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マリア・ソツコワ選手が引退




●マリア・ソツコワ選手が引退



まだ二十歳なのに、とても残念です。

より女性的に優雅に円熟した演技を見たかった。。。

ピンクの衣装が実に似合う女の子でした。

お人形さんのようなお嬢様的風貌とスタイルの良さで演技が惹き立っていました。

特に、最後のビールマンスピンは雄大で見応え十分。

大きく、ゆったりとした優雅な演技は私も好きでした。

ただ、身長が173㎝に伸びて、ジャンプの方が苦しくなりましたね。

もともと、演技後半になると少しスタミナが切れてジャンプが回転ギリギリか回転不足になるケースがありましたので、平昌五輪シーズンくらいから苦しくなりました。

思い起こせば、同じロシアの女子選手では、ラジオノワさんもポゴリラヤさんも身長が伸びてジャンプが苦しくなり、結局は若くして引退してしまいました。

他の国でしたらまだしも、女子フィギュア界では最も熾烈な争いが繰り広げられているロシアにおいては、モチベーションを維持するのは非常に困難なことだったのかもしれません。

その点、高身長でも30才まで現役を続け世界のトップクラスを維持したイタリアのカロリーナ・コストナーさんは偉大でしたね。そのコストナーさんも最後はやはりジャンプに苦しんでいました。

このように考えますと、フィギュアスケートというのは女子シングルの場合、小柄な方が得なのかもしれません。ちょうど、女子体操がそうであるように。

跳んだり、くるくる回転したり、といった運動は小柄な方が有利なんでしょうね。。。

動画の演技はロシアの作曲家、シュニトケのアダージョの音楽に乗って、ソツコワ選手が素晴らしい演技をした時のもの。総合2位に入りました。


ソツコワ選手、お疲れ様でした。



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2020.07.09 | | コメント(3) | トラックバック(0) | ロシア人選手達・ロシアネタ



ロシア女子のアリーナ・コストルナヤ選手に期待!





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ロシア女子のアリーナ・コストルナヤ選手。15才。

コストルナヤ選手の演技、いろいろ。
動画はこちらから


わたし、こういう顔立ちの女性、好きなんですよね。

どちらかといえば、丸顔+愛嬌系ではなく、面長+きりり系ですね。

もちろん、顔立ちよりも彼女の演技に魅了されました。

彼女の現コーチは例のエテリ・トゥトベリーゼさんですが、それまでは別のコーチについていたそうですね。

そう、エテリ組のザギトワ選手やメドベーデワ選手とはどこか、滑りの個性が違うように見えます。

コストルナヤ選手のスムーズで伸びやかな滑りっぷりはロシア風味ではなく、むしろ、北米や日本に見られる高質なスケーティングに近いものがあると思います。それと、スピンやステップの時の脚線の美しさとポジショニングには、どこかアメリカのグレイシー・ゴールド選手を彷彿とさせます。

ステップワークの時の上半身の倒し方!きっと、エッジも深く、なおかつ、加速も自在なのでしょう。上手いなあ。この辺りもこれまでのロシア女子にはあまり見れらなかったタイプではないでしょうか。

もちろん、ジャンプも大きくて質が高いですね。

しかも、ジャンプへの助走での繋ぎで、グングンと加速していく滑りも素晴らしい。

私がこれまで好きだったロシア女子選手はソトニコワ選手、ポゴリラヤ選手だったのですが、新たに好きな選手が現れたので早くも来季が楽しみになりました。

ほぼ完成したとの噂もあるトリプルアクセル(3A)を本番で成功させたら、たちまちシニアでもトップクラスのスケーターになること間違いなさそう!

来季からシニアデビューの予定とか。

日本の最大のライバルは今はザギトワ選手ですが、来季からはコストルナヤ選手になると私は予想しています。いや、正直言って、彼女が完璧な演技をしたら、日本女子選手、紀平選手も敵わないのかなあ、と。

ロシアジュニアには4回転ジャンプを跳ぶ選手が複数いますが、私は…贔屓目もありますが…彼女達よりもコストルナヤ選手の方が将来性と言う点で最も期待出来ると見ています。

ただし…ちょっと、いやな言い方ですが…ロシア女子の選手の「賞味期限」は短い。そもそもロシアの女性の「加齢率」は日本女性の比ではなさそう。えらく早熟な半面、老けこむ?のも早い。一応の先進国にしてはロシア女性の平均寿命が非常に低い※のと関係があるのかもしれません。

そう考えると、先々のことは予想が難しいですね。

で、コストルナヤ選手の「賞味期限」はどうでしょうか?

私はトゥクタミシェワ選手やレオノワ選手のような息の長いスケーターになると予想。しかも、先輩のお二人よりも強くて上手いスケーターに育つのではないかと。

※国別の女性平均寿命のデータがあります。
こちらです

これを見ても、ロシア女性の平均寿命が非常に低いのがわかります。男子も低いねえ。。。

非常に寒い気候に加え、安くて悪い酒を浴びる程飲むからか?




2019.03.31 | | コメント(11) | トラックバック(0) | ロシア人選手達・ロシアネタ



2018ロシア選手権女子シングル:強過ぎて仰け反る




Jスポでロシア選手権女子シングルを見ました。
レベルがあまりに高過ぎて驚嘆するばかりです。
私は劇画の主人公のように、「ガハハハ!」と大笑いするしかありませんでした。
もちろん、大笑いする私の顔はひきつり、ピクピクと痙攣しておりました。
「こ、こ、これでは他の国はとても敵わない!」と思いました。
もちろん、日本女子も頑張っています。
しかし、ロシア女子はそれよりも一段階レベルが上だと感じました。

女子結果
1 Alina ZAGITOVA 233.59点
2 Maria SOTSKOVA 221.76
3 Alena KOSTORNAIA 216.57
4 Stanislava KONSTANTINOVA 211.28
5 Polina TSURSKAYA 207.61
6 Anastasiia GUBANOVA 206.60
7 Elizaveta TUKTAMYSHEVA 202.06
8 Daria PANENKOVA 201.97
9 Serafima SAKHANOVICH 197.44
10 Elena RADIONOVA 196.78

●総合6位: GUBANOVA(グバノワ)選手のフリー
ここです

グバノワ選手については私も以前に取り上げたことがあります。
ここです

何という伸びやかなスケーティング!素人目にも分かる深いエッジワーク!
アイスダンサーのように美しいフリーレッグのさばき方!
さらには、上半身や腕・手の柔らかな使い方の見事なこと!
こ、これが15才の演技なのでしょうか!?年齢をごまかしていないでしょうね(^_^;)
ロシア女子で大流行の、片手や両手を挙げて跳ぶタノジャンプを乱用?していないのも大変よろしい。
これだけの演技をしても6位なのです!
強いて言えば、もっとエモーショナルな雰囲気が欲しいかな。


●総合3位:KOSTORNAIA(コストルナヤ)選手のショート
ここです

そのグバノワ選手の更に上を行くのがコストルナヤ選手!
ジャンプ、スピン、ステップ、表現技術、そのどれもが素晴らしい!
しかも、なかなかの美形。
げッ!こ、これで14才なんですって(@_@;)

恐ろしい。。。


3F-3Tの直前のステップは、モホークで足を踏みかえてからの左足カウンターにスリーターンでしょうか。
単独3Lzの直前は、バレエジャンプ~ウォーレイからチョクトーをかましているのでしょうか。
(ファントム様。間違いがあったら教えて下さい)

☆コメント欄のファントム様の分析をご覧ください。勉強になりますよ(^o^)丿
ファントム様、ありがとうございますm(__)m

いずれにせよ、これだけの繋ぎがあれば、ジャンプの加点や演技構成点にもプラス要素となるでしょう。まさに、今の採点ルールにぴたり則して如何にどれだけ得点を稼げるか研究され尽した演技でしょうね。

言うのは簡単ですが、それを、14才の少女が見事に演じるのだから凄い。
難しい技をこなすのに精一杯なのではなく、余裕で演じているのが心憎いくらいです。

彼女達の演技を見て解説の岡部由紀子さんが、半ば呆れたように、「いったい、どういう練習をすれば14才の少女がここまでになれるんでしょうね?」と言っていました。

そう。私がかねてから申し上げているように、日本スケート連盟は適当な人材を派遣して、ロシアの練習現場を見学し、コーチの話を聞き、学ぶべきは学んだ方が良いと思います。

ロシア女子ジュニアには他にも凄い選手がいますし、ノービスにも将来有能な選手が目白押し。

●21才になったトゥクタミシェワ選手も頑張りましたが、何だか、一昔前のフィギュアスケートのスタイルって感じになっていました。もう、これは、トリプルアクセルを跳ばないと勝負になりません。

●平昌五輪ですが、女子はメドベージェワ選手とザギトワ選手の二枚看板で金・銀獲得が濃厚でしょう。ソツコワ選手も強いですが、彼女は不安定です。

ロシア女子3選手に割って入れる可能性があるのは、辛うじてカナダのオズモンド選手と日本の宮原選手でしょうか。他にはコストナー選手くらいか。何といっても、演技構成点で高い評価が貰える選手が強いですので。




2017.12.30 | | コメント(12) | トラックバック(0) | ロシア人選手達・ロシアネタ



リプニツカヤ選手の引退とソトニコワ選手の欠場(/_;)




●ソチ五輪団体戦の金メダリスト、リプニツカヤ選手が19才で引退を決意。

残念です。
拒食症で苦しんでいたとは…さぞかし、辛かったでしょうね。
彼女は演技だけではなく、ツンデレ的なキャラクターも魅力的でした。
もう少し、彼女の演技を見たかったなあ。。。
美形ですしね。
今度は、大人の魅力を生かしたプログラムを演じる姿を見たかった。

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結局、15才の時、ソチ五輪の団体戦で演じたフリー「シンドラーのリスト」が、彼女の最高の演技になりましたね。
ここです

プログラムの素晴らしさ!!
リプニツカヤ選手の長所と個性が最大限に発揮された演技でした。

新体操の選手も顔負けの柔軟性を生かした「キャンドルスピン」「I字スピン」には度肝を抜かれましたっけ。

ほぼ完璧なエレメンツに繋ぎの濃さ、そしてプログラムの優秀さと。

まさしく、メドベデワ選手の演技はリプニツカヤ選手の延長線上にあると言えましょう。

しかし、プーチン大統領が観戦する中、金メダルに貢献出来たのですから一生の思い出になったでしょう。


シンドラーのリストですが…旧ソ連もユダヤ人を弾圧したり、虐殺をしたこと、
彼女は知っているのでしょうか?



●ソチ五輪個人戦女子の金メダリスト、ソトニコワ選手が足首の故障で平昌五輪シーズンを欠場。

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わたしはソトニコワ選手のダイナミックで力強い演技が好きです。
ちょっと、男性的でもあります。
彼女が浅田真央さんをこの上なく尊敬していることにも好感を抱いています。

ソチ五輪では、「キム・ヨナ選手の金メダルを奪った」とて、韓国の狂的ヨナファンから槍玉に挙げられました。当然、ソトニコワ選手も韓国のフィギュアファンに良い印象は持っていないでしょう。

仮に彼女が五輪代表に選出されたとて、韓国に行ったらどんな嫌がらせをされるか分からない。

それゆえ、身の安全の為にも平昌には行かないのでは、との憶測もあるようですが、それは違うと思います。彼女はそんなヤワなアスリートではないと思います。

韓国サイドだって、開催国の名誉にかけて「嫌がらせ」はさせないでしょう。
こわーいプーチン大統領が見ているしね(^_^;)

ソチ五輪後、ソトニコワ選手もリプニツカヤ選手と同様、怪我や故障に苦しんでいるようですね。

モチベーションの問題もあるのかもしれませんし、強い選手が続出し、熾烈な競争を繰り広げるロシア女子シングル界のプレッシャーもあるのかもしれません。無理してでも頑張らなければいけない環境でもあるのでしょう。

有力選手が目白押し、というのは国やスケート連盟にとっては嬉しいことなのでしょうけど、
個々の選手にとっては厳しい。大変ですよね。。。

ともあれ、ソトニコワ選手は引退をしたわけでのではないので、再び彼女のパワフルな演技が見られるようになることを期待しています。




2017.08.30 | | コメント(6) | トラックバック(0) | ロシア人選手達・ロシアネタ



ロシア女子は恐ろしい:ザギトワ選手の演技




2016ロシア選手権リザルト
サイトはここです

ザギトワ選手(14才)のショートプログラム
ここです

●私が注目した彼女の演技箇所
①フライングキャメルスピンへの入り方。短いバックスパイラルから一歩踏んでフライングキャメルを行いますが、これは素人目にも難しい入り方に見えます。良くもまあバランスを崩さずに出来るものです。キャメルスピンの回転が速い!日本女子選手にこれだけ速いキャメルスピンをやれるスケーターは稀なのではないでしょうか。

ステップシークエンスはもちろん上手いと思いますが、どことなくまだ表現性が「舌足らず」な感じがします。

②演技後半に3Lz-3Loを成功!これは凄い!この非常に難しいコンビネーションジャンプは演技冒頭に行うのが普通ですが、彼女は後半で決めます。しかも、全盛期の安藤美姫さん並のジャンプの高さ。解説のタラソワさんがエラク興奮しているのが分かりますね。さぞかし絶賛しているのでしょう。

③シャーロットスパイラルからスリーターン→綺麗に両手を挙げたタノの3F。この一連の技も見事!女子選手でここまで鮮やかな両手タノジャンプを決める例も稀でしょう。
※ファントム様からご指摘あり。スリーターンの前にカウンターターンが入っています。

④バレエジャンプからブラケットターンをして2A。ランディングして直ぐにカウンターターン(エッジが少し甘いように見えます)をし、スパイラルからウィンドミルを入れてレイバックスピンへ。ここでの一連の繋ぎの濃さ!途切れがありません。これがまさしくロシア女子流の繋ぎの濃いイマドキ演技なのでしょう。
※ファントム様からご指摘あり。
ここはカウンターターンではなくブラケットターンとのこと。エッジが変更になっているからです。

これだけの難しい構成をほぼ完璧にやれるザギトワ選手の強さには舌を巻きます。メドベデワ選手も凄いですが、彼女が14才の時よりもザギトワ選手の方が更に強いのではないでしょうか。しかも、彼女はギリギリ平昌五輪に間に合う年齢なのです。ロシア女子はメドベデワ、ポゴリラヤ、ザギトワの最強3選手が五輪代表になる可能性があります。素人目ですがザギトワ選手に「隙」があるとすれば、ステップやターンにまだ甘さがある点でしょうか。

ロシア選手権の女子の演技をJスポで見ましたが、率直に言って日本女子や北米女子より一枚も二枚も上だと感じます。ソトニコワ選手やリプニツカヤ選手が大活躍したソチ五輪の時代よりも更に上を行く今のロシア女子は最強無敵かと。これでもしも3Aまでバッチリ決めるようになったら他国の選手達は手も足も出ません。

解説の岡部由起子さんがロシア女子のスピンの上手さ…特に回転の速さと軸の安定…を絶賛していました。これは暗に日本女子のスピンに問題があることを示唆しているものと思います。宮原選手は例外的にスピンが非常に上手いですが、本人が苦手と言っているようにキャメルスピンは回転が遅いです。


ロシア選手権の観客の入りが盛況です。女子はほぼ満員か。驚きました。やはり、強いと人気も高まるのでしょうね。本来なら主役になるはずのソトニコワ選手もリプニツカヤ選手も不在にもかかわらず。


そのロシアの観客ですが、フリーで完璧な演技をしてもスタオベは少なかったですね。もちろん拍手喝采はします。立ちあがる観客もいるのですが1割~2割以下に見えました。また、歓声も日本ほど大きくはなかったように聞こえます。ここは日本の観客と大きく異なりますね。フィギュア王国のロシアの観客の方が洗練されているかもしれません。

これは一昔前、クラシックコンサートにおいて海外の演奏家から日本の聴衆が揶揄された例ですが、海外のオーケストラが来日公演をすると、演奏終了後に常に日本の観衆は拍手喝采をすると。どんなに一流のオーケストラでも曲目や日により好不調の波があるのに日本の観客は常に拍手喝采すると。また、曲目は最終楽章のエンディングがジャジャジャ~~ン!!と盛り上がって終わるものを演奏すれば日本の聴衆は喜び感激すると。

ケッ!日本のお陰で稼いでいるのに日本の聴衆をバカにしやがって!と腹が立ちますが、やたらと歓声を張り上げスタオベする日本のフィギュアファンの姿とどこか重なって見えます。

私がスタオベをしない理由はフィギュアスケートを見る目が肥えているからではなく、スタオベが好きではない、気恥ずかしい、ミーハー的群集行動から免れたい…要は私の単なる好みや一種の天邪鬼に過ぎぬ。




2017.01.05 | | コメント(10) | トラックバック(0) | ロシア人選手達・ロシアネタ



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プロフィール

片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、神仏を尊び、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者熟女(四十路半ばを過ぎた)ですが、よろしくお願いします。

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