理不尽な扱いに黙って我慢する新人職員とは






12月28日 スポーツ報知

熊本市は27日までに、直属の部下に対し、約2年半にわたって昼食や夕食などを計100万円以上おごらせたり正座させたりするパワーハラスメント(職権による人権侵害)を続けたとし、同市農水商工局の男性係長(49)、男性技術参事(47)の2人を停職6か月の懲戒処分にした。2人は「新人教育のつもりだった」などと釈明している。
熊本市によると、上司によるたかりは2009年6月、採用直後の男性職員(20歳代)が公用車を運転した際に道を間違えたことをきっかけに「罰金」を徴収するという形で始まった。

「はい、間違えた。罰金としてイカ天ひとつ!」。代金150円のイカ天を一つおごらせるのが始まりだったが、これが徐々にエスカレート。道の間違いや書類の誤りの度に徴収される「罰金」は市政に還元されるわけでもなく、上司2人の胃袋を満たすものだった。

「お前の仕事の尻ぬぐいをしてやった」などと言って昼食や夕食をおごらせ、最近では焼き肉、うなぎ、すしなどの高価な飲食店を上司2人が選んでいたという。おごらせるだけでなく、職場の喫煙室で約30分から1時間かけて正座をさせて説教をしていた。

今年10月下旬、男性職員から相談を受けた家族が職場の上司に相談して発覚。男性職員は「精神的な休養が約2か月必要」とする診断書を提出して11月7日から休職しているが、その直前までパワハラは続いていたという。男性職員は、職場での嫌がらせなどについてのヒアリングを3度受けていたが、被害の報告はしていなかった。

2人は「新人教育のつもりだった。こちらがおごってやることもあった」などと釈明。しかし、部下におごらせる回数の方が多かったことを認めており、代金の返還を申し出ている。熊本市は、この2人のほかに管理責任を怠ったとして、農水商工局の課長を減給、課長補佐2人を戒告処分にした。


この事件に直接関与しているのは5人。新人、直属上司の農水商工局係長、技術参与、農水商工局課長、課長補佐…らしい。私が問題にしたいのは「主犯」の二人ではない。
それよりも課長と補佐氏である。農水商工局の部門長は局長であろう。課長はその中の一つの部署を任された小部門長と推測する。この部署に何人の職員がいるのか不明であるが、市役所ということからせいぜい10~20人くらいではないだろうか。記事の情報だけでは不明だが、おそらくこの五人は同じフロアに席があったのであろう。二人が管理責任を問われているからである。もしも二人が別のフロアか別棟に常駐していたなら管理責任を問うのは少し難しかったかもしれない。
あるいはどこからか「事件の情報」を得ていたにもかかわらず、放置した可能性もあるが。



私なりの推論であるが5人の中で最も無能で罪が重いのは…課長ではないかと思う。3人の職員が関わり、それが2年半に及んでいるのである。普通は何かの異変に気がつくはずではないか。3人が何かゴソゴソやっていることくらい薄々気がついていたのではないか。新人職員の顔色に覇気が見られないことも感じていたのではないか。もしかすると課長は係長から多少の話しは聞いていたのではないかと疑いもする。課長は係長を指導する立場にある。係長はしょせん係長だ。
さらに、新人が直接この課長とコミュニケーションを取れる雰囲気も無かったようだ。課長は新人からは遠い存在だったのではないか。ゼロに等しい希薄な人間関係だったとすれば小部門長として極めて怠慢と思う。新人は大切に育てなければならず、その責任は部門長にある。課長補佐は何をしていたのだろうか。彼に怠慢があったのであれば課長にも問題がある。


この記事に対する読者のコメントは「昼たかり」した二人に対する処罰の甘さを指摘するものがほとんどだった。しかし、私の仮説が正しければ、課長に対する処罰こそ甘いと言わざるを得ない。


社会的には管理職の処罰でこの一件は終了となるのであろう。しかし、公務員であれビジネスマンであれ組織の一員として働く人達や新人さんはこれで思考ストップで良いのだろうか?
2年半に及び100万以上、ということは月々3万強だ。安月給の新人には痛い出費である。それをこの新人は大人しく、反論もせずに、同僚や先輩の誰にも相談せずに、じっと我慢してきたのであろうか。三度のヒアリングにも無言で通した。切羽詰ってどうにもならなくなり、2年半経過してようやく家族に相談したということなのか。

この新人はどこにでもいるごく普通のタイプであろうが、消極的で気が弱く、行動力がなく仕事の能力もさほど高くない…のようだ。今回の件でこの新人には厳しく指導をするべきと思う。今回の教訓を生かさなければ、彼は今後も人からどんな理不尽な仕打ちを受けても黙るのであろう。じっと耐えて、イヤなことから目をそらし、嵐が通り過ぎるまで待つのであろう。考えただけでも惨めな人生だ。上司や先輩にセクハラをされても何も言えず、じっと我慢するだけの女子社員と同じように。

4人の管理職の問題は就業規則や法律によって罰せられるべき問題である。しかし、この新人の問題はある意味、もっと深刻と思った。良き上司に恵まれないと、彼は一生使いものにならないかもしれないのだから。
管理職の処罰が甘いと非難する人達はこの新人の振る舞いをどう思ったのであろうか。。。

関連記事
スポンサーサイト

2011.12.30 | | コメント(0) | 政治・社会



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

フリーエリア

検索フォーム

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR