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2017年ジャパン・オープン:感想と愚見を少々




女子フリー・結果
1.Evgenia MEDVEDEVA(ロシア)152.08点(PCS:75.05点)
2.Mai MIHARA(日本)147.83点(PCS:70.58点)
3.Alina ZAGITOVA(ロシア)145.28点(PCS:66.07点)
4.Mirai NAGASU(アメリカ)134.69点(PCS:62.12点)
5.Marin HONDA(日本)133.41点(PCS:64.21点)
6.Karen CHEN(アメリカ)116.32点(PCS:62.10点)

☆ジャパンオープンは評価が甘めとの風評がありますが、果たしてそうなのか?

☆PCS(演技構成点)に注目
スケートの名手、浅田真央さんですら、70点以上に達したことがないのですよ。。。
それが。。。PCSの出し方も、以前とは変わったのでしょうね。

宮原知子選手の出来具合がどうなるか。
三原選手も樋口選手もPCSの評価が高くなり、宮原選手とほとんど差が無くなっています。
宮原選手の優位性が減ったことで、五輪代表戦はいよいよ熾烈になりますね。
本田選手だって、これから評価が高まって行く可能性があります。
ソチ五輪シーズン当初、ソトニコワ選手とリプニツカヤ選手のPCS評価がみるみる上昇したことは今も鮮明に覚えています。まさか、ソトニコワ選手が五輪で優勝するなんて、私も全く予想しませんでしたよ。


●三原舞依選手のフリー:ガブリエルのオーボエ
ここです
素晴らしかったですね!
「2年目のジンクス」など吹き飛ばす会心の演技!
淀みなく流れる綺麗な滑り!

樋口選手もそうですが、三原選手のスケートも良く滑り、良く伸びていますね。
樋口選手には力強さがあり、三原選手には滑らかさがあります。

ステップシークエンスのGOE(出来映え)評価がメドベデワ選手よりも高い!
これは凄い!

三原選手の演技、頑張はどんなに称賛しても称賛し切れるものではありません。
ただ、一つだけ私の率直な意見としては、プログラム全体から受ける印象は、まだ「滑って、跳んで」という色合いを強く感じます。もう少し、エモーショナルな噴出があれば良いのに、と感じます。


●アリーナ・ザギトワ選手のフリー:ドン・キホーテ
ここです
昨シーズンから持ち越したプログラムですが、より洗練された感じがします。
概して、パワフルでイケイケな演技をするザギトワ選手ですが、イナバウアーやレイバックスピンを見ると、案外と柔軟性もあるようです。美形でスタイルが良いのも得ですね。

ジャンプは例によって両手を上げるタノが炸裂ですが、それよりもジャンプそのものの質と音楽との一致こそが彼女の強味であり、演技の見所だと思います。

☆ちょっと、八木沼さ~ん!
ザギトワ選手が跳んだ2つのダブルアクセル(2A)の直前のターンについて。。。
1本目について、八木沼さんは「スパイラルからカウンターをして2A」
2本目についても、「カウンターからの2A」
と解説。

エッ?あれはどう見てもブラケットターンと思いますが。。。
カウンターターンは「グルーン」と回りますが、ブラケットターンは「ヒョイ」と回る感じで。
八木沼さんの解説が正しいとすれば、私はターンの勉強を一からやり直さなくてはなりません(・・;)

ファントム様~!


●本田真凜選手の演技について。
概して、厳し目の意見が散見されます。
そうかなあ。。。

三原選手だって、昨シーズン、130点以上が出たら大喜びしていたんですよ!
本田選手にはジャンプで一つミスがあり、ステップではレベル2で大きな取りこぼしがありました。それで134点台はとても高い得点と思いますよ。

本田選手がノーミスでレベルの取りこぼしが無ければ技術点は4点くらいアップし、PCSもアップするでしょうから、140点台に達する可能性は十分にあると思います。これって、凄いことですよ!

ただ、これは私の好みかもしれませんが…16才の彼女に「トゥーランドット」はちょっと早過ぎでは?


●長洲未来選手のトリプルアクセル(3A)。
24才にして3Aが本番で跳べるようになるなんて凄過ぎます!
これは他の女子選手に希望を与えるでしょう。
早く、クリーンに決める瞬間が見たいですね。

ただ、今回の演技では全体的に少しスピード感に欠けるような気がしました。


●メドベージェワ選手のフリー:アンナ・カレーニナ
ここです
例によって、「小池劇場」ならぬ、「メドベージェワ劇場」の始まりです。

例によって、一人、別次元の演技です。恐れ入りましたm(__)m

その上手さ!強さ!…心憎き巧みの者かな!、と歯がみをしたくなります!

こういう比較はある種のお遊びでしかありませんが…21世紀の最強の女子シングルスケーターはキム・ヨナさんと思っていましたが、メドベージェワ選手はその上を行きますね。

彼女のような選手の演技には、以下のようなケチの付け方しかありません(^◇^)
①クサイ演技だなあ~。
②なんか、心に響くものがないのよね~。

つまりは、やっかみ半分ですな。


●男子について。
ネイサン・チェン選手も宇野選手も、残念ながら「荒れた演技」になってしまった感じです。
4回転ジャンプを4本も5本も決めようっていうのですから、超人的であり、超大変です。
そうした中、プログラムの完成度という点ではフェルナンデス選手に「一日の長」があるようです。

こういうのを見ると、なるほど、ISUが4回転ジャンプの基礎点を大幅に下げることを決め、演技時間を30秒短くしてジャンプを1本減らし女子と同じにすると決めた理由が分かるような気がします。

プログラムの完成度をもっと重視しようとの狙いもあるでしょうが、何と言いましても、選手達の怪我や故障を減らす必要がありますしね。




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2017.10.08 | | コメント(20) | トラックバック(0) | フィギュアスケート・ネタ関連



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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、神仏を尊び、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者熟女(四十路半ばを過ぎた)ですが、よろしくお願いします。

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