羽生選手の世界王者復権と他のスポーツなど:愚見を少々

【最悪だったフジテレの世界フィギュア選手権の放映】
数あるスポーツ番組の中でも、2017世界フィギュアスケート選手権を放映したフジテレは余りに酷かった。これでもか、これでもか、という程のCMの垂れ流し。一人目の選手の演技を見せて、再び十数本のCMの乱打。そして、ようやく二人目の演技。これが終わると再び十数本のCMの乱打。

驚くなかれ!なんと3人目の演技が終わった段階で放映時間が40分も経過していたのだ!私はブチ切れてテレビを切り、今回の世界フィギュアはJスポによる放映が始まるまで観ませんでした。

民放はスポンサー無しでは番組が成立しないという現実を私も理解していますが、今回のフジテレは限度を超えていたと思います。フジテレが他の民放テレビ局よりも視聴者から不人気なのも分かる。

しかし、フジテレも酷いがスポンサーもアホだね。高額を払ってこんな形でCMを流しても、視聴者はマトモに見ないだろうし、むしろ、悪印象すら与えるのに。企業各位はこんなCMに広告費を無駄に費消するくらいなら、商品価格を下げる方に金を使えよ!と思う。結局、多額な広告費の分も、商品の価格に含まれるわけですからね。下らぬCMに金をじゃぶじゃぶ使い、それを消費者に負担させようって寸法です。だから私は言うのだ。なべで商人というのは悪質だと!

安倍自民党政権は報道の自由を圧迫するのではなく、こういうテレビCMの垂れ流し状態こそ規制して欲しいものです。ま、100%やらないだろうけどね。

 
【今季、私が最も感動した羽生選手のフリー演技】
クリーンなノーミス演技でしたね。4回転ジャンプ4本に3A2本というクレイジーな高難度構成を、羽生選手はナチュラルに当たり前のように完遂してしまいました。どこをとっても淀みの無い綺麗な演技。

凄いです。やはり、次元が違う。何回見ても飽きません。


鈴木明子さんがスポルティーバのコラムで羽生選手の演技に「もっと感情を、エモーショナルに」と言ったとかで、一部のフィギュアファンから不評を買ったとか。曰く、「鈴木明子ごときのスケーターが何を言うか!」と。

記事はここです

この記事からは鈴木さんの羽生選手への温かい助言こそあれど、どこにも非難されるようなものは無いと思います。ただ、その上で私が思うのは、鈴木さんの「もっと感情を」は、ちょっと違うんじゃないかなあと。あまり共感は出来ませんでした。

「もっと感情を、エモーショナルに」と言う時、二つの意味があると思います。

一つは、プログラムの表現上で求める「感情」。
もう一つは、選手の演技(又は試合)に臨む上での「感情」です。

両者は一応、別のものですが、リンクはしていると思います。

羽生選手がこのクレイジーな高難度構成をクリーンに完遂する為には、どこまでも「感情を抑制」する必要があったと思います。冷静に自分の感情をコントロールしなければ集中が乱れ、たちまちミスに繋がるだろうと。

また、プログラム「Hope & Legacy」は久石譲作曲の流れるような美しいピアノ曲であり、濃厚な感情表現が求められるような劇的な音楽ではありません。ましてや、鈴木明子さんの好きなストーリ性の濃厚なプログラム・音楽でもありません。

もちろん、振り付けをしたシェイリーン・ボーンが語る『Hope & Legacy』で、ある程度は一つ一つの振り付けについての意味合いが説明されています。しかし、私達が普通に見ている限りは分からないです。

羽生選手の演技もこの音楽にマッチした流れるような美しい演技だったと思います。

つまり、両方の意味で、「もっと感情を」入れるようなプログラムではなかったと思います。私は今回の羽生選手の演技はあらゆる意味において過不足の無い見事な演技だったと思います。


☆「もっと感情を」と言えば、パトリック・チャン選手を思い浮かべます。彼も時々そのような言われ方をして来たスケーターの一人です。それは分からなくもないです。しかし、羽生選手もパトリックも、高橋大輔さんや鈴木明子さんとはまったく異なるタイプのスケーターです。ショートではパトリックが完璧な演技で100点越えを果たしました。この見事な演技に、「もっと感情を」は当てはまるのだろうか?


