私の好きな曲・その11






モーツァルト:ピアノ協奏曲27番・変ロ長調 k595、より第三楽章・アレグロ


モーツァルトの音楽の中で「凄いなあ」「えらいこっちゃ」と思うのは宗教音楽と弦楽五重奏曲で、「素敵だなあ」「美しいなあ」と思うのがピアノ協奏曲とオペラです。

私の独断だけど、モーツァルトで芸術性の高いのが宗教音楽であり、次いで弦楽五重奏曲と思う。ここには作曲に対する妥協が一切無く、彼の抜きん出た霊感と最高級の技術が結集した音楽が聴こえてきます。

逆に、ピアノ協奏曲は聞き手を意識し、歩み寄りつつも、美しい旋律の発明の天才ぶりが発揮されていると思う。

もしも現代の歌謡界に生きていたら、モーツァルトは、チャイコフスキー、ドボルザーク、ショパンと並ぶ、最高のヒットメイカーになっていたことでしょう。

ピアノ協奏曲27番は私が最初に好きになり、夢中になり、益々モーツァルトの世界に引き込まれてゆくキッカケになった曲。

ショパンが大好きという友人はこの曲を聴いて「明るくて楽しそうな音楽ね。モーツァルトって、ちょっと子供っぽいわね」と言った。

それはその通りかもしれない。事実、第三楽章の主題は次に作曲された子供向けの歌曲、「春への憧れ・k596」に使用された。しかし、音楽が転調し、短調の旋律がアルベッジョで奏でられると、えも言われぬ気配が漂って来ないだろうか?

ロマン派の音楽のように激しく涙することは無いし、心の葛藤や苦悩、大いなる歓喜は無い。しかし、微かなため息、目の潤み、一枚の落葉が裏と表を見せながらそっと舞い落ちる一抹の寂しさ、…そういった佇まいが美しい旋律と溶け合い、しみじみとした味わいを醸し出す。

流麗で、シンプルで、しかもインティミトな響きは無類です。

で、この曲、浅田真央選手がいつかフリーで演じて欲しい。彼女の個性にとても合っていると思います。

モーツァルトはフィギュア用としてはインパクトが無い?

イイエ、大丈夫。

昨季のカロリーナ・コストナー選手のフリー演技をご覧なさい。


仰け反ったり、腰をくねらせたり、睨みつけたり、流し目を送るばかりがフィギュアスケートの表現じゃござりんせん。


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2012.09.13 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽



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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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