ISUジャッジが新採点法について問題提起する





「World Figure Skating・No.58」に非常に興味深い記事がありました。取材と文は田村明子さんです。特に、演技構成点(pcs)に関する問題点を語る箇所はファンにとっても貴重な情報。2013世界選手権の直後に行われたインタビューのようです。

  シシィ・クリック「正直に採点すれば、何も恐れるものはない」

Sissy Krick シシィ・クリック:ISUレフリー、テクニカル・コントローラーの資格も持つベテランのジャッジ。ジャッジ歴30年。ISUスポーツディレクターのペーター・クリック氏は彼女の夫。新採点法が作られた時に、特にPCSとは何かを定義する際に中心的役割を果たした人物の一人。

☆クリック女史は新採点法の柱の一つであるPCSシステムを高性能のフェラーリに喩え、まだ充分に使いこなせていないジャッジもいると語っています。

クリック「…スケーティング技術、トラジッションなどは、もともと別々に評価をしなくてはならないものでしょう。昨日の(男子フリー演技)デニスとパトリックのように、スケーティング技術、トランジッション、パフォーマンスと1つ1つ正直に感じたままの評価を出していたら、結果は違ったものになっていたかもしれません…。」

☆クリック女史はデニス・テン選手のフリー演技の評価について、「(スケーティング技術を除く)トランジッション、パフォーマンス、コリオグラフィー、インタープリテーションはデニスがすべて勝っていたと思いました」と語っています。

田村「見たまま、感じたままをそのまま数値に出すことを怖がるジャッジもいると感じますか?」

クリック「真実を語るのは難しいこともあります。人々が理解するのに時間もかかるし、同じ選手でも人間ですから進歩もする。でも意志の強いジャッジでなくては、過去のこと(旧採点法)を振り切れないかもしれません。この30年間、私は正直に採点をしてきたと自信を持って言うことができます。選手も機会があれば、私の言葉に耳を傾けてくれるようになりました。でも、こうしてジャッジとして信頼を得られるのは、意見を主張し続けていればこそなのです…中略…ジャッジの採点はメッセージになり、選手を上達させることが出来ます。

☆中略した箇所で、クリック女史はジュニアから上がって来たチャン選手がNHK杯に出場した時、彼のパフォーマンスがそれほどでもなかったので、それなりの評価しかしなかったこと、安藤選手はジュニア時代はスケーティング技術が低く、シニアに上がった翌年のNHK杯ではトランジッションが全くなかったので、3.50をつけたこと、しかし2年後には彼女のトランジッションが見違えるように上達したと語っています。

田村「採点方式が今後行くべき方向性など、教えて下さい。」

クリック「5コンポーネンツという具体的な道具が増えたことは良かった。先ほどにも言いましたが、技術面ではスピンの評価に改善の余地があると思います。それからスピードを計る評価がまったく無いことは問題です。どのようにしてそれをやればいいのかわからないけど。ストップウォッチで計るわけにはいきませんが、スピードというのはスケートとしても大事な要素ですから、スピードと質を両方保つというのは、大変なことです。ステップシークエンスは特に男子において見ごたえのある要素でしたが、コリオステップを作ったのは間違いだと思いました。何もやっていない選手もいる。ステップシークエンス2つでよかったのにと私は思います。コンポーネンツに関しては、スケーティング技術はいいとして、トランジッションはよく理解されていないかもしれません。トランジッションというのは、エレメンツの合間に何か違った動きをやってみせることではなく、エレメンツ間を繋げていく動きのことなんです。パフォーマンスはエネルギー、存在感、スピード、身体の動かし方など多くのことが含まれます。コリオグラフィー、インタプリテーションに関しては問題ないでしょう。でも正しく使われなくてはなりません。」

☆クリック女史の選手評。良し悪しを明快に言うので、これも実に面白い。

高橋大輔選手について。
クリック女史はダイスケが大好きだそうです。彼は特別な才能を持っているが誰もそれを伸ばしてあげてこなかった。過去2年間、カメレンゴはとても良い仕事をしたとは思う。が、大輔にはローリー・ニコルがベストと思う。この二人でやれば、素晴らしいものが出来るであろう。
今季の彼のプログラムは音楽は素晴らしいが振り付けの内容が伴っていない。振り付け的に空っぽな部分が多く、まずジャンプを先に入れてから作ったプログラムとすぐ分る。(それ故に)本来ならもう少し点数が伸びても良い選手なのに伸びなかった。
ローリー・ニコルは日本庭園に造詣が深い。彼女のプログラムの作り方は日本庭園に似ている。プログラムの中の何処に何を置くべきか、入れるべきか、バランスの取り方を良く理解しているので、日本人選手にも向いていると思う。
ダイスケは完成されたスケーター。パトリックと比べるなら、インタープリテーションはダイスケの方が優れていると思う。

浅田真央選手について。
子供の頃からずっと見てきた。若い頃の彼女には最高のスケーティング技術があった。「ノクターン」のプログラムの素晴らしさは今でも忘れられない。
ロシア人のコーチなってから、彼女のスケーティングが重くなり、その良さがあまり生かされなくなったように感じる。3Aへの拘りが強くなって、迷っていたように見えた。
しかし、今季から彼女は変り出した。ショートプログラムはミスがあったがプログラムの内容はとても良かった。
(ヨナに勝てるか?との質問を受け)最後は自信の問題。真央は自分で感じて、自分で信念を持たねば。ヨナには素晴らしいジャンプがあるが、真央だってそうだ。真央は色々な方向に行ける幅の広いスケーター。ヨナはジャンプは強いけど、レパートリーはあまり多い選手とは言えない。

田村明子さんの取材力を生かした良記事と思います。今回のように田村氏は言葉少なくし、なるべくジャッジに「本音?」をたくさん語らせれば価値の高い記事になると思います。

「トランジッションというのは、エレメンツの合間に何か違った動きをやってみせることではなく、エレメンツ間を繋げていく動きのことなんです。」という説明はちょっと分かり難い。

私の想像ですが、クリック女史の言う「繋ぎ」とは、プログラムのコンセプトと合致する有機性や必然性を感じさせるステップ、ターン、ムーブメンツを行う、ということでしょうか。

演技構成点のジャッジ毎の評価を見ると、かなりバラケているケースも目につきます。評価がバラケるのは一概に悪いことではありませんし、不自然な横並び一線的評価よりはマシと思います。ファンが知りたいのは、なぜそんなにバラケるのか?です。上下カットがあるし、7人のジャッジの平均値だからほぼ妥当、では納得しないファンも少なくありません。

その意味でも、今回のクリック女史のお話しはありがたい情報です。

クリック夫妻が何故、一部の浅田ファンから激しく非難されているのか私には理解出来ません。カナダのトレイシー女史と同じく、タラソワさんに批判的だから?夫がISUスポーツディレクターという要職にあって、「真央潰し」の首魁とみなされているから?(^。^;)

今回のインタビュー内容を読む限り、共感出来るものが多かったです。高橋選手の「道化師」など、シーズン当初から「どうなのかなあ。。」と思っていましたし。

PCSも「SS」の点数で残り4項目の点数がほぼ決まってしまうかのようなあり方には、改善の余地があるかもしれませんね。もちろん、ここは色々と議論のあるところです。

男子のコレオステップは私もイマイチと思います。ステップシークエンスが2つあった時の方が見ごたえがありました。女子のコレオグラフィックに関しては、まだ何とも言えませんが。


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2013.04.13 | | コメント(52) | トラックバック(0) | 演技構成点とは



コメント

田村明子氏のバイアスを取り除いてこの記事を読む


なかなか、国語の「読解」として面白い問題文ですね~。

まず、Sissy Krick氏はバリバリの現役テクニカルコントローラーです。
Sonia Bianchetti氏のような「元」ジャッジとは全く違います。

http://isu.sportcentric.net/db/isu_front/comms.php?all=1
ISU Communication 1756
August 2012
List of Officials 2012/13 for Single & Pair Skating, Ice Dance and Synchronized Skating

の16/30ページに

>2. Technical Controllers

とあって、その下に

>GERMANY
ISU Technical Controllers
Kimminus Kerstin, Mr.
Krick Sissy, Ms.
Rist Anja, Ms.

とあるのがわかります。
3人しかいないドイツ人ISUテクニカルコントローラーの一人なわけです。

ちなみに、日本人で同レベルの資格を持っている人は、岡部さんただ一人だということもわかります。

>JAPAN
ISU Technical Controller
Okabe Yukiko, Ms.

つまり、このような立場にあるSissy Krick氏が、ジャッジシステムを否定したり、ジャッジの判断に疑問を呈するというようなことは、普通に考えて有り得ないということなのです。

さて、ドイツ人の現役テクニカルコントローラーであるSissy Krick氏は、ジュニアワールドで宮原選手のジャンプにことごとく回転不足とエラー判定を出したテクニカルパネルの一人です。
彼女自身がどのように判定したのかはわかりませんが、熱狂的な浅田ファンから蛇蝎の如く嫌われていることから考えて、おそらく厳格派だと思われます。

(長くなるので続きます)

2013/04/13 (土) 21:08:26 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

田村明子氏のバイアスを取り除いてこの記事を読む 2

さて、このインタビューの骨子ですが、

>スピードを計る評価がまったく無いことは問題です。どのようにしてそれをやればいいのかわからないけど。ストップウォッチで計るわけにはいきませんが、スピードというのはスケートとしても大事な要素ですから、スピードと質を両方保つというのは、大変なことです。<

これに尽きるでしょう。
田村氏が無意識(?)に省略したであろうコメントを補ってこれを読めば、
「スピードを計る評価がまったく無いことは(見る側のわかりやすさという点で)問題です。
これは、PCSそのものがスピードに対する評価だからです」
ということになるでしょう。

PCSがスピードに対する評価であることの是非は、ここでは問題にしません。

「採点結果から考えて、PCSの最も重要な評価項目はスピードであり、旧採点の芸術点でも同様であったとしか考えられない」
ということ、また、「Sissy Krick氏がコントロールパネルに入っている試合のジャッジスコアから帰納的に導かれた結論」から考えても、田村氏のインタビューが
「自分に都合のいい話しか聞かなかった」
可能性を否定できません。(というより、それしか考えられない)

これを裏付けるのが、
① コンパルソリー時代の採点結果
② 佐藤コーチの「スピードに勝る魅力はない」という発言
です。

① ロビン・カズンズ レイク・プラシッド五輪 FP
http://www.youtube.com/watch?v=XGrP-8J9c0U
(トレードマークの冒頭1Aは失敗ではなく、元からそういう構成です。)

・この切り貼りはいくらなんでもありえん!という、芸術もへったくれもない編曲。
・上半身の振付がほとんどなく、案山子が滑っているような演技に「芸術点5.9」
・私の知る限り最も美しく、芸術的なジャンプ。(3Loは失敗)
空中戦の時代になってからは、こういうジャンプを滅多に拝めなくなりました。

② 佐藤コーチの「スピードに勝る魅力はない」という価値観は、果たして異端なのかそれとも王道なのか。

佐藤コーチがどのような指導者か、というのは、私などよりも浅田ファンのほうが良くご存知でしょう。

TESでスピードを評価していない以上、PCSで重点的に評価しているとしか考えられません。
PCSの評価の主軸がスピードであるからこそ、個々の項目には「スピード」が無いのだ、というのがむしろ自然な結論でしょう。

(さらに続く)

2013/04/13 (土) 22:38:02 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

田村明子氏のバイアスを取り除いてこの記事を読む 3

>中略した箇所で、クリック女史はジュニアから上がって来たチャン選手がNHK杯に出場した時、彼のパフォーマンスがそれほどでもなかったので、それなりの評価しかしなかったこと、安藤選手はジュニア時代はスケーティング技術が低く、シニアに上がった翌年のNHK杯ではトランジッションが全くなかったので、3.50をつけたこと、しかし2年後には彼女のトランジッションが見違えるように上達したと語っています。<

田村氏のインタビューのバイアスを端的に語る部分がまさにこれです。

① チャン選手がNHK杯に出たのは、2006年が最初で最後です。
これは、ファンの間で「伝説のディダクション5」と語り継がれている試合で、
Sissy Krick氏はこのとき、Judge No.9としてこの試合を採点しています。
http://www.isuresults.com/results/gpjpn06/SEG001OF.HTM

http://www.isuresults.com/results/gpjpn06/gpjpn06_Men_SP_Scores.pdf
http://www.isuresults.com/results/gpjpn06/gpjpn06_Men_FS_Scores.pdf

SPとFSでディダクションが合計5! 今回よりもひどかった。
10代のチャン選手は今のハンヤン選手に似て、だいたいこんなものでした。
ただし、高橋選手と比較するのであれば、10代の頃の高橋選手にはこれと比較にならないほど箸にも棒にもかからない演技が山ほどあって、選ぶのに困るほどですから
(200年エリック杯、伝説の大遭難でTES28点とか
http://www.youtube.com/watch?v=KpIaDQGS93U)、
15歳のときの自爆演技をもって「チャン選手のパフォーマンスが良くない例」として挙げるのは公平さに欠けると言えましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=vBhJFyQ6hBM
3コケ以外にも3F抜けのあるボロボロの演技をVTRで見ながら、樋口豊さんのインタビューに
「スピンは試合を通じてとても良かった」
と強気で答えるチャン選手@15歳。
まさに三つ子の魂百まで。(笑)

② 安藤選手については「その後の上達についての逸話」がフォローされているのに、15歳のチャン選手については「後日談」がない。

ISU components. Performance & execution. Carriage
http://www.youtube.com/watch?v=rRMcnopPRQk

ここでPEの模範例として、体幹の動きが挙げられているのは16歳のチャン選手です。
これはGPFで5位だった時の演技で、このシーズンの中でもあまり良い出来ではなく、PCSも相応に低いのですが、ISUは何故この演技を選んだのかしら?
よほどジャッジに愛されているんでしょうかね?(笑)
あるいは、体幹の動きの模範例として挙げるには、シニアの上位選手たちの中にもこれ以上の演技はない、と判断したのかもしれませんが。
そしてここで注目すべきなのは、PEに求められているのは千両役者としての演技力ではなく、体幹の動きだということです。

田村さんの誘導尋問(?)にもかかわらず、「高橋選手のほうがPEは上」という言葉を引き出せなかったのは、このあたりに理由があるのでしょう。

チャン選手の「後日談」が無い理由として考えられるのは
・Sissy Krick氏はドイツ人らしく、「聞かれなかったこと」については答えなかった。
・田村氏が、編集の際に省略した。
のどちらかでしょう。

採点の不公平を主張する場合は、「チャン選手はジャッジに愛されている」と言う割に、個別のインタビューでは何故かチャン選手よりも高橋選手に対する評価が高いジャッジばかりになるのが、なんとも不思議な現象ですね。
ほとんどすべてのジャッジがチャン選手をどの選手よりも高く評価しているのに、彼らの存在は幻なのでしょうか?
私はこのインタビューの現場にいたわけではありませんが、Krick氏が「ジャッジに愛されているチャン選手」を絶賛していない可能性は、ほぼゼロだと考えます。

安藤選手についてだけフォローのコメントが入っているのは、安藤選手のファンに噛みつかれると面倒だ、という計算が入っているのかもしれません。

2013/04/14 (日) 00:31:35 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

シシィー・クリック氏のコメント

片割月様

私はトレイシー&カートの解説になれているせいか、シシィ・クリック氏のコメントがスーーとはいてきます。スケーティングにスピードがあると二人とも必ず取り上げてスピードとそれによるIce Coverage の広さを賞賛しますが、それを得点にどう反映させるか、難しいところですね。でも確かに実際に会場で見ると、スピードに乗ったスケーティングは圧巻で評価されるべきだと思います。
「繋ぎ」はエレメンととエレメントの繋ぎでプログラム全体の「流れ」を生む役割と言うことですね。
Transition (移行)という言葉自体そうですよね。

パトリック VS ダイスケ、ヨナ VS マオの評価、僭越ながら私の見方も同じです。
パトリックのインタープリテーションはもう一つ伝わってこないし"He can't sell the program! でも最近だいぶよくなったと思います)浅田選手はヨナ選手の土俵で相撲をとることはない。

2013/04/14 (日) 02:42:18 | URL | Kan-kan #E0/upmTg [ 編集 ]

田村明子氏のバイアスを取り除いてこの記事を読む 4


>シシィ・クリック「正直に採点すれば、何も恐れるものはない」<

>新採点法が作られた時に、特にPCSとは何かを定義する際に中心的役割を果たした人物の一人。<

>クリック「…スケーティング技術、トラジッションなどは、もともと別々に評価をしなくてはならないものでしょう。昨日の(男子フリー演技)デニスとパトリックのように、スケーティング技術、トランジッション、パフォーマンスと1つ1つ正直に感じたままの評価を出していたら、結果は違ったものになっていたかもしれません…。」
☆クリック女史はデニス・テン選手のフリー演技の評価について、「(スケーティング技術を除く)トランジッション、パフォーマンス、コリオグラフィー、インタープリテーションはデニスがすべて勝っていたと思いました」と語っています。<

これは一見なるほどと思ってしまいそうですが、ひどく矛盾しています。
「PCSをスピードと切り離して評価すれば」
と言う但し書きがあったことは明らかでしょう。
それが無ければ文章全体の辻褄が合いません。

「PCSとは何かを定義する際に中心的役割を果たした人物」が、

「正直に感じたままの評価を出していたら」
「トランジッション、パフォーマンス、コリオグラフィー、インタープリテーションはデニスがすべて勝っていたと思いました」

と語っているわけですから、
「チャン選手が最も高く評価されるような現行のPCSを定義した人物」が、
「現行PCSでチャン選手が最高の評価を受けること」
に疑問を呈していることになり、どう読んでも矛盾です。

>それからスピードを計る評価がまったく無いことは問題です。<
>スピードというのはスケートとしても大事な要素ですから、スピードと質を両方保つというのは、大変なことです。<

つまり、後段のスピードに関する主張を読めば、
「PCSをスピードと切り離して評価すればテン選手のほうが良かったが、PCSをスピードと切り離しては評価できない以上、チャン選手が上になる。」
現行のPCSを定義し、ジャッジを代表する立場でもあるSissy Krick氏には、これ以外の結論はあり得ないでしょう。

田村明子氏のバイアスを無視して読んでみると、
「トランジッション、パフォーマンス、コリオグラフィー、インタープリテーション」
については疑問を呈しているかのように見えるにもかかわらず、むしろ注目すべきは、
「PCSそのものの点数については何の異論も唱えていない」
ということに尽きます。
つまり、田村氏は何が何でも「新採点法について問題提起」をしたいのでしょうが、Krick氏自身はPCSの合計点そのものについては何の問題定義もしていません。

そして、「チャン選手が誰よりも高く評価されるようなPCS評価システム」をわざわざ作り上げた当の人物であるSissy Krick氏が、チャン選手以上に高く評価している現役選手がいるとしたら、それは同じタイプのスケーターであるはずです。
彼女がもしも、チャン選手のようなスケーターよりも高橋選手を高く評価しているなら、なぜ当初から、高橋選手が一番高得点をもらえるようにPCSを定義しなかったのでしょう?