【チーム名に「サムライ」を使うのはやめて欲しい】
NHK大河ドラマ「女城主、直虎」を見ていたら、野伏せり集団の頭が直虎に向かって、「あんたら武士たちこそ本当の盗人だろう!」と罵る場面があり、私も「それは言えてる!」と膝を叩いて同感した。

ところで、サッカーの「サムライブルー」だのプロ野球の「侍ジャパン」だのと、誰がこんなネーミングをつけたんだろう?あのなあ、戦前の軍国主義じゃあるまいし、侍、サムライ、なんて愚劣なネーミングはダメですよ。

普通に「ジャパンブルー」とか、せめて「勇猛ジャパン」くらいでいいじゃないか?

サムライ、武士がそんなに立派なら、武士階級は永遠に続いたでしょうに。

こいつらは何も生産をせず、仕事もせず、ただ商人や百姓から奪っていただけでしょうが。

飢饉で多くの百姓が死んでも、武士が死んだという話は寡聞にして知らない。

黒沢明監督の名作「七人の侍」に登場する武士達こそ、真の意味で「仕事」をしたと言えるでしょうけど、残念ながら創作の世界だ。史実としてこのような侍が存在したとの資料でも発見されたら痛快ですが。

上杉鷹山のような立派な大名もいたのは史実ですが、それは例外でしょう。

娯楽としての「戦国ドラマ」や「チャンバラ劇」と、現実とを混同してはいけませんよ。

名主君の「暴れんぼう将軍」や「水戸黄門」、公明正大なお奉行「大岡越前」とか、人情豊かな「八丁堀の旦那」は、しょせん、小説やテレビドラマの中で創作された架空のものに過ぎぬ。そりゃあ、こんな立派な大名・サムライ・武士が多数派だったら、明治維新なんか起きるはずも無い。


【女子卓球・平野美宇選手(17才)に期待】
概して、ネットを挟んでの競技である卓球、テニス、バレーボール、バドミントンにおいて、日本人選手はレシーブ力や守備力の優秀さで勝つ場合が多かったと思います。

相手の強打を受け、拾い、繋ぎ、粘りに粘り、我慢に我慢を重ね、最後には相手がシビレを切らしてミスする。こういう勝ち方は少なからぬ日本人のメンタリティに合致し、カタルシスを得るようです。

しかし、要するに、日本人選手はパワーが無く強烈なスパイクやスマッシュで打ち抜いて勝つのが難しいので、それを補う為にレシーブ力・守備力を高めただけの話と思います。

卓球もしかり。男子の水谷隼選手や女子の福原愛選手や石川佳純選手もパワーが無いので、どちらかと言えばラリーを繋いで相手のミスで勝つタイプのようです。しかし、他のアジアの選手や欧米の選手には通用しても、中国選手はミスが非常に少ないので、いくら受けて、拾って、繋いでも、最後は自分の方が先にミスして負けてしまうのです。

こうした中で、平野美宇選手は…日本人には珍しい…徹底した攻撃型、速攻型のようです。とにかく、相手の球は全て攻撃する、どんなに厳しい球でも自分の体制が不十分でも来た球は全て「繋ぐ」のではなく、カウンター的に「攻撃」する。それゆえ、平野選手の場合はあまりラリーが続かない。ハイリスクハイリターンの攻撃だから、相手がミスをする代わりに自分がミスすることも多い。

小柄な平野選手は大柄な中国人選手にも負けないパワーをつける為にバーベルを持ち上げたり等の練習を熱心に行っているとか。頼もしい。

平野選手のコメントがまた痛快です。
「(インタビューで)好感度を意識したコメントはやめます。アスリートは結果が大事」と。※

凄いですね。17才ですよ。

気に入った!

世界卓球を見た限りでは、まだ中国人選手との力の差はあるようですが、伸び盛りの17才ですのでいずれ中国人選手の牙城を崩す選手になり得ると期待しています。

☆平野美宇選手は世界卓球の前に4月に行われた「アジア選手権」では、世界ランク1位、2位、5位の中国人選手を次々と撃破して優勝。マグレではない実力を示しました。

※この点、フィギュアスケートの選手は「好感度を意識」し過ぎかな?
無理も無いですけどね。なんせ、私も含め、フィギュアファンのほとんどは「口うるさい」中高年女性だから、少しでも「変な?」コメントをすれば、たちまち非難の矢面に立たされますからね。


☆日本と中国における、相手の名前の発音の仕方が面白い。
平野美宇選手を中国のアナウンサーは「ヒラノ・ミウ」とは言いません。
中国式に「ピンヤ・メイウ」と発音しています。
日本のアナウンサーも中国の丁寧選手を「ディン・ニン」とは言いません。
日本式に「テイ・ネイ」と発音しています。

フランスの場合はどうなんでしょうね?
フランス語は最後の「T」は発音しないと聞きますが、ドイツやイギリス人の名前をフランス式の発音で言うのかしら?それとも、相手国の発音通りに言うのかしら?

日本も中国もお互い、国語に漢字を使う数少ない国どうし。
もっと、仲良く出来ませんかね?




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2017.06.15 | | コメント(18) | トラックバック(0) | フィギュアスケート・ネタ関連



日本女子は高難度ジャンプで再び欧米を上回って欲しい&浅田選手の引退

●そもそもフィギュアスケートは西洋文化に根ざすスポーツです。ピカピカの西洋衣装を着てバリバリの西洋音楽に合わせて演技をするのがフィギュアスケートです。それゆえ、その風貌や体型や仕草や音感から鑑みて、日本人がフィギュアスケートで欧米人と競うには初めからハンデがあるわけです。かつて、女子ではカタリナ・ビットの「カルメン」のような演技など、日本人選手がどう逆立ちして真似ようとしても不可能に思えたものです。試みてもサマにはならぬ。逆に言えば、欧米人が和服を着て日本舞踊をいくら習ったとて、なかなかサマにならないのと同じであろう。

かつて、山田コーチが伊藤みどりさんに、「リンクに立った時点ですでに採点に差がついてると思え」くらいのことを言ったという有名なエピソードがあります。伊藤みどりさんはそうしたハンデを補って余りある大きなジャンプとトリプルアクセルによって日本人女子選手として初めての世界女王になりました。それだけのフィジカルな強さ、スピードとパワーがあったからこそ可能だったのでしょう。「日本人スケーターが世界王者になるなんて、とてもとても…」と思われていた時代に優勝した伊藤みどりさんには、「パイオニア」としての偉大さがありました。

やがて、荒川静香さんや浅田真央さんのように、山田コーチの言う「ハンデ」をさほど感じさせないスケーターが登場するようになったのは比較的最近のことです。だからと言って「ハンデ」が無くなったわけではありますまい。荒川さんの演技は、「無表情」「冷たい」と批判され、浅田さんは「子供っぽい」と批判されました。彼女達が女王になった主な「決め手」は…やはり…欧米の選手よりもジャンプが上手くミスが少なかったことにあると思います。


●ロシアはドイツやフランスに劣らぬ「西洋クラシック音楽王国」であり、「クラシックバレエ王国」です。そして、「フィギュア王国」です。またフィギュアスケートに類似する採点競技…体操、新体操、シンクロナイズドスイミング…でも無類の強さを発揮しています。ただ、何故か女子シングルに限ってはソチ五輪までは金メダルが取れませんでした。ところがソチ五輪前から雪崩を打ったように多くの一流ロシア女子選手が押し寄せて来ました。ソチ五輪以降、ほとんどの主要大会でロシア女子選手が優勝するようになりました。何故こうした雪崩現象が起きたのかは分かりませんが、ロシアフィギュア界が超本気になって優れた女子スケーターを育てているのは間違いないでしょう。こうなれば日本人のようなハンデが無い分だけ有利だ。

ロシア女子シングル界の「新陳代謝」は凄まじい。ソチ五輪で金メダリストになったソトニコワ選手とリプニツカヤ選手が主要大会から姿を消し、2015年の世界女王になったトゥクタミシェワ選手が欧州選手権にすら選出されない有り様。普通、これだけのトップ選手が活躍出来なくなれば「低迷期」に陥るであろうに、「彼女達の代わりか、それ以上の実力者は何人でもいる」とばかりに次々と「女王」がロシアから誕生します。恐るべきロシア女子シングル界。


●ロシア女子に共通する強さとは。
①ジャンプの質が高く、なおかつミスが稀であること。
②長大でこってりとしたステップシークエンスを上手く踏めること。
③スピンの回転が速く、オリジナリティがあること。
④エレメンツとエレメンツの間の繋ぎの密度が濃く、表現技術が高い。

4回転ジャンプもトリプルアクセルも無い女子シングルではもうこれ以上は望めないくらいの「限界」に近づきつつある難度と密度の濃さ。ある意味、ロシアは女子シングル界に「小革命」を起こしたと言えるかもしれません。キム・ヨナさんのバンクバー五輪での名演技ですら、今では「スカスカ」に見えるくらいです。なお、男子シングル界では「四回転大革命」が起きました。

●これらを可能にしたのは、おそらく、
①彼女達のフィジカルな強さ。←概して日本の女子選手は…どの競技でも…フィジカルは強く無い。
②リンク等の恵まれた練習環境。優れた指導者←日本のリンク事情は良くない。
③ロシアの「お手の物」であるクラシックバレエの応用。←日本には無い伝統。
④ロシアの国によるバックアップの本気度。

シニアのメドベデワ選手やポゴリラヤ選手、ジュニアのザギトワ選手やツルスカヤ選手はそうしたロシア女子を象徴するスケーターと思います。

こうした状況の中で、日本の女子シングル界がロシアの後塵を拝しているような演技構成で戦っても敵いますまい。色々な意味で土台が違います。もちろん、「そこそこは戦える」でしょう。が、今後は五輪や世界選手権で優勝するのは非常に難しいでしょう。日本のエース宮原知子選手が完璧な演技をしてやっとこさ「2位」です。新体操やシンクロナイズドスイミングのように、ロシアにはなかなか勝てなくなるでしょう。

日本女子の若手には、本田選手、三原選手、樋口選手、坂本選手のような一流スケーターが育っています。しかし、ロシアと比べると、あらゆるフィギュアの要素において、それぞれ少しづつ劣ると言えましょう。彼女達が五輪や世界選手権で優勝する可能性は非常に低いと思います。現在のジャンプ構成のままでは。


国別対抗戦で三原選手と樋口選手が凄い高得点を出しましたが、あまり当てには出来ません。アレは明らかに「インフレ採点」でしょう。メドベデワ選手のフリーが160点だったことからも明らかです。フィギュアの採点ではしばしばこういう「現象」が発生します。私がかねてから、世界選手権の出場権を得る為の「ミニマムスコア制」に反対しているのはこれが理由です。大会か変われば、ジャッジが変われば、採点も変わるのです。

国別対抗戦におけるメドベデワ選手のフリーの得点、160点台は世界選手権の154点台に等しく、同じく三原選手の146点台は世界選手権の138点台に等しいと思えば良いのです。


●アクセルジャンプのこと。
どういうわけか、欧米のトップ女子選手でダブルアクセルをやや苦手とする例が少なくありません。苦手とまで行かずとも、さほど得意としないジャンプのようです。パゴリラヤ選手やゴールド選手のように。逆に、日本女子選手は概ね、ダブルアクセルは上手いです。そして、日本女子選手の中からトリプルアクセルジャンパーが何人も出たのも偶然とは思えません。これは指導法に秘密があるのでしょうか?あるいは、膝のバネの柔らかさ等、日本人の身体的特徴に由来するものなのでしょうか?不思議です。しかし、この特性を生かさない手はありません。※

こうした中、紀平選手がトリプルアクセルを跳べるようになったのは心強いです。彼女ならショートで1回、フリーで2回、計3回のトリプルアクセルを成功させることが出来るだろうと予想します。平昌五輪には間に合いませんが、これから先、「女王」になれる資質があると思います。

日本女子には珍しくパワーのある樋口選手が来季にトリプルアクセルが間に合えば…ひょっとすると…かも。トリプルアクセルを跳ぶ分だけ安定性は下がるでしょうけど…安定性などクソ喰らえだ。アマチュアスポーツの醍醐味の一つは、ゾーンに入った時に爆発するパフォーマンスや、意外性への期待にありますからネ。

わたし個人はフィギュアを「芸術」とは思ったことはありませんし、そういう方面よりも、スポーツ競技としてエキサイティングな方面に心が惹かれます。それゆえ、私はアイスショーやエキシビションにはあまり関心がありません。


奇しくも、日本スケート連盟の城田憲子氏が読売新聞のコラムで私と同じ意見を述べていたのは痛快でした。要するに、日本女子はジャンプで欧米を上回るものが無い限り、勝てない、ということ。


紀平選手は4回転トゥループの練習もしています。試合で成功する日が楽しみです。

プログラムの完成度、表現性、繋ぎの濃さ等々も、もちろんフィギュアスケートの面白さですが…ほとんどの一流女子選手は皆そうしたものです…紀平選手のように、若手の日本人女子選手の何人かが高難度ジャンプに目の色変えて取り組み、成功させる人が出て来て欲しいです。十代の頃の浅田真央や安藤美姫のように。


●浅田真央選手の引退
浅田選手を女子シングルスケーターとして「ナンバーワン」と推すには私は躊躇いを感じる。
しかし、「オンリーワン」と思う。「比類の無い」スケーターと思う。

「レコード大賞」に例えれば、
「レコード大賞」は伊藤みどり。
「最優秀歌唱賞」は荒川静香。
そして、浅田真央は「大衆賞」です。

同じく引退を表明したプロゴルファーの宮里藍がそうであるように、多くの人に好かれた選手でした。浅田選手をキッカケにフィギュアスケート競技を観たり、習ったりする人も増えた。私も浅田選手(それと安藤美姫さん)の演技に魅了されなかったら、これほど熱心なフィギュアファンにはならなかったと思う。

ただ、バンクーバー五輪以降、私の「浅田真央熱」は徐々に醒めて行った。残念ながら浅田選手は身体が大きくなり、女性的な身体へと成長するにつれて、ジャンプのキレや演技の軽やかさが徐々に失われた。その一方で、キムヨナ選手やパトリック・チャン選手の演技の素晴らしさを発見した。また、ネット上における一部の「熱烈真央ファン」の、「贔屓の引き倒し」的言動を鬱陶しく思うようになった。

だからと言って、浅田選手の演技を嫌いになったわけでは勿論ありません。しかし、以前と比べ、彼女の演技を熱心に反復して見る回数は減った。何故かな。。。

ともあれ、浅田選手の演技で私の一番の「お気に入り」はこれです。
2008年四大陸選手権フリー「幻想即興曲」
動画はここです

この時の演技が一番輝いていたと思う。また、一番強かったと思う。ミスはあるが、今でも女子としては最強のジャンプ構成だ。浅田選手の魅力は色々あれど、やはり、この世界をリードするジャンプ構成に挑む演技が私を魅了した。それと、浅田選手独特の「軽やかさ」「ナチュラルな表現とエアリーな滑り」もこの頃が最も際立っていたと思う。

もちろん、佐藤コーチの下で上手くなった要素も色々あったが、結果的に失われたものもあったように思う。今にして思えば、私にはその「失われたもの」の方が好きだったのだろう。



お詫び。
諸般の事情ににより、しばらくブログの更新が出来ませんでした。今回の記事より以前に読者の皆様から頂戴したコメントへのレスは勝手ながら省略させて頂きますm(__)m




2017.06.10 | | コメント(18) | トラックバック(0) | フィギュアスケート・ネタ関連



フィギュアスケート他、スポーツあれこれ:愚見を少々




●日本のエース・宮原選手が世界フィギュアスケート選手権を欠場。

オリンピック2大会連続で3枠の出場権を持っていた日本女子が、平昌オリンピックの3枠確保が難しくなりました。しかし、競技は水ものでもありますので、やってみなければ分かりません。

世界選手権における女子シングルの最上位クラス選手は、メドベデワ、ポゴリヤラ、ワグナー、コストナーの4選手が妥当なところでしょう。次に続くのがオズモンド、三原、樋口、デールマン、ソツコワ、カレン・チェン、ツルシンバエワの7選手くらいでしょうか。この辺りは激戦です。

こうした中で、日本3枠確保のカギを握るのは樋口選手と思います。
彼女は世界ジュニア選手権で過去2大会連続で3位に入り、昨年の全日本選手権では2位に入っています。つまり、重要な大会では素晴らしい実績を残しているのです。

樋口選手がショート、フリー共にノーミスであれば三原選手以上の得点を出す可能性があります。樋口選手が5位、三原選手が8位であれば5+8=13で3枠確保の最低ラインに達します。

また、ワグナー選手とコストナー選手はしばしばジャンプに安定を欠くので、展開によっては樋口・三原の両選手のどちらかが表彰台に上がる可能性もあります。

不本意な演技に終わった四大陸選手権。キス&クライで悔し涙が止まらなかった樋口選手。その悔しさを世界選手権で是非とも晴らして欲しいですね。


●WBC:準決勝でアメリカに敗れた日本。

う~ん。1点差か。惜しかったですね。
日本投手陣はかなり頑張ってアメリカ投手陣に負けませんでしたが、打撃は明らかにアメリカの方が力が上。その差が勝敗を分けたと思います。

日本は守備で大きなミスが2つありましたが、これは仕方ないです。それよりも、監督・コーチ陣に采配ミスがあったと思います。どうして打撃不振の青木選手を3番に配置したのでしょうか?

