八重の桜と会津




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小説・新島八重 会津おんな戦記 (新潮文庫)小説・新島八重 会津おんな戦記 (新潮文庫)
(2012/08/27)
福本 武久

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惨敗に終わった「平清盛」に対し、「八重の桜」は好評だった「篤姫」や「お江」と同様に女性が主人公である。たぶん、視聴率は20%近くは行くかもしれない。なんせ、視聴者の半分以上は女性であろうから。

江戸幕末ものというと、どうしても薩摩・長州・土佐などの大名や草莽の志士が主役になり、会津や会津の人間を主役にした大河ドラマはこれまで無かった。民放ドラマの「白虎隊」くらいか。

私も若い頃は司馬遼太郎の「竜馬がゆく」などを愛読したので、坂本龍馬や西郷隆盛、高杉晋作、吉田松陰などの志士に魅力を感じていた。

しかし、その後、会津生まれの作家の早乙女貢や会津ものを多く書いている中村彰彦などの著作を読むにつれて、会津びいきになった。

極論であるが、会津側の視点・歴史観に立てば西国の草莽の志士は賢しらな策謀家の集まりであり、ヤクザやチンピラと変わらぬ姿に変わる。

逆に、会津武士の実直さ、律儀さ、質実剛健さ、古武士的頑なさ、等に魅力を強く感じるようになる。そして、武家の女性達の活躍にもまた心を惹かれる。その一人が会津藩砲術家の娘、山本八重、後に同志社を創立した新島襄と(二度目の)結婚をした新島八重(1845~1932)である。

一度だけ会津に旅行をしたことがある。藩校であった「日新館」を見学すると、そこには有名な「什の誓い」が掲げられている。その一つが「ならぬことはならぬものです」。

八重は86歳と長命で、満州事変の頃まで生きていた女性だ。大河ドラマとしてはどのようにストーリーを組み立て、演出し、視聴者の興味を最後まで引っ張って行くのか、ちょっと興味深い。

私の予想では「篤姫」のように幼年・少女時代から時系列に沿ってジックリと流すのではなく、いきなり会津・戊辰戦争を戦う23歳の大人の八重を軸にして、少女時代の過去を振り返る手法で繋いで行くと思う。

映画や小説で良くある手法であるが、壮絶で悲惨な会津戦争そのものに強いインパクトがあるので視聴者を釘付けにさせるだろう。

しかし、その後のドラマの組立は難しいと思う。ここがプロの腕を発揮させるべき所だろう。明治維新後に京都府で参与を勤める兄、山本覚馬を頼って京都に移り、新島襄との出会い、同志社の設立あたりがメインになるのであろう。

しかし、同志社大学の関係者や卒業生でもなければ、一般的にはあまり関心が集まらない地味なストーリーだ。下手をすると視聴率がドンドン下がって行く可能性がある。明治初期には珍しかった洋服に身を包み、自転車に乗り、牛乳にパン食、牛鍋、…当時の言葉で言えばハイカラな八重とそれに目を見張る周囲の人々との関係をユーモラスに描けば面白いかもしれない。

八重を演じるのは、今をときめく女優、綾瀬はるかだ。ドラマ「jinー仁」では旗本の娘役でブレークした。ここでは純情にして可憐、しかして向学心も旺盛。そして仁先生にほのかな恋心を抱く…そんな武家の娘にピッタリであったと思う。

八重は実物写真を見ると、大柄で骨太の体格をした、如何にも勝気な女性に見える。果たして、綾瀬はるかは演じ切れるだろうか。民放ドラマ「白虎隊」では亡くなった元キャディーズのスー、こと田中好子が演じていたが、これは実に上手かったし雰囲気も出ていた。綾瀬はるかは田中好子を乗り越えられるだろうか?


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2012.12.27 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 戯けたライフ



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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
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