私の好きな歌・その2

   明けましておめでとうございます



新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事    

大伴家持。天平宝字三年(759年)作


万葉集4516首の掉尾を飾る歌である。それと同時に万葉歌、万葉時代の終焉を告げる歌でもある。特に名歌というわけでもないかもしれないが私は好きである。新年を寿ぐ歌としてこれ以上に完成された歌はないと思う。「~の」で畳み掛ける手法が歌の大らかさを醸し出している。

大伴家持はこの後も26年の波乱に満ちた後半生を歩んだ。しかし、この歌を最後に彼は歌を詠むのを止めたのである。文献上「新しき~」以降の歌が発見されていないらしい。なぜ創作活動を止めてしまったのか。昔から多くの研究者の頭を悩ませてきたが決め手はないようである。
いづれにせよ、この歌を最後に万葉の時代は終わり、次の歌集を見るのは150年後の古今和歌集となる。この間の短歌の作風の変貌は著しい。


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2012.01.02 | | コメント(0) | 文学



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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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