FC2ブログ

「作品に罪は無い」をどう思うか?・愚見を少々




>麻薬使用で逮捕されたタレントのピエール瀧被告に関連して、彼の音楽CDや出演ドラマ・映画等につて、販売停止、撮影撮り直し、放映中止等の自粛が行われていることを受け、

彼が出演した映画の監督が、「作品に罪は無い」と発言したようだ。また、他にもおなじような主張をする芸能関係者や自称「リベラル派」もいるようだ。

私はこの監督の主張には反対である。

まず、芸能界の当事者が主張しても全く説得力が無い。

次に、自分がせっかく監督した映画がボツにされるのは嫌だから当然そう言うだろう。つまり、自分の利益の為という本音を隠し、映画公開を正当化しようとしているとしか思えない。

第三に、仮に、出演者が殺人、少女強姦、放火等の犯罪者だとしても、やはり、「作品に罪は無い」と言い張るのであろうか?私は芸能界の本音として、「麻薬ぐらいのことで」という認識があるのではないかと疑う。

麻薬なら「作品に罪は無い」が、殺人なら「作品に罪あり」とでも言うのか?あるいは、断固、「たとえ殺人であれ少女強姦であれ、作品に罪は無い」と言い張るのであろうか?

仮に、出演者の役柄が刑事役だとしたら、あるいは犯人役だとしたら、まったく洒落にならない。


作品にも「罪」はある。

①ドイツではヒトラーの「我が闘争」は戦後ずっと発禁処分になっていた。数年前にやっと解禁になった。

②そのヒトラーに利用されたリヒャルト・ワーグナーの音楽・オペラは、イスラエルでは公開演奏は禁じられているか、そうした申し合わせになっている。

その証拠に、2001年ごろ、名指揮者のダニエル・バレンボイム氏がイスラエルでのコンサートの演目終了直後にアンコールを演奏することになった。この時、彼は聴衆に「ワーグナーの曲を演奏したいが良いか」と了解を求め、その上で演奏したのだが、後日、激しい非難を浴びたという。

ヒトラーはまだしも、ワーグナーは1883年に亡くなっているので、ナチスとはまったく関係ない。それが、ナチスに利用されたこと、ワーグナー自身が「音楽におけるユダヤ性」という反ユダヤ的論文を発表していたことが問題にされ、かかる扱いが続いているのである。

ちなみに、ワーグナーのオペラには反ユダヤの内容は無い。

また、具体例を失念したが、アメリカでも罪を犯したミュージシャンの作品が自粛扱いされたと聞いている。

以上の例は、言論・表現の自由に対する挑戦である、と言えるのだろうか?

私は違うと思う。

仮に、彼等の作品が未来永劫、禁じられるとしたら問題ではある。

しかし、発禁・自粛について、日本には昔から人間の知恵というか、上手い対応がある。

「ほとぼりが冷めるまで待て」

この言葉だが、ドラマの中で、罪を犯したヤクザに対し親分が、「ほとぼりが冷めるまでしばらく外国に行ってろ」という例を良く見る。この為、あまり良いイメージが無いが、これは知恵だと思う。

つまり、未来永劫に禁じるのではなく、「ほとぼりが冷めたら」許す、ということなのだ。

「作品の罪」が解かれるのには、時間が必要なのだ。

時間を要する長さは罪の重さに比例する。

ピエール瀧被告の場合は、せいぜい、2年くらいのことはないか?



関連記事
スポンサーサイト



2019.04.05 | | コメント(6) | トラックバック(0) | 戯けたライフ



コメント

賛同しないでもないではないかもしれないけどさぁ~

作品に罪はないと思います。

マルキ・ド・サドの作品なんて、
ほとんどが獄中での執筆ですぜ。
本気でブチりたくなるような人間(法的に刃罪を犯しているんじゃないけど)が、
良い作品・よい仕事をやってるのに出くわすことも多いですよね・・・。

だいたい、「法」ってのもいい加減なもんだし。

ただ、ほとぼりがさめるまでは大人しくしとくべき・・・てのは同意します。
炎上商法に走る・・・ってのもアリでしょうけど。

2019/04/05 (金) 08:25:03 | URL | しっぽがない・・・ #- [ 編集 ]

人の罪と作品

 片割月さま、これだけ、芸能人の犯罪があると聞けない、見れないものの山になってしまいますね。
 作成者の罪と出演者の罪、という事を考えると、製作側の方が、罪が重いかな。全面、自粛するとしたら、そちらの方ですね。
 映画やドラマは他の出演者への影響もあるし、何よりもスポンサーや宣伝部隊など沢山の人を動員しているし、その作品のファンへの影響もあるし。出来れば「罪」の部分だけ差し替えたい、という気持ちは判りますね。

 「相棒」は、問題行動を起こしそうなキャストをいち早く切る番組の様です。凄いリサーチ力だと思う。CIA長官みたいなスタッフがいるんでしょうか。どうしても、或るドラマや映画を成功させたいなら、それ位の事前のチェックは必要かもしれません。

 能楽界では、観世流の天才能楽師と言われた人が、交通事故を起こして、同乗してた女性(恋人だったとも)が死亡し、その後で自殺した、という事件がありました。でも、その方に、未だに尊敬の念を持っている関係者は多いという事です。
 だからと言って、罪は消える訳ではないですが、その人の作品、芸が消える訳ではない。その辺の線引きは難しい所ですけどね。

2019/04/05 (金) 09:12:53 | URL | まるさん #X91rLkcY [ 編集 ]

