楽しい時代小説アレコレ


刀伊入寇 - 藤原隆家の闘い刀伊入寇 - 藤原隆家の闘い
(2011/06/16)
葉室 麟

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藤原隆家を知る人は平安朝マニアくらいか。中関白と呼ばれる藤原道隆の四男である。兄に伊周がいる。伊周が道長と権力争いをしたことは高校時代の日本史教科書や参考書に出ていた。我々が抱く平安貴族のイメージは、優雅ではあるが弱々しい、というものであろう。しかし、この隆家は武闘派の貴族である。左大臣として権力をほしいままにした道長にも決しておべっかなど使わなかったらしい。骨のある男だったのだろう。武闘派の貴族は意外に多いようだ。和泉式部の二番目?の夫となった藤原保昌も武闘派として知られ、野盗の首領も保昌には手を出さなかったという。

その隆家が北九州の太宰府の権帥として赴任し、高句麗の末裔とされる刀伊の襲来を撃退した。この小説では刀伊との戦闘シーンを描いて生々しくリアルであり、迫力満点である。この著者の描写力は凄いと思った。

西暦1000年前後といえば、藤原道長、紫式部、清少納言、和泉式部、中宮定子、藤原行成、源信、そして陰陽師の安倍晴明など、超スター級の人物が綺羅星の如く居並ぶ。彼等・彼女等も登場してこの物語に彩りを添えている。その中にあって隆家の知名度は低い。その硬骨感振りは「大鏡」にかろうじて紹介されている程度か。
彼を題材に優れた小説を書いた葉室麟氏に感謝する。




幕末時そば伝 (実業之日本社文庫)幕末時そば伝 (実業之日本社文庫)
(2011/12/03)
鯨 統一郎

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理屈抜きに面白かった。鯨さんならではの天衣無縫でアップテンポな会話。ダジャレも親父ギャグもありありのユーモアが痛快である。落語を下敷きにした八つぁん、熊さんのドタバタ劇に江戸幕末をスパイスして読ませる。
粋な江戸弁も快調だ。江戸ッ子の私には全てがツボ。
このような小説を読むには難しい顔をしないでルンルン気分でひたすら楽しむべし。

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2011.12.27 | | コメント(2) | 文学



コメント

No title

鯨さん新作を読まれたんですね~~~さすが早い速い^^
本屋で見つけたんですが悩んで買うのやめたんですよ・・・今度読みますね。

あちきはBS朝日「ダ・ヴィンチの指紋」を先ほど見ることができました。
再再放送あたりでやっと・・・でも、本当に見てよかった^^
面白かったです~~(^_-)-☆
おすすめいただいてありがとうございますm(__)m

2011/12/30 (金) 19:46:40 | URL | はぴらき #- [ 編集 ]

Re: No title

> 鯨さん新作を読まれたんですね~~~さすが早い速い^^
> 本屋で見つけたんですが悩んで買うのやめたんですよ・・・今度読みますね。
>
> あちきはBS朝日「ダ・ヴィンチの指紋」を先ほど見ることができました。
> 再再放送あたりでやっと・・・でも、本当に見てよかった^^
> 面白かったです~~(^_-)-☆
> おすすめいただいてありがとうございますm(__)m

おお、「ダ・ヴィンチの指紋」見ましたか。それは良かったですね(#^.^#)
ブログに感想などちょいと書かれたらいかがざんすかね。

鯨さんの新作は古典落語も下敷きにしているようです。
それを知らなくても十分楽しめますけれどもね^^

2011/12/30 (金) 20:47:41 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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