恐ろし過ぎるロシアのフィギュアスケート女子シングル勢

大掃除をしながら、Jスポーツでロシア男女シングル＆ペアを見ました。
おかげ様で掃除が終わりません(^。^;)

女子・総合得点と順位
1 Elizaveta TUKTAMYSHEVA　196.57点　16歳
2 Elena RADIONOVA　191.26　13歳
3 Adelina SOTNIKOVA　190.75　16歳
4 Seraphim SAHANOVICH　177.37　12歳
5 Anna POGORILAYA　176.58　14歳
6 Nicole GOSVIYANI　170.67　16歳
7 Alena LEONOVA　169.64　22歳
8 Ksenia MAKAROVA　163.83　20歳
9 Alsu KAYUMOWA　163.51　13歳
10 Polina KOROBEYNIKOVA　163.04　16歳

驚くなかれ、上位５人の選手は皆さん３Lzー３Tを跳んでいます。更に、２Aー３Tor３Sー１Loー３Tを跳ぶ。つまり、フリープログラムの中に二つのセカンド３回転を入れています。６位の選手は３Fー３Tを跳んでいます。

その上更に驚くのは、ほとんどの選手がジャンプのミスが少なく、着氷したジャンプで回転不足を取られる例も少ないことです。

それと、次々と出て来る選手の誰もがスピンがビツクリするほど上手い！軸の安定、回転速度、柔軟性、どれも一流。ソトニコワ選手はスピンが非常に上手いですが、いやあ、他の選手達もおさおさ劣りません。

技術点だけだったら、一流のシニア選手の誰も敵わないんじゃないでしょうか。そして、年齢の低さ！２２才のレオノワ選手が最年長って(-_-;)

嘗ての体操競技や新体操でメダルを量産したロシアが、女子シングルスケーターの育成に総力を挙げて打ち込んでいるのをヒシヒシと感じ、空恐ろしくなって来ました(;ﾟДﾟ)!

先の全日本フィギュアで女子ジュニア勢の活躍を頼もしく思ったものですが、ロシア勢を見たら、はっきり言って格段の違いと思いました。もちろん、女子の場合は色々あって、未来の予想は難しいです。

少なくとも、質も数も日本やアメリカより数段上でしょうね。各国のスケート連盟は破竹の勢いのロシア女子に瞠目していることでしょう。

取り分け感じたことは、日本女子ジュニア勢は３Lzをしっかり跳べる選手が少ないことです。ここはロシア勢と大きく差があります。ジャンプの指導方法にどこか違いがあるのでしょうか？それとも才能の問題なのでしょうか？



男子・総合得点と順位
1 Evgeni PLUSHENKO　265.94点
2 Sergei VORONOV　254.06
3 Konstantin MENSHOV　228.88
4 Artur GACHINSKI　227.46
5 Maxim KOVTUN　225.02
6 Vladislav SEZGANOV　209.78
7 Michael KOLYADA　208.96

女子とは対照的に男子はあまり振るわないですね。ビジュアルは良いし、ジャンプは雄大です。しかし、樋口豊氏が語っていたように、パトリック・チャン、高橋大輔、ジェレミー・アボットのステップワークや密度の濃い振り付けを見た後では、ロシア男子勢は数段見劣りがしてしまいます。これも指導方法に違いがあるのか？

そんな中、やはり、さすがに、プルシェンコ選手は別格と感じます。しかも、３０才にして満身創痍の状態でこれだけの演技をする努力と才能と根性には畏敬の念を抱きます。

彼の場合、どうしてもジャンプに注目が集まりますが、スピンも非常に上手いようです。樋口先生のコメントによれば、キャメルスピンは軸も上半身の姿勢も非常に綺麗だとか。

さらに、ステップシークエンスでは、一つひとつの難しいターンをクリアに決めるので、ジャッジにも分かり易くアピールしていること、そして、緩急のメリハリがあり見せ方も上手いと。

この辺は専門家の目と解説が無いと、素人目にはなかなか判別が出来ない所です。スピンとステップの上手さ…これらこそ、プルシェンコ選手の素晴らしさを讃える、確かな手掛かりとなりそうです。

欧州選手権の代表から３位のメンショフ選手、４位のガチンスキー選手が外され、５位の若い選手が選ばれたとて、ロシアフィギュア界がかなり揉めているらしい。５位の選手は、タラソワさんがコーチをしているようですね。