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書籍に見る「元号 vs 西暦」の傾向




>出版社は日本文化や伝統の一翼を担う存在です。
そこで、出版社が元号と西暦、どちらを用いているか調べてみました。

●歴史・時代小説における元号vs西暦
昔は単に、天保元年、とだけ表記する小説によく出会い、その度にいちいち西暦を調べなければならず、私はイライラさせられました。最近では、天保元年(1931年)と両方を併記するのが当たり前になって来ました。

また、元号だけの表記だと、実在した歴史上の登場人物の年齢を知る上でも非常に不便でした。


●本の巻末に見る元号vs西暦
どの本にも、
①発行日:初版第一刷の年月日など。
②この作品が雑誌や新聞紙上で連載された又は単行本として発刊された年月日など。

が元号または西暦で記されています。

①を元号で表記している出版社
新潮、角川の2社のみ。
まあ、新潮はあのヘイト本雑誌を発行しているように、極めて保守的ですから。

①を西暦で表記
文春、小学館、講談社、岩波、中公、集英社、徳間、光文社、筑摩、河出、平凡社、ハルキ、全て西暦表記。

②を元号で表記
新潮、角川の2社のみ。
ところが、新潮文庫には西暦表記も散見されます。
社内で「元号派」と「西暦派」の派閥争いがあるのか?

②を西暦で表記
①と同様、12社は全て西暦。

つまり、西暦派の圧勝です。
出版社の本音としては、不便な元号は避けたいのでしょうか?しかし、「日本の誇る、元号」、この伝統文化を出版社の大多数が用いないというのは、どうなんでしょうか?

ここは、新潮と角川の「踏ん張り」に期待しましょう(^o^)


●皆さん、そこでお立ち会い!
「我らが保守&右翼の希望の星」、産経新聞社と扶桑社はどうなっているでしょうか。

この両出版社による本が各一冊、私の手元にあります。

㋑産経新聞社版「絶対に誤りを認めない政党・日本共産党の研究」

①については、「平成28年6月1日 第1版発行」

ちゃ~んと、元号で記してあります。西暦は使わない。さすがは産経新聞社!(^_^)/

…と思いきや、

②を見たら、「本書は、2015年8月から産経新聞紙上で不定期に掲載された…」

とあるではありませんか!

嗚呼!、思わず私は天を仰ぎました。

日本の国の形と日本文化の柱である元号を使わず、「毛唐」の発明した西暦で記すとは、

産経新聞ともあろうものが、何たる醜態!


㋺もう一冊は、扶桑社版「市販本・新しい歴史教科書」

執筆関係者は、
西尾幹二、高橋史朗、田久保忠衛、田中英道、藤岡信勝と、
愛国心に満ち満ちた頼もしい先生方の顔ぶれです。

さらには、帝友会会長の高花豊先生によるありがたき推薦のお言葉が一枚挟まれています。

驚くなかれ!巻末を見ると、

「2001年6月10日 初版発行」

とあった。

嗚呼!、またしても私は天を仰いだのでありました。

扶桑社よ!オマエもか!

日本の文化と伝統の担い手となるべき両出版社のこの情けない有り様。

美しい日本を取り戻し、西暦の侵略と戦わなくてはならぬ産経と扶桑社が、

西暦に手を貸しているのです!

何という破廉恥!

これでは両出版社が戦っている相手の、朝日や岩波と五十歩百歩ではないか!

新潮と角川を見習え!

出版物での元号使用は、今や風前の灯火。絶滅の危機。。。(;゜0゜)



今頃気がついたのですが、元号というのは未来には使い難いという欠陥があります。

つまり、「今から20年後の2039年頃には」とは言えても、「今から20年後の令和20年頃には」とは言い難い。元号が変わる可能性があるからです。

しかも、「令和20年頃には」という響きは、時間感覚としてピンと来ません。
「2039年」という響きの方が、時間の流れを容易に感得出来るのです。
これは理屈ではないと感じます。



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2019.04.06 | | コメント(8) | トラックバック(0) | 歴史・文化



コメント

今や風前の灯火。絶滅の危機

片割月様

これからはますます情報がデジタル化、コンピューターに保存されるようになるでしょうから、年号の存在意義は薄れるでしょうね。
そのうちに日本人の大好きな「世界遺産」に登録して存在、存続価値を高めよう!なんていう人が出てくるかもしれません。

2019/04/06 (土) 02:28:47 | URL | kan kan #E0/upmTg [ 編集 ]

産経と扶桑社、許すまじ!!

“産経新聞ともあろうものが、何たる醜態!
 扶桑社よ!オマエもか!”

・・・右翼系の読者として、許せませんよねぇ~♪

2019/04/06 (土) 12:02:31 | URL | しっぽがない・・・ #- [ 編集 ]

平成が鍵?

 片割月さま、興味ある研究成果をありがとうございます。(笑)

 少し、自分の手元にある本で調べてみました。
 ミステリ好きなので、早川書房と東京創元社、古い本に関して。

 東京創元社は元々、翻訳書の出版が多かったので、元々、西暦で表示していました。
 早川書房は平成に入るまでは、元号表記、平成に入った所で西暦に切り変えた様です。初版が昭和の本であっても、西暦で表示する様になったのです。やはり、ここも翻訳本が多いし、創元社に倣ったのだと思います。
 学術本を多く出版している出版社は元々、西暦を利用していると思います。

 それから、中央公論文庫、集英社文庫、筑摩書房の全集(一応、西暦も「C1974」という形で併記してありますが)、河出書房文庫は平成に入るまでは元号表記でした。(家にある古い本で確かめました)
 結局、平成に入った事で、計算が面倒になり、元号表記を止めたという事だと思います。ちなみに筑摩書房や河出書房は一度、倒産しているので、その時に変更されたのかもしれませんね。
 角川と新潮が頑なに元号表記に拘る事、逆に文春文庫は昭和時代から、西暦なのは、何かイデオロギーの問題があるのかもしれません。

2019/04/06 (土) 14:38:27 | URL | まるさん #X91rLkcY [ 編集 ]

Re: 今や風前の灯火。絶滅の危機

> これからはますます情報がデジタル化、コンピューターに保存されるようになるでしょうから、年号の存在意義は薄れるでしょうね。

な、なるほど!その視点を忘れていました。


> そのうちに日本人の大好きな「世界遺産」に登録して存在、存続価値を高めよう!なんていう人が出てくるかもしれません。


「世界文化遺産」とか、「世界記憶遺産」とか、でしょうか。


元号を強く支持する人の論理に、

不便さや不合理も時にはあっても良いじゃないですか、それも文化・伝統の一つである、

とあります。

元号派も西暦派も、それぞれ色々と理屈がありますね(^o^)

2019/04/07 (日) 01:54:28 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

Re: 産経と扶桑社、許すまじ!!

> “産経新聞ともあろうものが、何たる醜態!
>  扶桑社よ!オマエもか!”
>
> ・・・右翼系の読者として、許せませんよねぇ~♪

そう!

右翼は朝日新聞をターゲットにするばかりが能ではないでしょうにね~♫

2019/04/07 (日) 01:57:01 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

Re: 平成が鍵?

>  片割月さま、興味ある研究成果をありがとうございます。(笑)

ありがとうございます(^◇^)

資料の追加とコメント、恐れ入ります。

なるほどなあ。

平成を境に、出版社の多くが、西暦へと宗旨替えをしたんですね。

そのくせ、新元号!!とはしゃぎまくる。。。厚顔無恥とは彼等のことですね。

文春は基本的には保守(文芸春秋など)のはずなんですけども、どうしたんでしょうね(^_^;)

2019/04/07 (日) 02:02:00 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

可能性の一つですけど・・・・

これからはますます情報がデジタル化、IT化が進めば、
元号(中華民国の「民国紀元」、韓国の「檀君紀元(檀紀)」、
北朝鮮の「主体紀元(主体暦)」、
イスラム暦、旧暦なんかも並行して無理なく使えるようになるかも
・・・とも思います。
(あくまでも可能性ですけどね・・・)

2019/04/07 (日) 08:04:54 | URL | しっぽがない・・・ #- [ 編集 ]

Re: 可能性の一つですけど・・・・

なるほど。

すると、我らが皇紀も並行して無理無く使えると(^_^)/

2019/04/08 (月) 00:58:08 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

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プロフィール

片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、神仏を尊び、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者熟女(四十路半ばを過ぎた)ですが、よろしくお願いします。

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