そもそも青木選手は1番か2番で打つタイプです。ヒットや四球で出塁を稼ぐタイプであり、打点を稼ぐタイプではありません。しかも、大会期間中の調子は良くありませんでした。

それにも関わらず小久保監督は青木選手を3番に据えたままでした。案の定、青木選手は第一、第二打席とも凡打でした。しかし、小久保監督は彼をベンチに下げませんでした。

どうして?私には理解不能です。

青木選手を7番か8番に下げる手もありました。むしろ、4番の筒香選手、5番の中田選手を3番、4番に繰り上げた配置の方が良かったのではないでしょうか?

ともあれ、期待以上の活躍をした日本チームの健闘を讃えたいです。


☆アメリカのベースボールファンは冷めていますね。
準決勝だというのに、ドジャース球場はガラガラ。日本の熱心なファンが来なかったら惨めなくらい閑散としたことでしょう。これがWBCに対するアメリカのファンの答えです。

どうやら、熱くなっているのはアメリカ以外の国のチームとファンのようです。

☆球審と1塁審判がアメリカ人。アンフェアでしょう?
アメリカ以外の国の審判の技量があまり信用されていない、ということ?
こうした点もWBCが競技として歪であることを如実に示しています。

アンフェアな審判の配置と地の利と、最初からアメリカチームにアドバンテージがあることを鑑みれば、日本チームは非常に頑張ったと言えるでしょう。


●スキージャンプ:葛西選手(44才)が2位表彰台で最年長表彰台記録を更新。
葛西選手は、19日に、ノルウェーで行われたワールドカップの第24戦に出場。試合はラージヒルよりも大きなヒルサイズ225メートルのジャンプ台で行うフライングヒルで争われた。
葛西選手は、1回目に239メートル50を飛んで5位につけ、2回目は距離を伸ばし241メートル50といずれもヒルサイズを大きく超えるジャンプを見せ、合計点を448として2位に入った。

凄いですよね。尊敬します。葛西選手は44才と9カ月だと!!

いったい、何が葛西選手のモチベーションを支えているのでしょうね?

スキージャンプが大好きで目の肥えているドイツ・オーストリア及び北欧のファンや若手選手たちの間では、葛西選手はレジェンドとして大いにリスペクトされているそうだ。

葛西選手こそ、日本の誇り!

平昌五輪でのメダルも夢ではありませんね。



2017.03.22 | | コメント(20) | トラックバック(0) | フィギュアスケート・ネタ関連



フィギュアスケートネタ・アレコレ:愚見を少々




細田采花選手が練習でトリプルアクセルを決めた模様です!(^o^)/
3A-2Tのコンビネーションも決めた模様!

田村岳斗コーチが動画をアップしています。
ここです

細田選手は2016年の全日本選手権で15位の実力者です。
関西大学4年生ですから年齢は21才くらいでしょうか。

田村コーチの言うように、大学4年生になって3Aを跳べるようになるのは素晴らしいことです。
また、女子はジュニアの時から跳べるようにしておかないと3Aをマスターするのはほぼ不可能、といった「常識」「通念」を覆すかもしれませんね。

是非とも、来シーズンは本番で決めて欲しいですね。細田選手がショートとフリーの両方で3Aを跳べるようになれば一気に日本のトップクラスに躍り出るかもしれません。

しかしながら…動画であれだけ鮮やかな3Aを決めていた長洲未来選手は先の四大陸選手権では跳びませんでした。長年3Aを跳び続けている浅田選手は成功率が非常に低くなっています。トゥクタミシェワ選手はこの2年間、3Aを成功させていません。他にも練習している選手はいますが、なかなか本番で跳んでいません。

今季は紀平選手だけが本番で鮮やかに決めていますが、まだ成功率は高くないようです。

また同じことを繰り返しますが、概して日本の女子スケーターは北米やロシアのスケーターの比べ、スピン技術と表現技術で見劣りがします。

浅田選手の熱烈ファンは彼女のスピンを絶賛しますが、国際的評価として浅田選手がスピンの名手、というのは聞いたことがありません。GOE評価も特に高くありません。ファンによる贔屓の引き倒しでしょう。

日本女子で例外的にスピンが非常に上手いのは宮原選手ではないでしょうか。ただし、キャメルスピンは本人が苦手と言っているように非常に上手いとは言えないでしょう。

ロシアや北米の女子の力が増している現在、かつての伊藤みどりさんのように3Aを武器としないと日本女子が世界選手権や五輪でメダルを取るのは難しいでしょうね。


●国際的にメディアでは男子シングルが「真打ち」扱いになりつつある。
その証拠に、全日本フィギュアやグランプリシリーズで以前は女子シングルが最終日程になってたものが今は男子シングルに替っています。※

※読者からご指摘があり、全日本フィギュアは今も女子フリーが最終日程でした。
私の勘違いでしたm(__)m

男子の方がエキサイティングでバラエティにも富んでいるからでしょう。個性的な選手も男子の方が目立つようです。ファンの目も男子の方に集まっているようですね。フィギュア人気は男子の時代です。

長年、女子優位の時代が続きましたので、男子優位の時代が来ても不思議ではない。

女子は北米か日本の中から、浅田選手、ミシェル・クワンさん、サーシャ・コーエンさんのように実力がトップクラスでなおかつ多くの人から愛されるようなキャラクターが登場しないとダメでしょうね。フィンランドのキーラ・コルピさんのような美人が4回転ジャンプを成功させて世界選手権で優勝すれば大人気になるでしょう。

ロシア女子では人気はあまり出ないです。何故でしょうね?
言葉の壁、メディアの扱い方の違い、西側諸国に根強い「旧ソ連」アレルギー?


うかつにも今頃知りましたが。。。
●元世界選手権ペア代表・藤森美恵子さんが死去/フィギュア:2月15日付・サンスポより。

(引用開始)…藤森美恵子さん(ふじもり・みえこ=元フィギュアスケート国際審判員、世界選手権ペア代表)が14日午後0時43分、脳梗塞のため神奈川県藤沢市の病院で死去、77歳。東京都出身。葬儀・告別式は18日午前11時半から神奈川県藤沢市鵠沼石上1の1の17、カトリック藤沢教会で。喪主は夫、光三(みつぞう)氏。

現役時代はペアの選手として全日本選手権で2度優勝、1962年世界選手権出場。引退後は国際スケート連盟の国際審判員として活躍した…(引用終わり)。

バンクーバー五輪の頃まではしばしば藤森ジャッジの解説を拝見していましたが。。。

こちらの記事で藤森さんのコメントに触れたことがあります。
http://poppy445.blog.fc2.com/blog-entry-379.html

このようにキム・ヨナさんの「ボンド・ガール」を称賛した為、
狂的な浅田ファンからの見当違いな非難を浴びました。

ご冥福をお祈りします。



2017.03.08 | | コメント(8) | トラックバック(0) | フィギュアスケート・ネタ関連



男子フィギュアと女子フィギュアとは、もはや別物か:愚見を少々




2017年フィギュアスケート四大陸選手権を観てつくづく感じたことは、シングル競技では女子よりも男子の方が断然面白いということです。男子は格闘技の如き凄まじさです。4回転ジャンプという大砲を何本どれだけ有効に放てるかという戦いです。高橋大輔さんが言っていたように、ソチ五輪の頃までは4回転ジャンプを2本決めれば(他の要素のミスが最小限であれば)「楽勝」でした。その象徴的存在がパトリック・チャン選手です。しかし、そのチャン選手でさえフリーで2種類の4回転ジャンプを3本+3Aを2本成功させないと勝負にならない時代になりました。恐るべき変化です。

平昌五輪でのメダル争いに絡むのは、羽生選手、宇野選手、ネイサン・チェン選手、フェルナンデス選手、ボーヤン・ジン選手、チャン選手の6人くらいでしょうか?

もちろん、フィギュアスケートの魅力はそれだけに尽きるものではないことは分かっています。綺麗なスケーティングが魅力的なジョシュア・ファリス選手の復帰は嬉しいニュースです。他にも、表現者として素晴らしい演技をするジェイソン・ブラウン選手やミーシャ・ジー選手、やはり美しい滑りが魅力的なアダム・リッポン選手。最近メキメキと力をつけて来たコリヤダ選手。彼等の活躍も男子シングルの醍醐味です。

これに比べると女子はジャンプ構成に関してはドングリの背いくらべ状態で昔から変わり映えがしません。せいぜい、ジャンプの前後に繋ぎを入れたり、両手や片手を上げて加点を稼ぐことで差別化するくらいです。練習では3Aや4回転ジャンプを降りている女子選手が何人かいるのですが、本番で跳ばないところをみるとまだまだ程遠い出来なのでしょう。女子の場合はプログラムや表現の出来栄えの方で楽しむしかないのですが、やはり、体力や技術面では男子と比べ物足りなさを覚えます。スキーモーグル競技を観ると、男子と女子とでは体力も技術も大人と子供くらいの差があり、男子を観た後では女子はとても観る気分になれません。フィギュアの場合は女子ならではの柔軟性や優雅さを生かせる要素があるのでモーグル競技のようなことにはなりませんが。。。。同じフィギュアシングル競技でも、男子と女子とではかなり違うものになりつつあるように思います。

実力も個性も非常に強い選手だったキムヨナさんが引退し、女子離れしたバネのあるジャンプをしていた安藤美姫さんも引退し、芸術的なステップを見せてくれた鈴木明子さんも引退し、スーパースター浅田選手は全盛期の力を失い、ロシア勢の強さばかりが目立つようになったことも、女子フィギュアの醍醐味が減退している理由かもしれません。少なくとも私にとっては。

それにしても、私も含めファンというのは無責任で勝手なものだ。4回転ジャンプ無しで五輪や世界選手権で優勝する男子選手が出た時代には、「4回転ジャンプを跳ばなくては男じゃない」くらいのことを言っていたファンがその同じ口で今度は、「男子フィギュアはジャンプ大会みたいになり面白さが半減した」などと文句を言う。じゃあ、どうすりゃいいの?


●田村明子女史がまたしても問題のあるコラムを書いている。
優勝した三原舞衣選手の、(さほど高くは評価されていない)演技構成点について、やれ滑走順が早かったから、やれジュニアからシニアデビューしたばかりだからとか書いています。

グランプリシリーズではショートプログラムについて世界ランキングに関係無くクジ引きで滑走順が決められるようになりました。つまり、第一グループの第一滑走に世界ランキング1位の選手が滑ることもあり得るのです。この場合、第一滑走者は演技構成点で「割りを食う」ことになるのでしょうか?

「滑走順が早いと採点の上で不利」は、何ら実証の無い「都市伝説」ではないでしょうか?新採点法が施行されて十余年。滑走順で採点・評価を目減りさせるジャッジがいるでしょうか?

次に、ロシアのメドベデワ選手やソツコワ選手に象徴されるように、ジュニアからシニアデビューした選手が演技構成点で高い評価を受けることは珍しいことではありません。要は実力があればキャリアや年齢に関係なく高い評価を受ける。三原選手が演技構成点でそれほど高い評価を貰えないのは素人目にもある程度は分かるように思います。何より、三原選手本人が冷静に自己分析をしているではありませんか。

田村女史はフィギュアに詳しいライターで彼女の著書は何冊も読み大いに参考にさせてもらっています。しかし、しばしば上記のような危なっかしいことを書く。ファンをミスリードする危険があります。

荒川静香さんも、「演技構成点はシニアで実績を積めば上がる」くらいのことを言って、ファンを誤解させました。これは恐らく荒川さんの説明不足でしょう。すなわち、荒川さんは、「シニアで実績を積み、スケーティングや表現技術が進化すれば」と言わなければいけない所だったのです。ただ漫然とシニアの大会に出続ければ演技構成点が上がるというものでもないでしょう。もしもそうだとすれば、ベテラン選手達は皆誰でも非常に高い演技構成点が貰えることになります。


☆「分解もしくは結合の虚偽」という、難し~イことをチョイとばかりお話すっぺよ。
三原選手の演技構成点の評価が高くないという問題と、滑走順やシニアデビューしたばかりという問題とは別のカテゴリーなのですが、これらを一緒くたにして「結合」させてしまう「虚偽」の論理操作。まさしく「結合の虚偽」です。

ある神社に、志望校に合格したお礼の絵馬がずらりと掲げられているとします。人はそれを見てここの神社は霊験あらかたと言う。しかし、合格しなかった者はお礼の絵馬を掲げるはずはない。一見しただけ、あるいは一面を見ただけで全てを断定するのは誤りです。この場合は、「分解・分割の虚偽」です。

心の中で思うのは自由ですが、ひょっとして「思いこみ」という陥穽にハマっているかもしれないと、一歩立ち止まって吟味することは大切ですね。何かの証明や議論となれば問題になります。

まあ、偉そうに言う私も無意識のうちに「分解もしくは結合の虚偽」という論理操作をしている場合があります。しかし、これを故意にやる人間もいますね。政治家や官僚の国会答弁を見よ。




2017.02.28 | | コメント(25) | トラックバック(0) | フィギュアスケート・ネタ関連



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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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