薬物 &「作品に罪は無い」

片割月様

マリワナ先進国のカナダから見るとどうなんでしょう。カナダは最近合法になりましたが、それ以前でも簡単に手に入りましたし、ロックのコンサートなどではどこからか回ってきたりしましたから、マリワナと聞いて目くじらを立てる人はいなかったです。
私の周りでも普通に会社勤めをしている人の中に吸っているが人特に若いころは大勢いましたから。
政府としは、公然と闇で行われているぐらいなら、いっそ合法にして闇商売を追い出し、税金を取るのが目的だったようです。 
合法になったから吸ってみようなどという人はあまりいないと思います。合法になったあと町中にそんな人があふれているかというと全くありません。今はこれから出てくるマリファナの入ったキャンディーやケーキなどの販売をどう扱うかが問題になっています。
米国も合法になる州がこれから増えてくると思いますよ。

日本は禁止でいいと思いますが、マリファナをそこまで厳しく規制するぐらい、公の場での喫煙をもっと厳しくしたらいかがなもんでしょう。煙草の喫煙こそ百害あって一利なしですぞ。

>彼が出演した映画の監督が、「作品に罪は無い」

わからなくもないです。
ちょっとだけ映画の製作の人と仕事をしたことがありますが、映画作りは資金集めからその下準備、相当な時間と労力、かなりの人がかかわっていることがわかりました。数年かかる一大プロジェクトです。それからは、映画の後に出るクレジットをちゃんと最後まで見ることにしました。(笑)

同じような部類に入ると思いますが、それでは
日本でもおなじみの指揮者シャルル・デトワもセクハラで数人の女性から訴えられていますが、彼の指揮する音楽やCDは放送しない、あるいは破棄?
メトロポリタンオペラにセクハラで解雇されたラヴィーンの作品はどう扱う?

子供に性的いたずらをしたマイケルジャクソンのことが最近表ざたになって、彼の曲は放送しないラジオ局が出てきましたが、これは相手が子供で
当然考えられると思いますが、#MeToo 問題とは種類が違うと思います。
#MeToo は私は個人的には全面的には支持しません。もちろんそういうことがある社会だと思うし、当事者もそれぐらい知っているはず。著名な監督に夜遅くお酒に誘われて、部屋までついていって、「仕事の話だと思ったらディレクターがシャワーから裸で出てきたのでびっくり・・・」 はちょっとないでしょう。。。

楽団で演奏する人とMeTooについて雑談したことがありますが
そのひとも、「正式な場では言えませんが、指揮者だけが悪いんじゃぁないと・・・いろいろと・・・ね・・」

自分の勤める会社のコマーシャル撮りに参加したことがありますが、そんな時でも、「まず全員(60人ぐらい)で撮ったあと、10人をアップでとるために残ってもらいます。その10人は後程連絡します」
とアナウンスがあったら、早速ディレクターやスタッフにすり寄る女性がすくなからずいました。
だから、私は’MeToo運動をうのみにして全面的に支持する気にはなれません。

私のコメントは長いですね。すみません。

2019/04/05 (金) 12:18:09 | URL | kan kan #E0/upmTg [ 編集 ]

Re: 賛同しないでもないではないかもしれないけどさぁ~

> マルキ・ド・サドの作品なんて、
> ほとんどが獄中での執筆ですぜ。

そうだけど、彼の作品が解禁され、読まれるようになったのは、それより後のことでしょ?

ちなみに、

私は前に記事にもしたように、澁澤龍彦和訳による、サドの「悪徳の栄え」に感動?しましたよ。

2019/04/07 (日) 01:31:30 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

Re: 人の罪と作品

まるさん様、こんばんは^^

>映画やドラマは他の出演者への影響もあるし、何よりもスポンサーや宣伝部隊など沢山の人を動員しているし、その作品のファンへの影響もあるし。出来れば「罪」の部分だけ差し替えたい、という気持ちは判りますね。

おっしゃる通りです。

だからと言って、関係者がそれを言ってしまうと、受け止める側は納得しにくいかもしれません。

>これだけ、芸能人の犯罪があると聞けない、見れないものの山になってしまいますね。

大丈夫ですよ!

それこそ、「ほとぼりが冷める」までで。

それと、「禊は済みました」という便利な言葉もあります。

ご存知のように、日本の政界と芸能界は甘いですから。


交通事故を起こしてしまった場合…これはケースバイケースでしょうね。

その人が、そこでどんな対応、態度を示したかによって、世間の同情を得たり、非難を浴びたりしますので、

色々なケースが生じるのではないでしょうか。

2019/04/07 (日) 01:44:26 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

Re: 薬物 &「作品に罪は無い」

> わからなくもないです。
> ちょっとだけ映画の製作の人と仕事をしたことがありますが、映画作りは資金集めからその下準備、相当な時間と労力、かなりの人がかかわっていることがわかりました。数年かかる一大プロジェクトです。それからは、映画の後に出るクレジットをちゃんと最後まで見ることにしました。(笑)

ガッハッハ。。。ここは、まるさん様と全く同じご意見ですね(^_^;)。



>シャルル・デトワもセクハラで数人の女性から訴えられていますが

詳細は知らないのですが、

まだ被告と決まったわけでも、本人が認めたわけでもないでしょう?

セクハラが確定し、本人が認め、セクハラの内容が酷ければ、アウトになるのでは?

MeToo運動については、私も意見があります。いずれ記事にしようと思います。

長文、まったく問題ありませんよ(^_^)/

2019/04/07 (日) 01:50:34 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、神仏を尊び、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者熟女(四十路半ばを過ぎた)ですが、よろしくお願いします。

フリーエリア

検索フォーム

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR