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政治に対し無気力な日本国民とメディア




今回の米朝首脳会談についての評価は様々ですが、とにかく非核化と平和への第一歩だと思います。つい最近までは一触即発の状態だったのですから。そして、仲介役としての文在寅(ムン・ジェイン)大統領の貢献は大きいと思います。無能おばちゃんの朴元大統領ではとても出来ないことだ。

昨年、日本では「北朝鮮問題の専門家」と称する方々がテレビに登場しては文大統領を、「親北・反日」とレッテル貼りをし、批判を繰り返していました。ところが、今やそうした批判の声は小さくなりましたね。口を開けば「最大限の圧力」「対話の為の対話は無意味」と、バカの二つ覚え?のごとく繰り返すしか能の無い我が国の首相と比べ、政治力の差は歴然としています。恥ずかしくて文大統領の批判など出来ないでしょう。

我が国の首相と来たら、虎の威を借りる狐ならぬ、トランプの威を借りるポチ犬のごとく、トランプの後ろからキャンキャン吠えるしか出来ぬ哀れな存在に過ぎません。

おまけに、「私の最重要課題」と言いながら拉致問題についてはこの5年間、「一ミリたりとも動かず、手も打てず」、トランプ大統領に縋り、人の褌で相撲を取る無様な姿を晒しています。


さらに、国内問題では「膿を出す」と言いながらも、実際は真逆な対応しかせず、デタラメと誤魔化しに終始。こんな政権を今でも40%以上の国民が支持するというのが私には理解が出来ません。

このような首相が「一強」でいられる…これは、日本人の政治に対する無気力さを象徴しているように私には思えます。もちろん、メディアも同様です。本来は権力の監視役であるはずのメディアの無気力さは目に余ります。

木で鼻をくくったような応対をする菅官房長官や、愚劣な言動を繰り返す麻生財務大臣にメディアは何も言い返せず、突っ込みも出来ず、特に麻生氏は言いたい放題です。※

※こうした中で、東京新聞の望月衣塑子記者のように危機感を抱いている人もいるのは貴重。
ニューヨークタイムズの元記者との共著「権力と新聞の大問題」 (集英社新書)はお勧めの本です。今の日本メディアの深刻な状況を浮き彫りにしています。
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●「まわりは金色の栄光に輝いて見えるが、中の方は真っ黒に腐っている」…石川達三「金環蝕」より。

小説「金環蝕」は九頭竜ダム落札疑獄を題材とし、ダム建設の裏で政官企業が一体となった汚職・金権政治を描いたものです。正義感の強かった石川達三ならではの作品。映画化もされ、ツタヤでDVDを借りて見ることも可能。
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しかし、最近の「モリカケ」問題を見ても、自民党政権の在り方は今も昔も「金環蝕」と変わっていないと痛感します。安倍政権のやり口は「金環蝕」の頃の政権よりもずっと狡猾で陰険です。これに対し、日本の有権者が無気力で怒りも行動も示さず、「風にそよぐ葦」の如き存在であることも、今も昔も変わらないと。

中東のヨルダン(ヨルダン・ハシミテ王国)では、移民の増加で国の財政が厳しいとてヨルダンの首相が増税を提案したところ、国民の大規模デモにより首相が辞任に追い込まれました。ヨルダンという国は君主に政治的権限のある「立憲君主制」のようですから民主主義とは言えない政治システムのようです。

また、お隣の韓国でも朴元大統領が国民の大規模デモにより、やはり辞任に追い込まれました。

しかし、国民が「風にそよぐ葦」の如く、政治に無気力な我が国ではこのようなことは決して起こらない。日本は民主主義の国、先進国だと言っていますが、いったい、ヨルダンと日本、どちらの方が真の意味で民主的で先進的なのだろうか。私は時々分からなくなります。

「警官隊と衝突して死者や怪我人が出たり、デモ隊の一部が暴徒化するような大規模デモが無い日本は、平和で結構じゃないですか?」という意見もあるでしょう。

しかし、戦前は大正時代、「大正デモクラシー」とか言って民主主義を謳歌していた時代に、着々と日本政府は軍国主義への道、アジア侵略への道を進めていたいたことを思うと、非常に危ういものを感じます。


●日本は歴史的に見て、国民・民衆が蜂起し自らの力で自由や平等を獲得したり、革命や大改革を実現したことが無い国。

中江兆民によると民権(国民の基本的人権)を実現する場合には2種類の方法があると。1つは、明治維新のように上から君主や為政者が国民に民権を恵みを与えるという「恩賜的民権」。そしてもう1つは、イギリスやフランスの革命※のように下から人民が自ら進んで民権を手に入れる「回復的民権」だと。

※中国の辛亥革命やロシア革命についても同様。

※明治維新については、あれは革命とは言えない、クーデターに過ぎないとの見解もある。

※私は明治維新は革命と思う。少し珍妙な革命ではあるが。武士階級を無くし、土地の所有形態も大きく変えたのだから。それと、「五箇条の御誓文」は西洋の影響を受けつつも明治維新が掲げた理想としての価値が高い。

つまり、日本人は自ら蜂起して自由なり平等なりを獲得したり、大改革を実現した経験の無い国なんですね。

その良し悪しについては一概には言えない。

明治維新は西洋の革命のように大虐殺とか激しい内乱や戦争が無く、比較的平和に進んだのだからむしろ良かったのではないか、との評価もあります。

が、私はどちらかと言えば、残念なことだと考える方です。

こうした歴史的背景も日本人が政治に無気力な原因の一つなのかもしれません。

「島国根性」とか「農耕民族の特徴」とか、色々な説もありますが、私には良く分かりません。



その後も、安倍政権は参議院議員の定数を増やす法案、「博打法案」こと、カジノ法案等、多くの国民が望んでもいない、しかも不急の法案をロクな議論もせず強引に決めています。

でも、まあ、日本人の過半数は「安倍政権のやりたい様にやらせて良い」と思っているんですね。

近い将来、仮に国民が泣きを見ることになっても、それは自業自得だ。

行き着くとこまで行くしかないのか。



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2018.07.31 | | コメント(15) | トラックバック(0) | 政治・社会



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プロフィール

片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、神仏を尊び、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者熟女(四十路半ばを過ぎた)ですが、よろしくお願いします。

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