私の好きな曲・その10




オペラ「ニュルンベルクの名歌手」より五重唱「太陽が私の幸せに微笑みかけるように」



作曲:リヒャルト・ワーグナー(1813~1883)
完成:1867年
初演:1868年6月21日。バイエルン宮廷歌劇場
日本初演:1960年
演奏時間:約4時間30分
歌詞の一部(渡辺護氏の訳・レコードの解説書)

……
永遠のように明るく、
私の幸福は笑う。
喜びに満ちた朝が、
私のために目ざめる。
至高の恵みの夢、
天上のような朝の輝き!
それを解き明かすことは、
幸福にして甘美な仕事。
……

歌劇「ニュルンベルクの名歌手」だが、私は2005年9月、神奈川県民ホールで、ズービン・メータ指揮・バイエルン国立歌劇場による公演を観賞した。チケット代は数万円もしたが、それ以上の感激があった。オペラの素晴らしさを満喫した感動に酔いしれ、しばらくは夜中の山下公園を彷徨した。

公演時間は休憩を含めて延べ6時間にも及ぶ。オペラが始まったのが夕方5時、終了した時は時計が夜の11時になろうとしていた。自分は若かったから問題はなかったが、観客の中には中高年や老人も多かった。さぞかし大変だったと思う。しかし、それでも見たくなるのがワーグナーの音楽の魔力だ。一度この魔力の虜になると、ワーグナー狂いが始まるのである。嘗ての私はそうだった。

この五重唱は一言でいえば、法悦境の音楽だ。契を交わしたふた組のカップルと新しい歌が誕生したことを言祝ぐ音楽である。

五重唱の時の舞台装置は走馬灯を応用した映像がバックに流れた。つまり、走馬灯は左右に模様が流れるが、舞台装置は下から上に模様が流れるものだった。これが五重唱の美しさと相まって実に崇高な趣きを醸し出していた。

この歌では5人の異なる旋律線が溶け合って、気高い雰囲気が漂っている。しかし、これ以上は言葉は不要だ。

あまりに美しい音楽を聴くと、時間が止まったかのような錯覚をする。この五重唱もその一つだ。


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2012.07.09 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽



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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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