スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | | スポンサー広告



パトリック・チャン選手「ラ・ボエーム」に見る選曲の重要性







パトリック・チャンFS「ラ・ボエーム」


フィギュアスケートでは選曲(アレンジも含む)は戦術上、重要な位置を占めていると思います。チャン選手のフリープログラム「ラ・ボエーム」はその素晴らしい例と思います。

最初は壮大でロマンティックな曲に始まり、2回の4回転ジャンプという大技と良くマッチしていると思います。次に陽気でマーチ風の曲となり、軽やかなホップやツイズルターンによるステップシークエンスにより生き生きと演じられています。

その次にはプッチーニならではの美しい「ムゼッタのワルツ」が配置されて場面は一転、しっとりとしたスローパートに変わります。チャン選手の脚が綺麗に伸びたキャメルスピンとのタイミングも良いと思います。

フィナーレはこのオペラの登場人物、お針子のミミの死に至るまでの悲劇的な曲が奏でられます。コレオシークエンスではゆったりと、大きなカーブを描くエッジワークとターンにより、厳かな雰囲気を醸し出していると思います。

フリープログラムではこれらの音楽が実に効果的に働いていると分かります。

よく「音楽に助けられた」という言い方をする例があります。これは必ずしも好意的コメントではなく、「あんなミスした割には得点は高いね」式の、やや底意地の悪い文脈の中で使われるようです。しかし、仮にそうだとしたら、それは戦術の成功であって、賞賛されこそすれ非難される筋合いではないでしょう。

技術的には誰もが認める超一流(過去最高と言っても良いのでは?)のスケーターですが、表現という点ではやや無機質な印象があり、必ずしも超一流とは言えなかったチャン選手。誰よりも本人が自覚していたようですし。

ショートプログラムの「悲歌」(ラフマニノフ)と共に、今季の選曲により、チャン選手の技が単に技の為のものではなく、エモーショナルな表現に有機的に奉仕する方向へと、化学変化しているのを強く感じます。

過去、「男版ヨナ」と揶揄され、高得点を出す度にアレコレと酷く叩かれて来た選手ですが(残念なことにフィギュアに詳しい報道人の田村明子氏までがこの風潮に乗っかっていた)、ここ最近は日本での人気の高まりを感じます。先に行われたジャパンオープンでも拍手がとても多かったですし、ジャンプミスにも暖かい拍手による応援がありました。

それは、彼の海内無双とも言えるスケーティングスキルと、如何なる場面においてもフリーで必ず4回転ジャンプを2回跳び続ける攻めの姿勢がファンの心に届きつつあるからでしょう。チャン選手のファンの一人として嬉しいですね。

今季の二つのプログラムを完成させれば、それまで「チャン嫌い」だったフィギュアファンの中から多くの「宗旨替え」が起きると思います。

今季の選曲の成功例としては、真央選手の「アイ・ガット・リズム」「白鳥の湖」、町田樹選手の「」火の鳥」も「ラ・ボエーム」に劣らないと思います。小塚選手も良さそうです。ただし、今季の高橋選手は微妙です。

過去では、安藤選手の例では「シェヘラザード」「カルメン」「グリーグのピアノ協奏曲」も挙げたい。逆に失敗例はショートプログラムの「レクイエム」を挙げます。

キムヨナ選手と鈴木明子選手は、選曲はほとんど成功していると思います。少なくとも失敗作は無い。


関連記事
スポンサーサイト

2012.11.11 | | コメント(3) | トラックバック(0) | パトリック・チャン



コメント

だいたい

バンクーバー前の4回転が無くても勝てる、という発言を4回転に挑戦しないという風に捉えた浅はかな連中が嫌ってるだけでしょう。

自国でのオリンピック、当時4回転を確実に決めれる選手は皆無。
ならば自国での表彰台を目指す戦術としては当然ありだし、その時点でSSはトップレベルであったのだから、4回転が加われば天下無敵、天下無双となるのは当たり前。

見る目が無いやつはほっとけとしかいえないわ。最近つくづく思うようになった。

2012/11/12 (月) 00:19:55 | URL | barutantomozou #- [ 編集 ]

わしだけか

ここにコメントを入れているのは(笑)

2012/11/16 (金) 11:58:03 | URL | barutantomozou #- [ 編集 ]

Re: わしだけか

> ここにコメントを入れているのは(笑)

「チャン選手の演技を見直した」「ラ・ボエームには感動した」

との声は確実に増え続けているようですが、

まだまだ、「銀河点」を叩き出すのが面白くないのか、

彼をキムヨナさんに準えて、嫌うファンも多いようですね(~_~;)

チャン選手ほどの名スケーターは、滅多に現れないと思いますけどね。。。

私の主観ですが、高橋・羽生・小塚・織田ファンは、結構、冷静に見ている人が少なくないかと。

騒いでいるのは、主に、女子の方のファンでしょ。

2012/11/16 (金) 23:45:38 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

フリーエリア

検索フォーム

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。