日本神話におけるヰタセクスアリス(vita sexualis)





私は元々「古代史ガール」「寺社ガール」なので、日本神話も好きだ。子どもの頃、小学生向きに易しくアレンジされた「古事記」が面白くて、夢中になって読んだのを今も覚えている。

現在、手元には岩波文庫版「日本書記全5巻」と角川文庫版「古事記」と講談社学術文庫版「出雲風土記」、そして集英社文庫版「万葉集全20巻」の4点セットがあり、折に触れては読む。

現代の価値観で過去の歴史を判断するのは問題であるとの指摘が良くある。そうかもしれない。しかし、私たちが歴史を読む時は…たとえそれが趣味であっても…現代に生きる自分や自分の属する国や社会の価値観や課題と向き合っているのだと思う。過去の歴史が現代を逆照射するのを感じる。

私は、過去と現代との違いを受け止めるよりも、「昔も今も人間の考えることや価値観はあまり変わらないな」の方に関心が向くし、そこに感銘を受ける場合が多い。

例えば、日本書記の「敏達天皇記」の中にこういう話がある。敏達天皇が亡くなった葬儀の最中、「穴穂部皇子、炊屋姫皇妃(後の推古天皇)を奸さんむとして…」とある。奸すとは、レイプのことだ。穴穂部皇子を悪人に描いているのである。つまり、大昔から女性を「奸す」のは悪、との価値観はあったのだろう。

ところで、性犯罪関係にはレイプ、買春、痴漢、セクハラ、下着泥棒、盗撮等があるが、一番罪が軽いのは「覗き見」であろう。男は次のように思うらしい。「見られたからって、別に減るもんじゃないだろうが」と。
もちろん、これとて現行犯で捕まれば「軽犯罪」ではある。が、昔、校舎が木造だった頃は女子更衣室を覗き見する男子生徒がよくいたようだし、マンションで着替え中の女性を双眼鏡で覗き見する男性もいるとか。まあ、一度くらいならお説教で済まされるかもしれない。が、繰り返せば悪質になる。

では、大昔はどうだったか?

【覗き見:男は、見るな、と言われると見たくなる。】
これは有名な神話だからご存知でしょう。イザナキノミコトが、亡妻イザナミノミコトに、いとしい妻よ、現世に戻って来てと言う。そこで、イザナミは黄泉の国の神と相談するが、その間の私の姿を見ないでくださいと言う。しかし、イザナキは覗いてしまう。「覗き見」を日本書記や古事記では「窃かに伺い」と表現している。

「覗き見」は、海幸・山幸の物語にも出て来る。豊玉姫がお産の際に夫の山幸に「私がお産をする時は、どうか見ないでください」と言うが、山幸は覗き見をしてしまう。ここでも「覗き見」は「窃かに伺う」とある。日本書記が書かれた時代には、「覗き見」という語彙は無かったのかもしれない。

覗き見をしたイザナキも山幸も、その後はヒドイ目にあう。罰である。つまり、そんな大昔から「覗き見」は良く無い行為とされていたのではあるまいか。

もちろん、これらのケースでは単に「覗き見」だけを女が怒っているのではなく、「どうか見ないでくれ」とお願いしたにもかかわらず、それを守らなかった男の約束違反をも咎めているのではあるが。

ところが、平安時代になると少し事情が変わるようだ。

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貴公子が深窓の麗人を垣間見する


若い男性の貴族、つまり貴公子が若い女性を「垣間見」するシーンが「伊勢物語」や「源氏物語」に描かれている。「伊勢物語」の第一段「初冠」では、貴公子が狩りに行った際、近くに住む若く美しい姉妹をものの透き間から覗き見をする。

「覗き見」は「垣間見」と表現する。しかも、これが「良く無い行為」どころか、むしろ、「みやび」な振る舞い、風流なものとして描かれているのだ。ただし、貴公子は覗き見をした直後に、この美しい姉妹を「若紫」に喩えた優雅な和歌を詠んで贈ったのである。これら一連の行為が「みやび」だと言うのだ。

この場合、姉妹の方にも「暗黙の了解」があるのだ。貴族の女性は滅多に男性に顔を見せなかった。扇子で隠したり、奥の帳の陰にいて顔を見せない。従って、男性が「垣間見」をする以外にはなかなか女性の顔を拝むことは出来ないと知っていたのだ。見知らぬ貴公子から和歌を贈られて、「まあ!覗き見してイヤラシイ!」とは言わないのである。むしろ、贈られた和歌の出来映えが悪いと、それが軽蔑されるのである。

もっとも、上記は貴族だけの特権であろう。平安時代の人口の9割を占めていた百姓が覗き見をしていたのか、どんな実体であったのか知りたいところだが、文書が全く無いから分からないのだ。

鎌倉時代~江戸時代はどうだったのだろうか?寡聞にして知らない。

ところが、巷説によれば明治時代に出っ歯の亀五郎が、女風呂を覗き見する常習犯だったことから、覗き見を「出歯亀」と言うようになったらしい。こうなると、風流もみやびもヘチマも無い。出歯亀という言葉は人のプライバシーを覗き見するような記事を書くメディアに対し、「出歯亀報道」と揶揄する場合に使われるようだ。

昭和の前期までは、女性が庭で行水をするケースがあったとか。で、板塀の透き間や節穴から覗き見する男性がいたらしい。思えば、長閑な光景だ。当時は軽犯罪にも該当しなかったのか。

昔も今も、女性が男性を「覗き見」する話は聞かない。

私が全く理解出来ない行為は、下着泥棒である。だいぶ前だったか、女性の下着を500着以上も「集めていた」男が逮捕されたというニュースを見た記憶がある。そんなに集めてどうすんの?(^-^;。

【女性は驚くと何故かホト(女性の秘所)を衝いて死ぬ】
古事記の有名な「天の岩屋」のシーンでは、スサノヲノミコトが暴れまくり、機織姫が驚いて機織り器具にホトを突いて死ぬシーンがある(日本書記には見当たらない)。また、日本書記の「崇神天皇記」では、ヤマトトトビモモソヒメは夫が蛇の姿をしているの見て驚き、箸でホトを突いて死ぬ(こちらは古事記には無い)。

何とも悲惨な死に様ですが、神話の世界ゆえか、どことなくユーモラスでマンガチックだ。それにしても、どうしてホトなのか不思議だ。記紀を書いた人が変態だったわでもあるまい。

日本書記では、ヤマトトトビモモソヒメは奈良県にある箸墓古墳(卑弥呼の墓との説もある)に葬られたとしている。が、箸で突いたから箸墓なのではなく、箸墓だから箸で突く話になったと考えるのが合理的だ。何故なら、古墳時代には日本人は箸を使う習慣はまだ無く、7世紀後半くらいに古代中国から伝わったとされているからだ。

☆天の岩屋でアメノウズメノミコトが乳房をあらわにし取り出し、下衣の紐を陰部まで垂らして踊りまくったという話は有名ですが、私はこれが「ストリップショー」の起源ではないかと愚考します。こんな昔からこの種の商売があったのではないかと想像させる。遊女は人類最古の職業ってか(^O^)。

【磐之媛の嫉妬】
磐之媛は仁徳天皇の皇后だ。王侯貴族が一夫多妻制は常識だった。ところが、磐之媛は夫と他の后達の様子を知ると、「足もあがかに妬みたまひき(古事記)」。つまり、足ずりしたり、足を跳ね上げたり、足をバタつかせて嫉妬したというのだから、凄まじい限りだ。しかし、可愛いものよ。

これが平安朝では「かげろふ日記」の女作者が、やはり、凄まじい嫉妬ぶりを示し、夫の藤原兼家もたいそう持て余したようだ。昔も今も、こうした妻の嫉妬は本質的に変わりはなさそうだ。しかし、可愛いではないか。それよりも、妻が嫉妬すると知りつつも、ずっと一夫多妻制を続け、あるいは、愛人をこしらえる男性の本性の方がよほど恐ろしい。

番外の話。
中学生対象の扶桑社版「新しい歴史教科書」(2001年)には、神武天皇の東征伝承に1ページ、日本武尊に2ページ、日本神話として4ページを割いている。で、多くの歴史学者や識者から批判が沸き起こったことはご存知でしょう。

つまり、この教科書は他の教科書と比べ、神話の量数が多いだけではなく、真偽不明な神話をあたかも歴史的事実であるかのように誤解させる書き方がされており問題である。非科学的な皇国史観のニオイがプンプンするというのだ。

私は日本神話を多めに載せることには賛成だ。ここには日本人の心の源泉があると思うから。古事記や日本書記には虚実が混ざっているのは確かだが、そこは教師が注意深く指導すれば済む。
歴史の教科書にはマズイというのなら、国語の教科書でも良い。

それと、他の国の歴史教科書には自国の神話がどれだけの量が割かれているか、比較検討すれば良い。果たして、新しい歴史教科書が異常なのか普通なのか、それによって分かると思うからだ。

また、この教科書で教えたからといって、子供達が皇国史観に染まったり、神武天皇は実在したと信じ込んだりはしないと思う。科学も含め、教育が行き届いた日本ではそんな単純な影響は受けないと思うから。

事実、子どもの頃から神話を愛読して来た私だって、天皇中心の皇国史観に染まったりはしてないよ(-^〇^-)。



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2014.10.29 | | コメント(5) | トラックバック(0) | 歴史・文化



2014年・スケートアメリカ:・完(川口&スミルノフ!!)





男子SP・結果
1 Tatsuki MACHIDA 93.39
2 Jeremy ABBOTT 81.82
3 Jason BROWN 79.75
4 Denis TEN 77.18
5 Adian PITKEEV 76.13
6 Artur GACHINSKI 75.71

町田選手の新SP、曲名が長いので「ファンタジア」としておこう。

実は、私は浅田選手のSPでは「ファンタジア」が一番好きだ。それゆえ、町田選手の演技に浅田選手の演技をつい重ねて見てしまうのはどうしようもない。私のようなフィギュアファンが多いであろうこと…町田選手もおそらくそれは分かっているでしょう。それを承知しながらこの曲を選んだところに、今季に臨む彼の並々ならぬ意欲を感じます。

浮世離れした浅田選手の美しく芳しいラベンダーは、自然に咲く花をそのままリンクに活け移したかのようだった。これに対し、哲人町田選手の方は一つひとつの所作を考え抜いた末の創造美の如くに映った。同じ曲を使っても個性の全く異なる演技に、改めてフィギュアスケートの奥深さを感じた。第一印象として、私の好みでは昨年の「エデン」よりも今年の「ファンタジア」の方にプログラムの質という点で軍配をあげたくなる気持ちだ。

しかしながら、フィギュアもスポーツだ。
町田選手の演技が素晴らしく映える要因は高質で安定した4Tと、完璧とも言える3Aが決まることにあると私は思う。仮に、この二つの豪快な高難度ジャンプが無いとしよう。演技全体の印象は随分と違うと思う。

もちろん、演技を下支えするスケーティング力や、ミスや欠陥を最小限に抑える「陰の技術」があってこそのフィギュアの醍醐味でもある。アボット選手やブラウン選手の素敵な演技がそれを証明している。

アボット選手が現役を続行することになり嬉しい。彼の演技を見ているとフィギュアはまずは足元だなあ、と思う。そのようなアボット選手であっても…やはり…全米選手権SPで4T-3Tを完璧に決めた時の演技に最も感銘を受ける。

上記に関連したことがある。BS朝日が深夜にジュニアGPSを放映していました。女子シングルでは…日本人選手だからという贔屓目があることを否定はしないが…樋口若葉選手の演技に一番感銘を受けた。

樋口選手はロシアの選手のような繋ぎの濃さや表現性という点では一歩譲るかもしれないが、最初から最後までスピード感豊かに滑りつつ…彼女の脚力と膝のバネの素晴らしさ!…高いジャンプを豪快に決める演技に私は釘付けになった。

逆に、ロシアのジュニア選手達がチョコチョコと繋ぎを入れたり、アレコレと表情を作っているのが、「しゃらくせえ!」と感じてしまったほどだ。もちろん、これはフィギュアスケートの鑑賞法としては偏っているのだろうが。

町田選手ですが、衣装の色は紫系ではありませんでしたね。ま、男子に紫はイマイチだとは思うけど(^-^;。

歌入り。アボット選手の例だと「なるほど、良くマッチしている」と思うけど、やはり、うざったいな。歌が英語であっても見ている私には歌詞はほとんど聞き取れない。だから雑音ぽく聴こえてしまうのだろう。これは私の感覚でしかないが。

オペラ鑑賞の場合は歌が「雑音ぽく」聴こえることはあまり無い。何故なら、あらかじめ歌詞の中身を予習しているし、舞台の両端に日本語訳の電子掲示板があり、内容が分かるようになっているからだ。


女子SP・結果
1 Elizaveta TUKTAMYSHEVA 67.41
2 Elena RADIONOVA 65.57
3 Gracie GOLD 60.81
4 Samantha CESARIO 58.96
5 So Youn PARK 55.74
6 Elene GEDEVANISHVILI 55.39
7 Mae Berenice MEITE 53.98
8 Haruka IMAI 53.79
9 Natalia POPOVA 50.70
10 Mirai NAGASU 49.29
11 Brooklee HAN 47.38

長洲、メイテ、ゲデ子、パクなど、注目スケーターの演技を見ていないけど、衛星放送では見れるのかな?

トゥクタミシェワ選手はスレンダー体型ではないのにジャンプの軸が細くて綺麗ですよね。3-3は難度を落として3T-3Tにし、単独の3ルッツはステップから余裕の着氷でした。数年前までは、こういう構成にすると、「妥協した」とか「ジュニア構成にした」とかギャースカ言う輩がいたものですが、さすがに最近はその手の声はめっきり減りました。良い傾向。

スピンもステップも高質で、どこを取っても綻びの無い素晴らしい演技と思います。強いてケチをつければ、ちっともボレロらしくない演技だったこと。

ラジオノワ選手は少し堅くなっていましたか。必ずしもベストの演技ではなかったにせよ、立派にシニアの演技をしていると思います。それにしても高い技術といい、振り付けをこなす上手さといい、実に器用な選手だ。あまりに器用過ぎて少々心配になって来るくらいだ。才能も凄いのだろうけど、彼女を養成したロシアスケート界も凄い。

優れた女子選手を大量生産するロシア界の養成システムってどうなっているんでしょうね?嘗て体操界に君臨していた時のように、次から次へと優秀な女子スケーターが現れ、ファンは応接の暇が無いくらいだ。何よりも凄いと思うのは、ジュニアの時からジャンプだけではなく、スピンもステップも表現性も高いレベルに育っていることだ。偏りが無い。大きな弱点が見当たらない。強いて言えばダブルアクセルが少し弱いことか。ジュニアGPSに登場するロシア女子選手達は誰もが優秀で、一つひとつのエレメンツの技量はシニアのロシア女子選手と比べてもさほど見劣りはしないのだ。

だからこそ、ロシアからは誰でも良い、誰か一人、3Aや4T、4Sを跳べる選手が出て来い!ジャンプ構成に限っては「どんぐりの背比べ状態」から抜け出す女子スケーターを!もちろん、これはファンの我がままである。

ゴールド選手は昨季のプログラムを持ち越しましたね。地元ゆえ少し緊張していたのかな。アメリカフィギュアの人気回復の鍵はゴールド選手とブラウン選手の活躍にかかっている。

今井選手は勿体ないことを(><)。が、良くも悪くも彼女らしいスタートでした。いくら3-3を跳んでも3ルッツも3フリップも無い構成では表彰台は厳しい現実がある。それと、もう少しパワーがあればと思う。まだ正コーチが決まっていないという噂がありますが本当?彼女にはいっそのこと、モロゾフコーチはどうだろう。エグい振り付けでイメージを変える。


男子FS・結果
1 Tatsuki MACHIDA 175.70
2 Nam NGUYEN 158.53
3 Jason BROWN 154.42
4 Denis TEN 147.56
5 Douglas RAZZANO 138.25
6 Jeremy ABBOTT 137.51

町田選手の「第九」。さすがは氷上の哲人だ。第一楽章の冒頭を用いるとは!神秘的で混沌とした宇宙から主題が徐々に形作られる音の流れを聞かせつつ、演技が始まる…憎い演出だ。プログラム全体を終楽章の音楽で埋めるような、通俗的でベタなやり方は崇高な町田哲学に反する!!優勝おめでとう!

素晴らしい演技だと思う。見事な開幕戦。しかし、このプログラム、疲れるな。演じた町田選手は相当疲れたようだが、見ている私の方も疲れた。快い疲れでもあるが。いずれにせよ、120%の力が発揮された演技を見るのが楽しみだ。

2位のナム君もそうだけど、ジュニアGPSで4回転ジャンプを3本決めた中国の金さんも、若くして4回転を「軽々と」決めてしまうのには舌を巻く。時代はどんどん変わる。

以前、国会で「疑惑の百貨店、総合商社」という言葉がウケたことがある。ブラウン選手の演技は繋ぎ、トランジッションの「百貨店」と言うべきか。人間、仕事でも弱点を埋める必要に迫られると何かしら発明をするものだ。強みだけでは生き残れないからだ。まさに、必要は発明の母である。4回転は無く、3Aも大得意というわけでもないブラウン選手が、それでも勝つ為にここまで工夫・努力をした証が「繋ぎの百貨店」なのかもしれない。彼の強みである柔軟性も活かせる。見ていて泣ける。深い感銘を受ける。これもまたフィギュアスケートの奥深さと思う。

織田信成さんの解説は想像した以上に良いと思う。言葉数は少ないが、技術上の急所をズバリ指摘してくれる。逆に、申し訳ないけど、想像したよりイマイチなのが、鈴木明子さんの解説。ただし、今のところは、という留保をつけておくが。

女子FS・結果
1 Elena RADIONOVA 129.90
2 Elizaveta TUKTAMYSHEVA 122.21
3 Gracie GOLD(アメリカ)118.57
4 Samantha CESARIO 115.62
5 So Youn PARK 114.69
6 Mirai NAGASU 108.92
7 Haruka IMAI 104.18
8 Brooklee HAN 102.99
9 Elene GEDEVANISHVILI 102.71
10 Mae Berenice MEITE 98.73
11 Natalia POPOVA 97.45

ラジオノワ選手とトゥクタミシェワ選手の年齢差は2つか3つですよね。中学生と大学生くらいの年齢差を感じてしまう。今回のトゥクタミシェワ選手は前の国際大会の滑りに比べ、素人目にも明らかにスピード感に欠け、何ともオットリとした演技でございました。何だか、一瞬、彼女が高級バーのマダムのように見えてしまった(^_^;)←アホ。

パクソヨン選手はやはりバネのある高質なジャンプと、氷を撫でるような柔らかいスケーティングが魅力的です。ただし、せっかく3ルッツと3フリップの跳び分けが出来るのだから、3S2本、3T2本の構成はねえべさ。せめて、3ルッツ2本入れてたもれ。やれ繋ぎが薄いの、振り付けがスカスカだの、野暮なことは言うまい。一歩一歩でありんす。同じようなことは今井選手にも当てはまるかもしれません。

ゲデ子が元気に3ルッツ2本跳んでくれて嬉しかった。ステップ・スピンでレベル落としまくっているのも、ゲデ子らしくてご愛嬌。GPSは1回のみのエントリーだそうだけど、もう1回出られると良いですね。Iキスクラで彼女の隣にいた女性コーチですが、背がでっかいね。ゲデ子だって身長は160cmと聞くから、決してそんなに小柄ではないのに、子どもみたいに小さく見えてしまう。これが宮原選手だったらどんな絵図になるだろうかと、クダラナイことを考えてしまう。

☆フィギュアの話ではないけど、ゲデ子のグルジアを海外の多数派のようにジョージアと呼ぶべきだという記事を見た。ジョージアというのはどうしてもアメリカのジョージア州のイメージが強くてどうかなと思う。そもそも、そんなこと言い始めたら、イギリスだのドイツだのも、それでいいのか?となるし、中国はシナと呼ぶべしとなるし、中華民国を台湾と呼ぶのは言語道断ということになりますよ。

ゴールド選手は新ルールの網にまんまと捕獲されてしまいました。3Fはエッジが「e」で基礎点を下げられ、2Tの跳び過ぎで後半の3連続コンボがパーになるという悲惨。まあ、それでも3位なんだから、ヤレヤレというところでしょうか。ゴールド選手程の運動神経の持ち主がコンボのセカンドに2Loを付けるのが苦手とは摩訶不思議。プログラムはあまりこれといった印象が残らないな。何故かな。衣装は素敵でした。

メイテ選手と長洲選手のフリープログラムはイマイチだな。変えた方が良いんじゃないか。両選手の良さを引き出すもっと活きの良い音楽と振り付けにして。

解説の荒川さんにはパターンが一つあるね。それは、ジャンプに回転不足かエッジエラーの疑いがあると、荒川さんはそのジャンプの直後に「黙る」のだ。アナウンサーが「決めました!」と叫んでいても、「黙って」います。で、プロトコルを見ると、たいていは荒川さんの「内心の無言の判定通り」になっています(^O^)。

今回のアメリカ大会は予想通りの結果で波乱が無い分だけ競技としてはエキサイティングではなかった。興奮のほとんどは、町田選手の演技に持って行かれた感じ。彼の演技は絶好調で、語りも舌好調でした。

あ、それと、織田さんの解説のお陰であらためて、繋ぎ、トランジッションの勉強になったのも良かった。地上波番組の解説で「ブラケットからの~」とか「スリーターンからの~」とか、「ジャンプ後にカウンターからイーグルを入れて」等、ここまで具体的に言及する例は少ないですからね。それと、「ジャンプの前後に繋ぎを入れると、演技構成点の繋ぎにもプラスになる」くらいのことも言っていましたね。

最近では、安藤さんと織田さんの解説が想像以上に良いのが嬉しいです。

アイスダンスとペアが見られないのが残念。せめて、ペアの川口&スミルノフや、アイスダンスのシブタニ兄妹とチョクベイは見たかったなあ。素晴らしい演技だったらしいが。近頃は動画の粗い映像では見る気がしない。

ばた様からの情報で、川口&スミルノフ組も大復活です!
4Sスロウジャンプを綺麗に決めた!!
動画はここです

ああ、画像が粗くて小さくて、イマイチよく見えないのが残念。
4S跳んだこと、観客も分かって無い人がいるみたい。

ペアでは4S跳んでも基礎点は8.00点なのね。こんな初歩的なことも知らなかった(^_^;)。
途中で川口選手が美しいスパイラルをしている箇所、スミルノフはどこに行っちゃったの?と思ったけど、これも新ルールなのでしょうか?それとも、前からあった?(ーー;)。


2014.10.25 | | コメント(39) | トラックバック(0) | フィギュアスケート・大会



エキゾシズムの復活:エリザベータ・トゥクタミシェワ





トゥクタミシェワ選手の新フリープログラム→動画はここです

Finlandia Trophy 2014

女子フリー結果

1位 トゥクタミシェワ(ロシア)
技術点:63.62点
演技構成点:62.64点
合計:126.26点

2位 セサリオ(USA)
技術点:52.53点
演技構成点:56.08点
合計:108.61点

3位 本郷
技術点:50.96点
演技構成点:50.64点
合計:101.60点


トゥクタミシェワ選手が戻って来た!(*^。^*)

他の選手たちには申し訳ないけど、彼女の演技は…やはり…ひと味もふた味も違う。
澱み無く流れる滑り、ジャンプの高さ、優雅な身のこなし、どれもが一級品です。

濃紫色の羽衣が舞う姿はどこか日本の雅な世界を彷彿とさせますが、それとも少し違う。多様な民族の混血を経て来たような彼女の風貌と演技はオリエンタルでエキゾティックです。欲を言えば、スケート靴の色も衣装に合わせて。

また、音楽がエキゾティックですから、これが彼女に合わないはずがありませんね。これは良いプログラムだ。

トゥクタミシェワ選手の表情は一見どこか取り澄ましているようでいて、実は親密な趣きがあります。ちょっと、ミステリアス。これもまた彼女の魅力と思います。

少しスリムになったでしょうか?他のロシア娘とは異なり、ゾクゾクするようなお色気がありますね。
私はソトニコワ選手の素朴で親密な雰囲気+豪快な滑りが大好きですが、トゥクタミシェワ選手や他のロシア娘達の演技もそれぞれ個性があって好きですよ。

これでロシア女子シングル界は一段と熾烈なトップ争いになりますね。

セサリオ選手も本郷選手も「カルメン」か。。。ああ、これもフィギュアの定番中の定番の一つですね。セサリオ選手の方は昨年から持ち越しでしたでしょうか。彼女に合ったプログラムと思います。出来ればもう少しデモーニッシュな雰囲気が出てくれば見応えが増すと思います。安藤美姫のカルメンにはそれがあった。

本郷選手の演技構成点の評価が低い。でも、まあ、鈴木明子選手だって若い頃はそんなに高い評価は貰っていなかったから、じっくりと磨いて欲しいです。表現力を磨くのも良いが、ジャンプとスピンをもっとネ(*´∀`*)。

男子の方ですが、昨年はどん底だったリッポン選手が復調して来たようで嬉しいです。「牧神の午後」は魅力的なプログラムでしたが、ジャンプとの相性はあまり良くなかったのでしょうか。

リストのピアコンですが…今のところ、さほど魅力的なプログラムには見えませんが…嘗ては小塚選手もこれで世界選手権銀メダルを取りましたし、ジャンプとの相性は良いのかもしれません。

☆GPSに大庭雅選手がエントリーしていますが、国際大会の場で3Aが決まると良いですね。楽しみです。


2014.10.14 | | コメント(5) | トラックバック(0) | フィギュアスケート・大会



ノーベル賞という権威





田母神俊雄@toshio tamogami
「ノーベル賞受賞の赤崎、天野、中村の3教授の皆さん、本当におめでとうございます。
日本のノーベル賞受賞者はこれで22人になるそうです。韓国や中国には一人の受賞者もいないのです。日本国民の皆さん、日本がいかに優れた国か分かります。日本人としての自信を持ちましょう。」


何故このような話になるのでしょう?
田母神氏は「つぶやき」を最初の一行目だけにとどめ、素直に祝福すればいいだけの話だ。

韓国や中国には一人の受賞者もいない…これは事実でしょうか?デタラメでも嘘でも言ったもの勝ちですか?

ノーベル賞受賞者の人数が国や民族の優劣の尺度になるのでしょうか?

世界には受賞者が一人か二人、又は一人も居ない国は沢山あります。
それらの国の人達は劣った国民として自信喪失しているのですか?

受賞者の有る無しや多少で自信を持ったり失ったりする?何という精神の貧困さでしょう。

お上や権威に弱い日本の国民性を示しているのでしょうか?※

田母神氏の「つぶやき」は極右、ネオナチ、ゴロツキヘイト集団…すなわち、右翼の中の低レベル層に共通して見られるメンタリティーの標本と言えましょう。
その反知主義性、排他性、差別性、お花畑的自画自賛性、カルト性、そして幼稚性において。


いわゆる平和憲法を護持すべしと主張する一部の集団が「日本の平和憲法をノーベル平和賞に!」との運動をしたようですね。どちらかと言えば左翼or左巻き系の人達なようですが、こちらもノーベル賞を権威として見ている意味においては田母神氏と五十歩百歩のメンタリティーを感じてしまいます。


日本人はノーベル賞以外では世界文化遺産という権威にも弱いよね。
ある地域や神社仏閣が世界遺産に登録されると途端に観光客が増えるのを私は不思議に思う。
登録されたからって、それまでと何ら形状も価値も変わるわけでは無いし、ありがた味が増すわけでもないのに。






2014.10.12 | | コメント(6) | トラックバック(0) | 政治・社会



日本史上には悪人は数多いても、悪女は居ない?