>彼は特別な才能を持っているが誰もそれを伸ばしてあげてこなかった。<

田村氏の強力な(?)誘導尋問にもかかわらず、これだけしか引き出せなかったのだとしたら、Krick氏の高橋選手への評価はこれが結論でしょう。
今回のワールドでは高橋選手は優勝争いには全く関わらなかったわけですし、コメントの内容から考えて、Krick氏のほうから高橋選手の名前を出したとは思えません。

>パトリックと比べるなら、インタープリテーションはダイスケの方が優れていると思う。<

これは逆に言うと、それ以外の4項目は全てチャン選手のほうが優れている、とSissy Krick氏考えているわけです。
ただし、INに関しての評価は私も同感です。得点が伸びないとしたら、選曲・編曲の責任でしょう。
私がくどくどと「高橋選手のリズム感と選曲・編曲の重要性」について書いたのは、音楽が良くなければINで高得点を出しようがないからです。

田村氏は
「すべてのジャッジは高橋選手を一番愛しているはずだし、本音は高橋選手を優勝させたいはずだ」
という激しい思い込みから、自分の作ったシナリオにKrick氏の答えを強引に当てはめているように見えます。
あるいは意図的にミスリードを狙ったものかわかりませんが、少なくとも、通訳や翻訳を信頼できる人物とは到底思えません。
何しろ二枚舌記事という「前科」がありますからね。

2013/04/14 (日) 09:02:41 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

Re: 田村明子氏のバイアスを取り除いてこの記事を読む 4

ドロンパ様、こんばんは。

クリック女史は「質の高いスケーティングの大ファン」と答えています。

で、チャン選手のあのフリーでも、SSはチャン選手がベスト評価と語っています。

高橋選手の話題は、田村女史が「日本人選手についてどう思うか?」と聞いたら、

クリック女史は、「あなたが日本人だからというわけではないですが、ダイスケが大好き」と答えています。

まあ、田村氏は信用出来ない面が多々ありますので、話半分かもしれませんが、

ベテランのクリック女史もメディア関係者からのインタビューには慣れているでしょうから、

彼女が答えている内容そのものは、田村氏がいい加減に脚色したとは思えないですけどね。

ドロンパ様には「立ち読み」で、全文を御覧になられてから再び感想を聞きたいものです^^

2013/04/15 (月) 00:49:47 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

Re: シシィー・クリック氏のコメント

Kan-kan様、こんばんは。

>スピードに乗ったスケーティングは圧巻で評価されるべき

私も同感です。

ただ、暴走アーロン選手のSSも含む評価は、彼のスピードから考えたらさほど高くないですね。

そう単純には行かない…ここがフィギュアの奥深い所だと思います。

難しいステップやターンを多くすれば、それほどでも無い選手よりはスピードが遅くなることもあるでしょう。

ですから、単純にストップウォッチでスピードを計るというのも、どうかなあ、と思います(^。^;)

2013/04/15 (月) 00:56:44 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

Re:Re: シシィー・クリック氏のコメント

片割月様


>ですから、単純にストップウォッチでスピードを計るというのも、どうかなあ、と思います(^。^;)

スピードとアイス・カヴァレッジは比例するのでは。現在のコンピューター技術だったらカメラで選手の演技を追って滑走距離の合計が出せると思うので、それを基準にするとか。 Skating Speeed & Ice coverage を 採点項目に入れる、、基準をどこにするかが問題ですね。ダメか。 

2013/04/15 (月) 01:21:38 | URL | Kan-kan #E0/upmTg [ 編集 ]

Re: Re:Re: シシィー・クリック氏のコメント

Kan-kan様。

>スピードとアイス・カヴァレッジは比例するのでは。

ウーム。

そうすると、ゆったりとした演技や立ち止まり、なんて出来なくなるのでは?(^。^;)

演技時間もフリーの場合、4分10秒ギリギリまで遂行した方が得ということにも。

2013/04/15 (月) 01:49:49 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

Re:Re: 田村明子氏のバイアスを取り除いてこの記事を読む 4

>クリック女史は、「あなたが日本人だからというわけではないですが、ダイスケが大好き」と答えています。
まあ、田村氏は信用出来ない面が多々ありますので、話半分かもしれませんが、<

これは話半分ではなくもちろん本音でしょう。
大好きかどうかというのと、ジャッジとして高得点を出せるかどうかは別の話ですから。

「この素材なら、料理人の腕が良ければもっと良い点出せるのに」
というのが
「彼は特別な才能を持っているが誰もそれを伸ばしてあげてこなかった。」
という発言になっているのではないでしょうか。

私が言いたかったのは、コメントの内容は本人が言ったことそのものでも、編集したり順番を入れ替えたりすれば、ミスディレクションはいくらでも可能、ということです。
この記事には、田村氏に不都合なことがザクザク切り取られた痕跡が濃厚です。


そもそも田村氏は、今回突然、
「優勝者がPCSのおかげで1位になったこと」
が気になりだしたのでしょうか?
チャン選手は、2011年も2012年もTES首位でワールド金メダルを獲得しています。
TESが2位だったのは今回のワールドが初めてです。

それに彼女は、高橋選手のTESは11位だったのに、PCSのおかげで6位になり、このおかげで日本男子が3枠を確保できたことは全然気にならないようです。
今まで、高橋選手が優勝した試合でもPCSを問題にしたことがあったのでしょうか?

TESとPCSが最も乖離している上位選手は
チャン選手ではなく高橋選手である


という事実の認識が欠落しているのか、あるいは、見て見ぬふりをしてきたのかもしれませんが、この段階で話になりません。


全文を読んでみれば考えが変わるかもしれませんので、そのときにはまたコメントさせてくださいませ。

2013/04/15 (月) 01:53:06 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

フィギュアスケートは、氷上のハードル走だ!


>ただ、暴走アーロン選手のSSも含む評価は、彼のスピードから考えたらさほど高くないですね。
そう単純には行かない…ここがフィギュアの奥深い所だと思います。
難しいステップやターンを多くすれば、それほどでも無い選手よりはスピードが遅くなることもあるでしょう。<

え?そうかしら??
私には非常に単純だと思えるのですが・・・。

「難度の高いことをやってもスピードが落ちない」
でないと評価されないでしょう。
アーロン選手のプログラムには、ジャンプ以外に大きなハードルがありません。

私は
「フィギュアスケートは氷上のハードル走だ!」
と思っていたので、エレメンツのレイアウトに関するコメントは興味深かったです。

ハードル走と違うのは、リンク上のどこにどんなハードルを置くか、選択の自由があることでしょう。(エレメンツとつなぎが「見えないハードル」です)
高いハードルはスピード維持が困難だし、低いハードルはスピード維持が簡単なので、得点はスピード×置かれたハードルの高さやレイアウトで決まるでしょう。
ハードルを倒したかどうかよりも、正しいフォームで跳んでスピードを維持できたかどうかのほうが重要なわけです。

エッジエラーや回転不足は、ハードルの難易度を過大申告したことに対するペナルティーでしょう。
この考えに立てば、フリップのエラーよりもルッツのエラーを厳しく判定しても不思議はないですね。

2013/04/15 (月) 01:56:05 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

PCSからスピードだけを切り取って別にするとどうなるか


>Skating Speeed & Ice coverage を 採点項目に入れる<

これ、実は私も考えてみたことがあるんです。

PCSの5項目からスピードを切り離して取り出し、現行の採点結果と同じになるように比率をスライドさせると、おそらく

・PCSの5項目:10点満点 → 0.1点刻みで4点満点に。
・これに「スピード係数」 0~2.5をかける。

これだと、チャン選手だけはいつも「スピード係数」がほぼ満点で、他の選手はなかなかスピード係数が2.0を超えられないという結果になり、かえって不満が爆発するのではないかと・・・・・。

2013/04/15 (月) 02:06:36 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

Re: Re: Re:Re: シシィー・クリック氏のコメント

片割月様

>そうすると、ゆったりとした演技や立ち止まり、なんて出来なくなるのでは?(^。^;)

リンクの大きさ(ホッケーとオリンピックサイズ)もあるし、難しいでしょうね。 だから採点項目に入っていないのかも。 見た目の主観でジャッジするとまた陰謀ってことになるでしょう。

最近のプログラムはできるだけ加点できるように計算されているので盛りだくさんの内容。プログラム中休むまもなく、体力的にもメンタル面でも負担が大きいのではないかと今回の国別の選手の疲労度をみてそう感じました。難度の高いジャンプは体力面だけではなくメンタル面でも大変だと思います。浅田選手の3Aもメンタルの部分でもプログラム全体に影響が出てしまうと思います。 3A二つに3+3で金、、言うは易しですね。

2013/04/15 (月) 02:25:33 | URL | Kan-kan #E0/upmTg [ 編集 ]

アンビバレント

月小妹こんにちは
なかなか興味深い記事をどうもです。
田村さんの誘導尋問やらバイアスやら入っているということを差し引いても、クリックおばさんの愛し子である現行PCSへの風当たりに対する悩ましさが滲み出てますね~。
PCS各項目は本来別々に採点されるべきだという主張はかなり含みがあるような…。
実際はそうなっていないことが、「高性能フェラーリを乗りこなせてないジャッジがいる」という発言に繋がる。
現状では、スピードと難易度で決まるSSが他の項目をも支配しており、それが矛盾の一因になっていることへの問題意識がクリックおばさんにあるのは確認できる。
ただ、項目別の採点となる時、スピードとの兼ね合いをどうすべきか…そもそもスピードそのものも見た目判断だけでいいのかという問題点。
個人的には、ドロンパさんのスピード係数をSS、TR、PEには用いるが、IN、CHにはスピード係数は外すのが、よりましなんじゃないかと思われます…。
ヨナのユックリ逆回転ループを見ていてそう思いましたです…スピード係数をINやCHに明確に入れちゃうと、あれはあり得ないことになるし…今のところグレーゾーンぽいからこそすり抜けられたし、やっぱああいうのは生かしていくべきと思う

2013/04/15 (月) 10:32:03 | URL | シジフォス #Hyf0ngDc [ 編集 ]

「スピード係数」は、スピードそのものではないので


>個人的には、ドロンパさんのスピード係数をSS、TR、PEには用いるが、IN、CHにはスピード係数は外すのが、よりましなんじゃないかと思われます…。<

>ヨナのユックリ逆回転ループを見ていてそう思いましたです…スピード係数をINやCHに明確に入れちゃうと、あれはあり得ないことになるし…<

技術のない選手が低速で滑ると、ギクシャクグラグラしますから、これもスピードに関係することなので、スピード係数に入っていますよ。
チャン選手のSP冒頭やコストナー選手のFS冒頭の動きも、低速コントロール技術のアピールではないかと思います。

私の考える「スピード係数」は「スピードそのもの(距離/秒)」ではなく、加速能力などスピードに関係するありとあらゆることが含まれるので、INとCHこそスピードと切り離して採点するのが難しいんです。

CHの場合、「リンクカバー率」を「トレースの長さ」だけで評価してしまうと、
・高速道路をほぼ一定速度でぶっ飛ばしたアーロン選手のプログラムと、
・上下のアップダウンが激しい曲がりくねった隘路を加速・減速の技を見せながら滑ったチャン選手のプログラム
の違いを評価できなくなってしまいます。

また、INは「音楽のリズム・テンポ」とは切り離せないので、こちらも困難です。
スピードを無視してしまうと、例えば、高橋選手のステップを0.5倍スロー再生で演技したものと今のプログラムのINが同じ評価になってしまうでしょう。
「改正後のIN」はスピードを評価しないことになっているわけですから。

>(自分もドロンパさんのスピー怒に感化されてきたな…)。<

はははは、でも、「PCSの主軸はスピード点」と考えると、今までモヤモヤしていたことがかなりすっきりしてきませんか?
少なくとも、ジャッジへの不信感は減るのじゃないかと思います。

2013/04/15 (月) 15:41:15 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

Re:スピード係数はスピードそのものではないので

ドロンパさま
なるほど…スピード係数≠スピードそのもの
ところで、さっき上げてた「=スピードコントロール係数と言い換えてもよい」をなんで消しちゃったの…?

