手と李子君選手がハグしながら何か語っているシーンが映り、胸が熱くなりました。選手同志はこうなんですよね。日本と中国の関係は最悪の状態にあります。主に両国のアホ右翼政治家の罪だ。



私の好きな歌・その13 落花





東京の桜(ソメイヨシノ)は早くも散り始め、葉桜になりつつありますね。

古代より日本人は桜の散り様にしみじみとした感慨を抱いて来ました。ただし、昔の日本人が見たのはソメイヨシノではなく、山桜や八重桜です。ソメイヨシノは…研究者によると…江戸後期に東京は染井(巣鴨の近く)の地にて、オオシマザクラとエドヒガンザクラを交配して人工的に作られた花だからです。


       久方の光のどけき春の日に静心なく花の散るらん   紀友則 古今和歌集



私訳。
「光ののどかな春の日であるのに、どうして落ち着いた心もなく、花が散っているのだろう」

「散るらん」の「らん」は眼前の事柄の原因・理由などを推量する助動詞です。

昔から、「どうして落ち着いた心もなく…」と推量する訳し方が多かったようですが、最近では原因・理由を、「静心なく」と推量する解釈もあるようです。つまり、「落ち着いた心が無いので花が散っているのだろう」と訳す。

この短歌のツボは、天気はのどかで風も無いのに、花を散らすとは、桜よ、どうして君は落ち着きが無いのか?と、擬人化して問いかけていること、無風でもヒラヒラと力無く落ちる桜の不思議さを逆説的に歌っていることにあります。

また、一句目と二句目の、「久方の光のどけき春の日に」における、「ハ音」と「ノ音」の反復によるリズム感が素晴らしく、軽快さと優美さを醸し出しているのもこの短歌の美点です。

単純素朴な歌ですが、捨てがたい魅力があります。


水の流れを意味する言葉に、「流英」(りゅうえい)があります。美しい言葉でしょう?

散った桜花が川に流れて行く様を、「花筏」(はないかだ)と言います。美しい言葉でしょう?

散った桜花が川波に揺れ、流れ、去りゆく様を、「花の泡沫」(はなのうたかた)と言います。

美しい言葉でしょう?儚く悲しい言葉でしょう?


詩歌を味わうコツは、

詩歌の内容に関連した絵や画像を決して見ないこと。

言葉とリズムだけを頼りにひたすら想像し、何かを感じること。

そして、声に出して詩歌の調べを掴むことです。



プロフィール

片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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