日本史上、一番ひどい悪人は誰?
記事はここです

1位:明智光秀
2位:織田信長
3位:徳川綱吉
4位:平将門
5位:田沼意次
6位:蘇我入鹿

まあ、遊びですけどね。

光秀は「悪人の信長」を殺したんだから、むしろ、善人じゃない?(-^〇^-)

それよりも、主人の三好長慶を殺し、将軍足利義輝を殺し、東大寺大仏殿を焼き払った松永弾正久秀の方が遥かに悪人でしょう?知名度の差かしら。信長は降参した久秀を侍らせて、「この男は大悪人よ」と言って家康に紹介したとか。久秀にしてみれば、「信長め、オマエに言われたくない」と思ったことでしょう。これを恨みに思ったのか、その後久秀は信長を何度も裏切ったとか。

信長は一向一揆衆を根切り、撫切りと称し、数え切れぬほど虐殺しまくったり、比叡山焼き討ち等、トンデモない戦国大名でしたが、当時としては進歩的で合理的な考え方も持っていた人なんですよね。唯物論的発想があったのかも。神とか仏など存在しないと思っていたフシがあるし、天皇家に対しても表面上は敬意を表しつつも、てんで問題にしていなかった様子も伺えます。バテレンを保護したのは宗教心からではなく、新しい知識や発明に関心が強かったからでしょう。

綱吉は日本史上に残る悪法、「生類憐れみの令」がまずかった。しかし、生類を憐れむという発想そのものは悪くは無い。ただ、運用面でおかしなことになってしまったようだ。

将門ですが、これは皇国史観の影響でしょう。私には悪人というイメージは無いな。むしろ、天皇家に対抗して坂東で新皇を称したのであれば、なかなかの心意気ではありませんか!!

田沼意次についての評価は最近見直されていますが、賄賂・汚職の権化という見方が根強いのでしょうね。

6位の蘇我入鹿にはワロタ。日本人の大好きな聖徳太子。その嫡男の山背大兄王をはじめとした聖徳太子の一族を皆殺しにしたのがいけなかったようね。黒岩重吾が入鹿をある程度好意的に描いた小説を残していますが、なかなかネ。。
皇国史観的に見れば、崇峻天皇を殺した蘇我馬子の方がよほど悪人と思うが(^O^)。

私なら日本史上の一番ひどい悪人に東条英機を選ぶけどな(^-^;

理由は色々とありますが、多くの日本軍兵士を犬死に、野垂れ死にさせた最大の責任者の一人だよ。

大本営陸軍参謀の辻政信中佐というのも相当のワルだね。調べれば調べる程、この男には怒りを覚えて来ます。ノモンハン戦やニューギニア戦等、主要な戦いに顔を出していますが、コイツのお陰で殺された日本軍将兵は数えきれません。

ところで日本史上、一番ひどい悪女はだれでしょう?ちょっと思いつきません。平安初期の薬子とか、室町時代の日野富子とかいるけど、いかにも小物だ。

その点、西洋には凄まじい悪女というか猛女がいました。

Caterina_Sforza.jpg

その悪女とは、カテリーナ・スフォルツァです。15世紀末期イタリアはフォルリ国とイーモラ国の領主の妻。あのマキアヴェッリと同時代だ。かなりの美人だったらしい。以下は塩野七生著「わが友マキアヴェッリ」にあるエピソードです。

反乱を起こした家臣たちに夫を殺され、子供たちを人質に取られたカテリーナは城塞に隠る。彼女が25歳の時の事件である。反乱者たちが、「出てこなければ子供たちを殺す」と脅すと、彼女は城壁の上に現れる。
そこで彼女がとった行動とは!?(テレビのクイズ番組のネタになるな)

カテリーナはやおらスカートをぱあっとまくり、こう叫んだ。
「なんたる馬鹿者よ。子供くらいこれであといくらだって産めるのを知らないのか!」

これには反乱者たちも唖然としたとか。

それにしても、カテリーナは子供に対する愛情の欠片も無い非情冷酷な女性なのか?
そうだとすれば、相当の悪女だよ。

後に彼女はチェーザレ・ボルジアの軍に攻撃される。篭城中、彼女は敵陣にこんな文句を書いた石弾を投げ込んだ。
「大砲は、もう少しゆるやかに撃ったらいかが?あなた方のキンタマがちぎれないように」

こういうタイプの女性、日本史上には見当たらないですね。大和撫子とは精神構造が異なるのでしょうか。

ちなみに、カテリーナは男性からは大人気だったとか。
上流階級の女性によく見られる偽善的な上品さとは真逆な彼女の個性が男性からウケたらしい。



2014.10.11 | | コメント(15) | トラックバック(0) | 歴史・文化



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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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