まあ、それは置いといて、じゃあ、スピード係数の基準値はどうやって割り出したらいいんでしょうかね?
とりあえず、トップスピードでどれだけ複雑なエッジワークができているか…という限り無く現行のSSに近い基準が考えられるでしょうが、音楽とのシンクロで減速加速のコントロールがどれだけ豊かにできるか、も係数に入れ込むほうが良いかどうか…個人的にはその方が良いと思いますが。

音楽とのシンクロコントロールをスピード係数に入れ込むのが数値的に困難で、INとCHに閉じ込めるなら、やはり「スピード係数」はIN、CHから切り離すほうがいいと思いますね。
>スピードを無視すれば、例えば、高橋選手の0.5倍速スローにした演技と今の演技の評価が同じになる…>
の意味がイマイチわからないのですが?
0.5倍速スローにすると、音も0.5倍速スローになりますよね???

2013/04/15 (月) 18:59:16 | URL | シジフォス #Hyf0ngDc [ 編集 ]

みなさまの議論はとても面白く拝見しています。
素朴な感想なんですが、
スピードが重要視されてるのは分かります。
そしてアーロンが爆走してるのはTV画面でもわかるけど、だからと言ってPCSが高く出ないだろうとと思う訳です。
上品で優雅なスピードコントロールしつつ、スピード出すべきは出し、控えるは控え、起承転結のあるプログラムが高く評価されるのではないでしょうか?



2013/04/15 (月) 20:15:25 | URL | コロン #G91RSZjw [ 編集 ]

続きです

ドロンパさますみません
コピペ機能のない携帯からなので、しかもコピペ機能の無い脳みその持ち主なので(涙)、引用がかなり違ってますね(汗)。
けど、何回読み直してもワカラナイ(あたまワルイ)のは同じなので、解説よろしくです。

ぶっちゃけ、自分には、音楽・振り付けとエッジワークのシンクロコントロール力に関する点数の出方が現行採点では最も違和感が強いというのが拭えず、クリックおばさんも、渋々ではあるだろうけれど、その辺のところの不備を改善すべきという見解であるということが、このインタビュー記事からは読み取れるわけです。

2013/04/15 (月) 20:42:25 | URL | シジフォス #Hyf0ngDc [ 編集 ]

PCSの本質がスピードである以上、切り離すのは難しい


>ところで、さっき上げてた「=スピードコントロール係数と言い換えてもよい」をなんで消しちゃったの…? <

理由は、ズバリこれ↓です。

>まあ、それは置いといて、じゃあ、スピード係数の基準値はどうやって割り出したらいいんでしょうかね?<

スピード係数にしろ、スピードコントロール係数しにろ、では、具体的にどのように定義すればよいか、妙案がちっとも思いつかなかったからであります。(さっぱり)

とりあえず、
① 加速能力
② スピード維持能力
③ コントロール可能な最低スピードと最高スピードの幅
などでしょうか。

「PCSの主軸はスピード評価だ」ということを周知徹底させたうえで、PCSからスピードを切り離さないほうが、採点する側にとってはかえってやりやすいのではないか、とも思いました。

>>スピードを無視すれば、例えば、高橋選手の0.5倍速スローにした演技と今の演技の評価が同じになる…>
の意味がイマイチわからないのですが?
0.5倍速スローにすると、音も0.5倍速スローになりますよね???<

ええと、たとえばピアノのコンクールで、リストの難曲を楽譜の指定通りの速さでは弾きこなせないコンテスタントがいたとします。
0.5倍スロースピードならば弾けるとして、仮にコンクールの場でそのように弾いた場合、失格になることはまず間違いありません。
ところが、INからスピード評価を取り除いてしまうと、楽譜の指定通りの速さで弾いた人と0.5倍スロースピードで弾いた人の違いを評価できなくなってしまう、という話です。

>音楽・振り付けとエッジワークのシンクロコントロール力に関する点数の出方が現行採点では最も違和感が強いというのが拭えず、<

高橋選手の場合、中速のシンクロコントロール力は抜群で他の追随を許さないのですが、「コントロール可能な最低速と最高速の幅」がチャン選手に比べればかなり狭いことがアキレス腱でしょうか。

2013/04/15 (月) 21:55:30 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

ぐさぐさぐさ(TT)

片割月様
こんばんは。

今回のこの記事、大変興味深く拝読いたしました。
感想はというと、ま~、そのぉ・・。田村氏がいつも掲載記事にて書かれていることを、ジャッジの言葉を引用してるにすぎないかなぁ~・・。

全部が全部ではないですが・・・。

でした。

ステップシークエンスですが、ルール改正後は私も前のステップシークエンス2回でよくね?
とか思いましたが、それだとなんとなくそれこそみんな一緒・・・みたいな感じで、今のコレオのほうが表現の幅でていいのかな~。なんて思えるようになってきたんですが、クリック氏は間違いだったと思うんですね~。ふ~ん。
1年やったくらいでそんな後悔するなんて。
ルール改正はもっと慎重に議論に議論を重ねてやってほしいわ(激おこぷんぷん丸)

とはいいながら、ルールはこうしてさまざまな議論を重ね試され変更を繰り返し作り替えられていくのですね~。選手は大変だなっと思います。
ジャッジだけでなく、選手だって切り替え大変ですよ。

それと
<ロシア人のコーチなってから、彼女のスケーティングが重くなり、その良さがあまり生かされなくなったように感じる。

これってラファエルのことでしょうか?それともタラソワのことでしょうか?
私としては浅田さんはラファエルとやっている時が一番よかったと思っています。ノクターンはまさにその1年目で、シニアデビューの頃の浅田さんを見事に脱皮させたその手腕におどろきと感嘆の声を隠せませんでした。
タラソワのことだというのなら、ま。。その。。納得いきますけど。



ドドドド、ドロンパ様

ぐさぐさぐさぐさ(TT)っとくるコメントをさらっとするっと大量に書かれているので、心をえぐられながらも、「実はあてくしも、そうおもっておりやんした」な部分が多数ありんす。
もちろん、Dのことです。Dのこと。
PCS揚げ・・・。そうなんですよね・・。まさに。ほんとに。

ええ、また後ほどコメントいたします。
|出口| λ............トボトボ

2013/04/16 (火) 00:22:35 | URL | 諸行無常 #m84aBXLc [ 編集 ]

全文読みました!


片割月様

全文を読みましたよ!

結論:片割月様の要約は素晴らしい。

オリジナルソースを確認せずに書くのは私の主義に反するので、↑の長いコメントを投稿する際に迷ったのですが、片割月様の要約なら間違いあるまい、と踏んだ私の目は確かでした。(へへへ)
いっそのこと、World Figure Skatingのインタビュー記事は片割月様が書いたほうが、田村氏の偏向記事などと違って、よほど中立・公正で読みごたえのあるものになるに違いありません。
文章自体も面白いし。

感想:特に変わりなし。
諸行無常様のご指摘どおり、
「田村氏本人が言いたいことを、Krick氏の言葉を借りて言っているにすぎない」
と思います。

① 「正直に採点すれば、何も恐れるものはない」
というタイトルからして何やら不正の匂いがしますが、Krick氏自身は不正を匂わすようなことは一言も言っていない。

② クリック氏自身の言葉だけをつなげて読んでみると、PCSの本質については
「それからスピードを計る評価がまったく無いことは問題です。どのようにしてそれをやればいいのかわからないけど。ストップウォッチで計るわけにはいきませんが、スピードというのはスケートとしても大事な要素ですから、スピードと質を両方保つというのは、大変なことです。」
に尽きる。

・片割月様が省略した部分についての感想:

③ コレオシーケンスについて、Krick氏は「テン選手のほうが良かった」と言っているが、実際プロトコル上もそうなっているのだから、ジャッジの判断を後追いで肯定したに過ぎない。
プロトコルを見ずに記事だけ読んだ人に誤解を与える書き方である。

④ >SPがすごく良かったので、総合で優勝したことについては問題ないのかもしれませんが<
このコメントについては、実際には英語で何と言っていたのかぜひ知りたいものです。
Kan-kan様が翻訳なさっていたら、全く違った日本語になっていたのではないかと推測。
(私が田村氏の翻訳・通訳を信用しないのは、記者会見などで、高橋選手のレロレロの返答がえらく立派な英語に変身していて驚かされたことが何度もあるからです)
それにKrick氏は結局、チャン選手のFS2位を肯定しているわけだし。


諸行無常様

け、決して諸行無常様をいじめるつもりは・・・・・
私のコメントは、腹を立てている時ほど理詰めになり長くなる、という激しいバイアスがありますので、ぜひそのバイアスを取り除いてお読みくださいませ。
当然のことながら、腹を立てている相手はもちろん高橋選手ではありません。

2013/04/16 (火) 15:34:58 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

スピードあるいはテンポ、リズムとIN

ドロンパさま
全文読破乙です。
こちとら、見きり発車で議論に突っ込んじゃってますが、とりあえずそのまま進みますね~。
スピード係数設定について
やはりこれはかなりデリケートな問題ですよね…。
とくに、IN、CHとのシンクロコントロールを採点する場合、スピード係数の内容如何によっては、採点結果に違和感をもたらす大きな偏りが出るであろうことは、容易に想像できるわけで。
スピード、テンポと音楽の関係は一筋縄ではいかない。
0.5倍速スローの例えは解りましたが、まあ、かなり極論ですよね。
だって、IN、CHを現行SS基準的スピード係数から外しても、他の三項目でガッチリ縛られるわけですから、わざわざ超低速演技をする選手はいないでしょう。
現実的問題は、超高速でやや大味な演技が、中高速で抑揚豊かな演技をIN、CH的に凌駕しうるか否か…という所なんだと思います。
音楽に対するスケートのシンクロコントロールの定義…速いに越したことは無いが、かといって、速ければ速いほどいいかどうか?
一旦送信します。

2013/04/16 (火) 22:30:37 | URL | シジフォス #Hyf0ngDc [ 編集 ]

アルゲリチとリヒテル

ピアノコンクールの喩え話が出たので…

自分が(単純な意味での)スピードとIN、CHを切り離すほうがいいと考える根拠として、大好きな二人のピアニストの甲乙付けがたい名演奏がありまして…。
アルゲリチとリヒテルのチャイコフスキーピアコン一番なんですが、片や超高速(アルゲリチ)、片や中速(リヒテル)で、テンポ的にかなりの隔たりがあるんだけれども、演奏内容として一歩も譲らないんですよ…。
自分にとっては、アルゲリチはチャン選手、リヒテルは大ちゃんってとこかな…。
爆走娘の異名を取ったアルゲリチですが、コンスタントに爆走神演奏はやはり困難で、かなりムラが多く、ドタキャンやグダグダ演奏も数多く…という伝説が成立してます。
一方リヒテルは、正規の音楽教育を受けずに独自路線でピアノ道を極めたという人で、練習の仕方もかなり独特だったというエピソードが残ってます…。彼も若い頃は力任せの爆走演奏も多かったそうですが、名演は中高速のものが殆どですね。
魅力的な演奏もしくは演技とスピード・テンポのミステリアスな関係性は、フィギュアスケートと音楽の間にもやはり存在していて、そのミステリアスさは出来れば採点に反映されるほうがいいと考えます…。

2013/04/16 (火) 23:43:56 | URL | シジフォス #Hyf0ngDc [ 編集 ]

CHやINの評価基準は非常にテクニカル


>現実的問題は、超高速でやや大味な演技が、中高速で抑揚豊かな演技をIN、CH的に凌駕しうるか否か…という所なんだと思います。<

「速さ」に対する評価がばらつくことは滅多にないでしょうけど、「抑揚豊かかどうか」は個人の価値観によって意見が分かれるでしょうから、そもそもスポーツの評価基準には向かないですね。

たとえば、高橋選手の月光の第3楽章のステップですが、以前にも書いたように、一蹴りに音符が8つもあるせいで、音と足が少しでもずれると非常に目立ちます。
実際にあちこちずれてしまっているので、「抑揚豊かかどうか」を評価するレベルに達していなかったと私は思いますが、あの程度合っていればそれで十分、とするジャッジもいるでしょう。

>わざわざ超低速演技をする選手はいないでしょう。<

ジャンプの助走で減速するというのはまさに、
「難しいところに差し掛かるたびにわざわざ減速している」
わけですから、最大の難所をスピードを維持して滑り切った選手との差別化を図る必要があります。(きっぱり)

それから、ISUの教則ビデオを見る限り、CHで最も重要なのはエレメンツの配置とリンクカバー・重心のトレースだと思いますよ。
Kricks氏が言っているエレメンツの配置というのは、このことではないでしょうか。

ISU components. Choreography. Structure & pattern
https://www.youtube.com/watch?v=lQOA7wF_EZU
浅田選手の「愛の夢」が振付としてどこがどのように優れているか、非常にわかりやすいです。
(1:35~)
これがリンクを真上から見た2次元の軌跡(トレース)であるのに対して、

リンクを真横から見たときの重心の動きの評価基準がこれ↓。
上下の動きにも注目して、3次元で総合評価しているわけです。

ISU components. Choreography. Body design & dimension
https://www.youtube.com/watch?v=N9LcjC621Tc

これに「時間の要素」を無視したのでは、画竜点睛を欠いてしまうのではないかと。

2013/04/16 (火) 23:54:14 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

続きです

スピードの縛りをIN、CHから外した場合、その項目の採点にかなりのバラツキをもたらす可能性が高まります。ですが、むしろその方が返って観客や演技している当人へ説得力ある採点になるんじゃないかと思うのですが…
スピードが出ているかどうかは、イマイチやってる当人に自覚が薄いらしく、バンクーバーのフリー演技の後、大ちゃんが点数待つ間、歌子センセにしきりに「走ってた?ねえ走ってた?」と繰り返し訪ねていたのが印象的。で、歌子センセは「うん、頑張ってた」というなだめてるのか、誉めてるのかよくわからない返事(笑)…結果薄氷の銅メダルでえがった~。
国別のあっこちゃんの演技もスピードではNHK杯より勝っていたけれど、まとまりはNHK杯が良く…多くの人が採点にアレレ???になる…多分この解離は今のままだとなかなか埋められないでしょうね。

2013/04/17 (水) 00:28:03 | URL | シジフォス #Hyf0ngDc [ 編集 ]

Re:アルゲリチとリヒテル


>魅力的な演奏もしくは演技とスピード・テンポのミステリアスな関係性は、フィギュアスケートと音楽の間にもやはり存在していて、そのミステリアスさは出来れば採点に反映されるほうがいいと考えます…。<

う~ん、芸術のコンクールならともかく、ジャンプは3回転くらいが見た目に一番美しいとか、100m走は10秒くらいで走るのがちょうどいいとか言い出したら、それはもはやスポーツではなくなってしまうので、そういうのはアイスショーでリクエストしてください、ということになるんじゃないでしょうか。
スポーツである以上、「スピードの差は技術の差」という評価基準を「ミステリアス云々」が超えることはあり得ないわけですし。
技術的に全く同じで甲乙つけがたいときに勝敗を決めるための最後の手段、というなら別ですが。

それに、フィギュアスケートでは
「ゆったりとした動作」と「超高速」
が両立するのですから、
せわしなく動くこと = 速い
ではないし、
ゆったりと動くこと = 遅い
でもないので、そのあたりも技術の差でしょう。

スローテンポの音楽に合わせるためには、ゆったりとした動作で高速を維持すればよいだけの話で、動作がゆっくりになることでスピードまで落ちてしまうのであれば、それは技術の不足です。
ISUも教則ビデオで、「スローパートだからといってのろのろ滑る必要はない」と断言しているわけですし。

少ない歩数で大きな加速を得られる選手が最大評価を得られる、というのも、スピード評価が単純に「平均速度」ではないからだと思います。

>国別のあっこちゃんの演技もスピードではNHK杯より勝っていたけれど、まとまりはNHK杯が良く<

ジャンプの着氷で失速している分はそれなりに減点されているのでは?
それに、GPSと国別対抗戦のような試合の採点を比べるのは、NRW杯と比べるのと同じくらい無理があるでしょう。
個人にメダルが出る試合ではないので、なおさらです。

2013/04/17 (水) 08:37:51 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

ドロンパ様

ドロンパ様の「スピードとPCS」に関する一連のコメントは力作です。

勿体ないので、上手くまとめて「ドロンパ論文」としてエントリーにアップしたいと思います。

そこでお願いですが、一連のコメントを上手くまとめたものを投稿して頂けませんでしょうか?

それをそのまま記事にアップしたいのですが。如何でしょう^^

2013/04/17 (水) 21:36:58 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

Re: ぐさぐさぐさ(TT)

諸行無常様、こんばんは。

>1年やったくらいでそんな後悔するなんて。
>ルール改正はもっと慎重に議論に議論を重ねてやってほしいわ(激おこぷんぷん丸)

ブヒッ、あくまで、クリック女史個人の感想だとは思いますが。

他のジャッジはどう思っていることやら。。

まあ、あの不評だった片足ステップだって、サッサと店仕舞いしましたし(^。^;)

>彼女のスケーティングが重く

たぶん、あの、その。。タラソワさんの時のことでしょうね。。。

2013/04/17 (水) 22:22:36 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

PCSはスケート技術とスピード点

>結論:片割月様の要約は素晴らしい。<

私の場合、まとめた結果がオリジナルより長くなる危険アリなので、要約については片割月様を全面的に信頼いたします。(きっぱり)


【追加】

・小塚選手のPCS、特にSSは、私が見ていても、
「もうちょっと奮発すればいいのに・・・・・」
と感じることが少なくないのですが、おそらく、
「着氷にセカンドトリプルを付けられるだけのスピードがあるのは3Lzまで」
というのが最大のネックではないかと思っています。
プログラムの終盤になってくると、3Lz-3Tも回転不足になりがちです。
小塚選手の場合、「スピード維持の最大の難所であるジャンプの着氷」がSSの足を引っ張っているのではないでしょうか。
今季のFSは、4T2本3A2本のフルコースでしたが、コンボのセカンドジャンプが2回転でした。(最終的には3Tにする予定だったと思いますが)
今季はPCS(スピード)を犠牲にしてでもTESを稼ぐ作戦なのだろうと思いましたが、回転不足気味のクワドを2本立て続けに降りて脚の関節は大丈夫なのかと危惧していましたが・・・・・(TT)

・羽生選手は、3Aに100%の確率で3Tを付けられることが、ミスの多いときでもSSを下支えしているように思います。

・レイノルズ選手やアーロン選手のSSも、クワドか3Aにコンスタントに3Tを付けられるだけのスピードを維持できるようになれば、SS 8点台に王手がかかるのではないかと予想しています。

・織田選手のSS・・・・・
3T-3T、3A-3Tで最短ザヤック記録を更新(TT)した2011年ワールドのSSは8.29。
SSが8点以上の選手はこの試合ではチャン選手、高橋選手、小塚選手と織田選手の4人だけでした。
「どのジャンプにも3Tを付けられる」という素晴らしい着氷技術は織田選手にとって両刃の剣のようですが、来季はぜひジャッジに対する武器として使ってほしいものです。
3Aか4Tに流れるような3Tが付けば、他でミスがあってもかなりのSSが稼げると予想。

・番外編:無良選手
無良選手のジャンプはストイコ型で、着氷はあまり流れないけれど滞空時間はトップクラスです。軸さえ安定すれば、1試合に認定クワドを3本入れるのはあっという間でしょう。

2013/04/17 (水) 22:36:42 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

Re: PCSはスケート技術とスピード点

>結論:片割月様の要約は素晴らしい。<

これは第三者だから言えること。

自分が力を入れて書いた文章を他人が適当に要約すれば、意味合いが変わってしまう危険が大^^;

>私の場合、まとめた結果がオリジナルより長くなる危険アリなので、要約については片割月様を全面的に信頼いたします。(きっぱり)

長くなってもぜーんぜん構いませんよ~~(^。^)

せっかくの論文ですから、大切に扱わなければ。

2013/04/17 (水) 23:44:01 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

ジャンプの着氷技術

の差を見るには、簡単な方法が存在します。

2回転-3回転をどの選手にも同じ種類で飛ぶようにすれば、スピードを殺さないジャンプかどうかは一目瞭然です。

比較のよい例としては、ハン・ナン選手とアーロン選手と無良選手の3Aが良いモデルになると思います。

1.進入速度を生かして、高さを抑えてランディングもあまり変わらない速度で着氷して流れていけるか?

2.スピードをやや抑えて、高さを十分にして飛距離とランディングの速度を犠牲にするか?

個人的な好みでいえば、アーロン選手やハン・ナン選手のスピードも捨てがたいけれども、ジャンプ全体としての見た目の安定感という点では、無良選手の方が私は好みになります。

スピードとジャンプとの技術的な相関関係はまだまだタイプ別で評価要素の固定化には難しい部分があると思えます。

スピンやステップに関しては間違いなくスピードを伴った正確性が最優先されるべきだとは思います。

2013/04/18 (木) 01:19:33 | URL | バルタントモゾウ #- [ 編集 ]

字数制限は何字かしら?


>長くなってもぜーんぜん構いませんよ~~(^。^) <

では、お言葉に甘えて。
↓に補足していく形でどうでしょう?
(・・・ってこれ以上長くなるんかい)

2013/04/18 (木) 18:25:11 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

PCSはスケート技術とスピード点


● フィギュアスケートは、基本的にTESが「フィギュア点」、PCSが「スケート点」。

① 形の正確さ(トレースやフォーム)はTES、スケート技術やスピードはPCSで評価されている。
② エレメンツの基礎点は、スピード維持の難しさによって決まる。
③ よって、難度の高いことをすればするほどスピード維持は困難になる。
④ そのため、スピードがあって難度の高いプログラムほどPCSのベースが高い。
⑤ 実際の演技の完成度によって、PCSはそのベースから足したり引いたりする。


● フィギュアスケートは氷上のハードル走だ!

ハードル走と違うのは、リンク上のどこにどんなハードルを置くか、選択の自由があることでしょう。(エレメンツとつなぎが「見えないハードル」です)
高いハードルはスピード維持が困難だし、低いハードルはスピード維持が簡単なので、得点はスピードと置かれたハードルの高さやレイアウトで決まるでしょう。
ハードルを倒したかどうかよりも、正しいフォームで跳んでスピードを維持できたかどうかのほうが重要なわけです。
ハードル走と違って障害物は目に見えないので、本当に跳んだかどうかは、正しいエッジで踏み切り、回りきって着氷することで証明するしかありません。

エッジエラーや回転不足は、ハードルの難易度を過大申告したことに対するペナルティーでしょう。
この考えに立てば、フリップのエラーよりもルッツのエラーを厳しく判定しても不思議はないですね。

アーロン選手の疾走感あふれる演技のPCSが低い理由は、「スピードが落ちるような難度の高いこと」をジャンプ以外ではほとんどしていないためです。


● ISUのスピードに関する見解

ISU components. Skating skills. Speed
https://www.youtube.com/watch?v=emOBxsV3atI

「音楽がスローだからといって、のろのろ滑る必要はない。
動きはゆっくりでも速く滑ることは可能で、そういうスケーティングが評価される」

動きがせかせかしているのと、スピードが速いのは全然違います。
ステップやつなぎがスカスカかどうかで意見が食い違うのは、
「ブレードがどのくらい滑っているか」でなく
「足がどのくらい動いているか」「歩数が多いか少ないか」
を見ている人が多いのが一因ではないでしょうか。

PCSの後半3項目も、非常にテクニカルで合理的な基準で評価されています。
採点に文句を言う前に、ISU の教則ビデオを見て何が評価基準なのか知ることから始めましょう。


● PCSでは、ジャンプの成否ではなくジャンプのスピードが評価の対象。
(天井カメラで見た映像でわかるようなトレース上のスピード)

ジャンプのスピードは、シングルにおけるスピード評価では最重視されているでしょう。
・まず、エレメンツの数としてジャンプの数が断トツで多い。スピンとステップを合わせたよりも多い。
・速度を保つのが力学的に最も難しいのはジャンプの着氷時。だからおそらく、技術的にも最も難易度が高く、採点でも一番重視されていると思われる。

男子の場合、FSは全部でジャンプが8回ありますから、この前後で毎回減速・失速してしまうと、1度や2度の転倒ではとても追いつきません。

これに近いミスをしてしまったのが、2012年ワールドの高橋選手のFSです。
単独3A以外のほとんどのジャンプで減速・失速がありました。
高橋選手のPCSが伸びなかった最大の原因は、ここにあると思います。

・成功ジャンプ:力学的な必然性以上にはスピードが落ちていない。
→スピードが落ちるような難しいことをして、スピードが落ちなかった。

・回りきって転倒:助走と空中ではスピード維持できているが、転倒によって失速。
→スピードが落ちるような難しいことをして、スピードが落ちた。

・パンクした成功ジャンプ:スピードについては成功ジャンプと同じ。
→スピードが落ちるような難しいことはせず、スピードが落ちなかった。

・回転不足:助走で減速、空中でも低速、回転不足により着氷でさらに失速。
→スピードが落ちるような難しいことをしていないにもかかわらず、スピードが落ちた。

チャン選手やハン・ヤン選手、コストナー選手やゴールド選手を見ればわかるように、ジャンプのGOEが高い選手はジャンプを失敗すると、大抵の場合派手に転倒します。 これはどういうことかというと、
「スピードのある理想的なフォームのジャンプは、失敗すれば転倒するようになっている」

回転不足を取られたの取られなかったの以前に、回転不足でも降りられるようなジャンプには、どちらにせよたいした加点は付きません。
「回転が怪しくても降りられる」ということ自体が、理想からかけ離れたスピードのないジャンプだという動かぬ証拠です。


● スピードのないジャンプにセカンドトリプルは付けられない

PCSは「ジャンプの種類と難易度」を反映させている可能性がおおいにあります。
連続ジャンプのほうが、単独ジャンプよりも力学的にスピード維持ははるかに困難です。

ジャンプは、一回跳ぶごとに必ず減速していきます。
・跳び上がり角度が60度の高跳びジャンプでは、ジャンプ1回ごとにスピードは半分になってしまいます。
・跳び上がり角度が45度の理想的なジャンプでは、ジャンプ1回ごとにスピードは7割になります。この角度は飛距離が最大になります。
ちなみにこれは、氷との摩擦がゼロで回転不足もゼロの場合です。実際には、これよりもさらに減速します。

セカンドジャンプを回り切って降りるためには、ファーストジャンプの着氷(≒セカンドジャンプの助走)に相応のスピードが必要です。
コンボを成功させる鍵は、セカンドジャンプの滞空時間を十分取れるだけの踏切ができること、すなわちファーストジャンプの着氷に十分なスピードがあることです。

これが、2種類の4回転を跳べる選手よりも、4-3を跳べる選手のほうが少ない理由です。
高難度ジャンプになるほど高く跳ばなくてはならないので、水平方向のスピードを維持するのが難しくなるからです。
上位男子選手のほとんどは、3回転であればセカンドトリプルを付けられますが、試合レベルで4-3を跳べる選手はほとんどいません。

「真央ちゃんのほうがキムヨナより難しいジャンプを跳んでいる」という批判は、
「スピード」という観点からは、見当はずれです。
高さ(滞空時間)という観点では、3A>3Lz>3F>3Lo …ですが、
スピードという観点では、3Lz-3T>3F-3T>3A-2T>単独3Aだからです。

そして、佐藤コーチのスピー怒哲学
「スピードに勝る魅力はない」
からも分かるように、フィギュアスケートでは、スピードという観点で見たときに最も難易度の高いことが最も評価されます。
3Aは、跳ぶのが難しいから評価が高いのではありません。
跳んだ後のスピード維持が難しいから評価が高いのです。
この観点で見たとき、回転不足や両足着氷のジャンプに価値はありません。

男子SPのジャンプ構成は、後半ボーナスを考えると、4-3よりも後半3Lz-3T のほうがTES上は有利です。
ただし、4-3と3-3では、ジャンプのスピードコントロールという点で評価が全く違うため、PCSに与えるインパクトも全然違うはずです。
男子の4-3、女子の3-3を成功させた演技は、PCSの評価ベースのランクが上がっていると思われます。

ストイコ選手が初めてワールドで4-2を成功させたのが1991年
http://www.youtube.com/watch?v=9UuAF-dJglg

ストイコ選手が初めてワールドで4-3を成功させたのが1997年
http://www.youtube.com/watch?v=kWnj03HxUw0

この間、実に6年もの年月が必要だったのです。

「スピード維持が難しいほど評価が高い」という基準は、ジャンプ以外のエレメンツやつなぎでも同じことです。


● フィギュアスケートには「芸術性」という評価基準はない。

これは、フィギュアスケートの採点項目に「芸術点」があった頃から、実は変わっていないと思います。
「芸術点」と言いながら、その中身は芸術性ではなく、スケート技術とスピードの評価点だったとしか考えられないからです。

コンパルソリー時代の男子の「演技」には、上半身の振付がほとんどなく、まるで案山子が滑っているようでした。
芸術性もへったくれもありませんでしたが、当時も「芸術点」はちゃんと存在していました。
万一、「芸術性」が評価の対象だとしたら、それは「足技の芸術性」限定だったはずで、具体的にどのようなブレードの動きが「芸術的」なのか規定されていたはずです。
つまり、昔も今も「芸術性」という漠然とした評価基準は存在しない、と考えるほうが妥当でしょう。

それに、そもそも「芸術性」の定義は何でしょう?
「点を取れるプログラムにする」
という目的のために、音楽を切り貼りしたりオペラから歌詞を抜き取ったりした段階で、それは既に芸術作品ではない、と私は思います。
もちろん、それが理由で価値が低いとは全く思いません。

スポーツにおける美しさは「正確さ」と「速さ」です。

2013/04/18 (木) 18:33:44 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

ドロンパさま、質問です~。

シークエンスってコンビより点数が低くなりますが、その辺もスピードや流れとの関係性からでしょうか?

羽生選手がエキシビか競技プログラム以外の場面で跳んでる3A+3Aってすごいことしている割にはプログラム上は使えない技って感じですよね。

佳菜ちゃんの3F+2Aは流れが止まる感じがしてしまうので来季は2Aは単独にしてほしいなぁと勝手な願望があるんです。もともとアクセル苦手らしいですし…その割には単独アクセルは流れがあって見栄えもするし。

やっぱりISUの方針としてはシークエンスは邪道なんでしょうか?

2013/04/18 (木) 20:23:44 | URL | 藍色 #mQop/nM. [ 編集 ]

感動点

素朴な疑問ですが、
演技を見て感動したら「感動点」ってどこに入れるんでしょうか?PEですか?INですか?
それとも「感動点」は無しでしょうか?

2013/04/18 (木) 20:32:22 | URL | コロン #G91RSZjw [ 編集 ]

30年物の独断と偏見


上記↑はすべて私の独断と偏見で、正しいという保証は一切ありませんが、それでよろしければ。

>シークエンスってコンビより点数が低くなりますが、その辺もスピードや流れとの関係性からでしょうか?<

あくまで私の予想ですが、「シークエンスは片足でない」というのが理由でしょうか。
スケーティングスキルを見るには片足スケーティングを見るのが一番手っ取り早いし、素人にも上手い下手が一目瞭然ですが、ジャンプの着氷も片足だと誤魔化しようがないというか、立て直しができません。
シークエンスは決して邪道ではないけれど、両脚を使えれば立て直しも加速もできるので、
「スピード維持の難しさ」
という観点から片足だけのコンボと同じ点数をやるわけにはいかん、ということではないかと。

ハーフループだけがなぜ認められているのかは不明ですが、
「シークエンスの中では、スピード維持の難度が片足コンボに最も近い」
ということだろうと理解しています。


>演技を見て感動したら「感動点」ってどこに入れるんでしょうか?<

ええと、観客ではなくジャッジの感動ですか?
感動の根拠によるのではないでしょうか。
感動の根拠が主観的なものなら入れられないし、
「こんなに飛距離のある3Aは、いまだかつて誰も跳んだことがない!!」
という客観的・普遍的な感動なら、GOEに加算できなかった分をPCSに加算することはできると思います。

2013/04/18 (木) 23:12:51 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

感動点

ドロンパさま、お尋ねします!
ヨナ選手の点数はバンクーバー五輪と今季のワールドで150点前後の点数が出ました。女子では150点出せる選手は他にはいないと思いますのでヨナ選手の点を例にあげます。

1.ヨナ選手の演技を機械的にルールに従って点数をつけたら高いの出ました!
2.ヨナ選手の演技にとても感動したジャッジは、ルールに従って点数をつけるのだけど、あまりにも感動したから少しずつ高めになり合計して高得点になった。

どちらだと思われますか?・・・どっちでもなかったりしますか?

2013/04/18 (木) 23:37:26 | URL | コロン #G91RSZjw [ 編集 ]

ハン・ナン選手っていったい誰?!

バルタントモゾウ様

① 名前を間違える人

チャン選手のワールドSP演技後、得点を待つ間、
「“デニス・タン”よりTESは高いし、PCSも6点は高いだろうから、96点は取れるに違いない。
タカハシと”デニス・タン“の関係からそうなるに違いありません」
(2人ともこの段階で世界記録を更新すると予想)
ハインリヒ氏の具体的な予想は97点、シャンベルガー氏はもう少し辛くて96点。
ちなみに2人の予想はミスの少ない演技ほど一致するという法則あり。

「これでマイケル・チャンが金メダルだな」(←たぶんスモールメダルのこと)

※ ところで、2012年と2013年のチャン選手のワールドFS独ユーロ解説がいつネット上にアップされるか、手ぐすね引いて待っていたのですが、一向に上がってきません。
何か都合の悪いことでもあるんでしょうかね?

② 計算を間違える人

ちなみに英ユーロは、チャン選手のPB(93点)に近い点が出るだろう、少なくとも90点台、と予想。
得点が出ると絶句。
・・・・・ジュベール選手のザヤック見逃しといい、誰か英ユーロ解説陣に計算ドリルを贈ってあげてください。

・・・というわけで、b氏をどちらのカテゴリーに分類すべきか考慮中。

2013/04/18 (木) 23:42:59 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

御礼

ドロンパ様

早速のご回答ありがとうございますm(__)m

なるほど~( ..)φメモメモ

ぼーっと観ていると、スケーターって簡単にコンボジャンプ跳んでるようですが、自分が跳んでいるとこ想像すると…
バランスとって回転して、つるっつるの氷上に着地する…想像を絶することですよね。
ちなみにあまりにフィギュアにのめりこんで、夢の中でスケートしているときあります私。ひと蹴りが伸びな~い(ムキ~)とか1回転のトゥループに取り組んで着氷で止まってしまう夢とか……


自然に見える動作の裏に隠された地味~な超絶技術に気づいた瞬間、鳥肌が立ちますね。

だからこそ今回のあっこちゃんのような演技を見るとなんだかうれしくなってしまうのだな~(しみじみ)

2013/04/18 (木) 23:45:07 | URL | 藍色 #mQop/nM. [ 編集 ]

スポーツの芸術性

ドロンパ様

こんばんは~。
上の↑コメントで言わんとしていることはなんとなくわかります。

私の中のスポーツにおける芸術性とは、なにもバレエのようなポーズや動き、うっとりするような表情などではなく、その競技においてもっとも適した動き、あるいはコースかなって思っています。
どのスポーツにも共通してますよね。
正しいフォーム、正しい技術で、もっともパワーを引き出すポイントはここだ!というものがどんな競技にも存在します。

サッカーなどでも芸術的なゴールだったり(ここしかない、というコースを正確に狙って繰り出された美しい弧を描いてはいるゴール)だったり(高度な技術が必要です)、スキージャンプの飛形や着地の時のテレマーク(船木さんがよく賞賛されておりました)、だったり、ゴルフでも美しいフォームから繰り出されるショットは芸術品だと思います。
パワー、スピード、飛距離といったものにはいつもかならず「芸術性」がともない、見る者の心を奪います。なにもフィギュアスケートだけが芸術性を求められているわけではないと思います。
ほかの競技にはない「芸術性の点数化」が議論の的になるのかなと思いますが。
フィギュアスケートの芸術性もバレエのような「ポーズ」(もちろん芸術的ではあります)ではなく、もっともスピードが乗る部分で力みなく滑るスケーティングそのものであったり、もっとも美しく見える回転軸とか(たとえが貧弱でごめんなさい)、ジャンプの空中姿勢、流れるようなランディング、すぴーどがおちることなくスムーズにつながる一つ一つのエレメンツ。これらがうまく一つにつながるから美しいのかな?と思います。氷の上に描かれた図形、そのどこの部分でジャンプをするか、スピンをするか、スパイラルをするか。
とっても重要だと思うのですよね。
強いものは美しい、これが私のスポーツの観方なので、汚いフォームはどんだけパワーがあっても、勝利をしてもみとめられん!という頑固者です(笑)
高度な技術には必ず芸術性はワンセット。
技術なきものに芸術性は伴わないというのがあてくしのこだわりです。

ところで、先日のD輔のことですが、きっとD輔も自分のスコア分析、チームでしてると思うんで(しますよね?普通)。
コンポーネンツに助けられた勝ち方ではなく、ガチで勝ちに行きたくて、クワドジャンプに必死だったのかなとか勝手に想像してます。
でもって焦りもあって今シーズン、気持ちが結果につながらない、なんともちぐはくな結果になてしまったのではないかとファンのあてくしは思うのです。

ドMなんでもっといじめて~(なんつって)

2013/04/18 (木) 23:46:51 | URL | 諸行無常 #m84aBXLc [ 編集 ]

30年物の独断と偏見 2


諸行無常様

スポーツにおける芸術性は、たとえば膝裏がきちんと伸びた演技に対する評価が高いのは、そのほうがスピードを維持するのが難しいからではないかと思います。

>コンポーネンツに助けられた勝ち方<

コンポーネンツが1番だったということは、難しいことをやってもスピードが落ちなかったという点で一番評価されたのですから、強気でいればいいんですよ、D輔さんだって!!
「スピンとステップは全部、とても良かったと思います(きっぱり)」
とでも言っておけばいいんです。
ただし、怪我のリスクに対してだけは強気になってはいけません。


コロン様

キムヨナ選手のPCSは、
「ただの一か所もスピードが落ちなかった」
という、ボウリングのストライク加算によるパーフェクトゲームのようなもの、と理解しています。
こういう選手を相手にガターをやっていたのでは絶対に勝てません。

2013/04/19 (金) 00:23:56 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

ドロンパさま お返事ありがとうございました。

>、ボウリングのストライク加算によるパーフェクトゲームのようなもの

そうですか。ヨナ選手のワールドフリーのPCSはTr以外は9点台という高い点数が出ました。
だとすれば、PCSの各項目は完全に独立しているのではなく他と関係しあっているってことですか?

2013/04/19 (金) 18:29:01 | URL | コロン #G91RSZjw [ 編集 ]

参りました。でもでも言いたい。

ドロンパさま
はい、そうですね。コンクールの例は仰るとおりです。私がドロンパさまのお書きになった例をきちんと読解しておりませんでした。失礼いたしました。
キョンファさんの演奏の音程に関しては、私はヴァイオリンの技術的難所というのが分からなかったので、そのように書きました。音程が狂うというのは、耳を引き付けられるという意味で、注目させたいポイントであるのかな、と思ったのです。技術的難所でことごとくはずしていた、とは気付きませんでした。まぁ、確かにこちらは聴衆が納得していれば良いのでしょう。

シジフォスさま
レスありがとうございます。私がちょっと言葉足らずだったのですが、アルゲリッチとリヒテルの例は、「彼らの演奏をスピードという尺度のみで比べても意味がない」と言いたかったので、

>演奏家のタイプによってベストのテンポってあると感じますね。

本当にそのとおりだと思います。
私はこのPCS論議では、どちらかというとシジフォスさまのコメントに共感を覚えて読んでいたので、ちょっとドロンパさまに反撃を試みたのですが、見事に敗れ去りました(笑)。

ただ、ドロンパさまのコンクールの例で言えば、「1~2%のテンポの違いを問題にしているのではない」ということなので(数字にめちゃくちゃ弱い私は、“0.5倍遅い速度なら弾けるとして”などの数字の部分が実感として理解できず読み飛ばしていました(汗))、私はこれは、スケートの世界に戻れば、ワールド最終組に残るような実力者同士であれば、その範疇に入るのではないかと思うのですが、これはいかがでしょう?つまり、アルゲリッチ=チャン選手、リヒテル=大輔選手とするシジフォスさまの例と「ドロンパ論文」と、特に衝突する点はないと。PさんDさんのお2人はどちらも優れているということにはならないんですか?チャン選手と高橋選手を比べると、もちろんチャン選手のほうが全体的なスピードは勝ると思いますが、二人はまったく同じ組み合わせのステップやターンを行っているわけではありません。高橋選手のすごさは、その複雑なステップの組み合わせ方にあると聞きました。私が書いた「超絶技巧はそんなに画一的なものではない」というのは、その部分のことで、スピード以外にも超絶技巧って存在してるんじゃないのかと思うのですが・・・。

すみません、長文になって論点がはっきりしなくなってしまいました。何が言いたいかというと、全体的に「ドロンパ論文」はとても分かりやすくPCSを解説してくださっているし、内容にも頷ける部分が多いのですが、スピード(正確さにも触れていらっしゃいますが、スピードが特に強調されていると感じます)のみを「超絶技巧」とすることに違和感があり、チャン選手と高橋選手をスピードという観点からのみ比較してチャン選手が優れているというのは、私には呑み込めないということです。

2013/04/19 (金) 22:37:47 | URL | まる子 #AlmolxDE [ 編集 ]

追加!!

>スケートの世界に戻れば、ワールド最終組に残るような実力者同士であれば、その範疇に入るのではないかと思う

先のコメントの上記部分は、男子シングルを想定して書きました。チャン選手と高橋選手を想定していたともいえますが。女子はまた別かも。

2013/04/19 (金) 22:48:03 | URL | まる子 #AlmolxDE [ 編集 ]

提案: 片足ステップ(前半は右足のみ、後半は左足のみ、逆も可)

まる子様。

2010~11シーズンは、ステップの要件を満たすために片足ステップが大流行していましたが、多くの選手はハエが止まりそうで、見られたものではありませんでした。
片足ステップは技術の巧拙を見るのに最適だったと思いますが、片足でもスピードの落ちない選手は数えるほどしかいません。
高橋選手は「左右の踏み変え」が抜群に上手いのですが、「片足」に限定されてしまうと、チャン選手はもちろんのこと、小塚選手と比べても見劣りがします。

上のほうで、「ジャンプシークエンスはなぜ、8掛けの基礎点しかもらえないのか」について、
>両脚を使えれば立て直しも加速もできるので、
「スピード維持の難しさ」
という観点から片足だけのコンボと同じ点数をやるわけにはいかん、ということではないか<
と書きましたが、ステップやつなぎでも同じでしょう。
高橋選手のスピードは、両脚を使えるからこそ維持できている、という面があるのです。

高橋選手とチャン選手の実質的なスピードの差は、
「1~2%のテンポの違い」
よりははるかに大きく、
「0.5倍スロースピード」
よりは小さい、といったところでしょう。

両脚を使ったって、速ければいいじゃないか!
ということになると、アーロン選手と高橋選手のスケーティングスキルの違いに点差をつけるのも難しくなってしまいます。

これが、スピードスケートにはない「フィギュアスケートならではのハードル」ではないでしょうか。
片足で速く滑れるのであれば、両脚でも当然速く滑れますが、逆は必ずしも真ならず。
アイスホッケーをやりたがる男の子に、まずはフィギュアスケートをさせる親が少なくないのも、このためだと思います。

>私が書いた「超絶技巧はそんなに画一的なものではない」というのは、その部分のことで、スピード以外にも超絶技巧って存在してるんじゃないのかと思うのですが・・・。<
>スピード(正確さにも触れていらっしゃいますが、スピードが特に強調されていると感じます)のみを「超絶技巧」とすることに違和感があり、<

おっしゃる通りだと思います。
上の方で書いた
・PCSの5項目を0.1点刻みで4点満点にする
・それにスピード係数0~2.5を掛ける
という評価方法にしたとき、スピード係数を掛ける前のINについてはどのジャッジも高橋選手>チャン選手になるのではないでしょうか。

上に書いたPCS観はあくまでも私自身の「30年物の独断と偏見」です。
ただし、スピード以外にも超絶技巧は当然存在しますが、その超絶技巧のために失速してしまうようであれば評価されません。
つまり、スポーツである以上、スピードと無関係な超絶技巧は存在しない、というのが私の考えです。
佐藤コーチも「スピードに勝る魅力はない」と明言しておられますし、スポーツとはそういうものだと思います。

片足ステップが要件から外れたのも、体幹の動きの要件が1/2から1/3に減ったのも、
「できない選手は無理に入れなくてもよいから、それよりもスピードを優先しなさい」
ということだろうと私は解釈しています。

【補足】
「形の正確さ」については、主にTESで評価していると考えられます。
形とは、トレースやフォームのことです。

2013/04/20 (土) 08:18:03 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

RE:ハン・ナン選手っていったい誰?!

これこれ。
名前を打ち間違ったりするのは今に始まったことではないから、脳内変換をしんしゃい。(開き直り)<(`^´)>
ハン・ヤン選手とナン・ソウ選手と足して2で割ったのじゃ(笑)
テレ朝はハン・ヤンという呼び方はしていないし、語音表記で統一してほしいものだわ。
場内アナウンスはハン・ヤン選手と呼んでいるのに、テレビの紹介はそれと違う発音というのも「???」だな~~。

分類分けは①でも②でもないぞ~~。

異性人バルタン類バルタン目バルタン科という項目を作りなさい。(注:異性とは性質が異なるという意味で、性別が異なるという意味ではない。)

大体やね~~、コメントの本質と違うところに焦点をあわせるとは。(-"-)

クーリック氏の見解は、私の解釈にかなり近いので個人的にはウムウム<(`^´)>だな~~。

ジャッジの中でのルール解釈の統一がなされていないという私の見方を裏付ける言葉だな~~。

(V)o¥o(V)

2013/04/20 (土) 16:31:52 | URL | バルタントモゾウ #- [ 編集 ]

Re: PCSはスケート技術とスピード点

ドロンパ様、上手くまとめましたね^^

アップさせて頂きますね。

2013/04/20 (土) 18:41:04 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

5項目の擬似相関


>ヨナ選手のワールドフリーのPCSはTr以外は9点台という高い点数が出ました。
だとすれば、PCSの各項目は完全に独立しているのではなく他と関係しあっているってことですか?<

これは、「結果としてそう見える」ということではないでしょうか。
PCSの各項目はそれぞれ独立していても、5項目の中で
実際の滑りから独立している項目(たとえば「衣装」とか「音楽」とか)
が存在しないためではないかと思います。

擬似相関
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%93%AC%E4%BC%BC%E7%9B%B8%E9%96%A2

>アイスクリームの売り上げが最も高い時期には、プールでの溺死事故も最も多い。アイスクリームの売り上げ増が溺死増の原因(あるいは結果)であると主張することが、2つの事象間の擬似相関を暗に想定していることになる。実際には、猛暑が両方の原因であろう。猛暑は見えない潜在変数の例である。<

2013/04/20 (土) 18:55:05 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

ドロンパさままる子さま

月姫の用意してくれた土俵で、ドロンパさんの「スピード係数」ふんどしで相撲を仕掛けさせていただきましたが、たちどころにバッサリやられてチャンチャン♪かとおっかなびっくりだったんです(笑)
意外に、と言っては何ですが、四つに組んでいただき有り難うございました。
近年、フィギュア採点に於て、ジャッジに対する観客、キスクラの反応のミスマッチぶりの多さは目にあまります。こうした混乱はよろしくない…これが陰謀論の温床となってると言っていい。
旧採点時代からそういう状況は多少なりともありましたが、今ほど酷くは無かったと思います。
現行PCSの産みの親クリック女史ですらそういう状況を憂慮するからこその今回の発言だったと思います。
PCSの各項目でこうしたミスマッチ度が最も高いのがIN、CHかと思い、スピード論と絡めて提議してみたのです。
>フジコヘミングがプロとしてまかり通っている間は、PCSに納得しない人は減らないと…>
現行採点のままではそうだろうな…と(笑)
すみません、自分もヘミングさんリスペクト派なので(汗)
一旦送信します

2013/04/21 (日) 21:42:02 | URL | シジフォス #Hyf0ngDc [ 編集 ]

続きです

スポーツと音楽は必ずしも相性が良いとは言えないと思いますが、フィギュアスケートという競技が切り貼りとはいえ、多様な音楽使用を重視してきていることの意味を今一度問い直されていいのではないかと。
まる子さんの援護射撃心強かったですよ~。
ドロンパ先生に挑むのは半端なく勇気いるし(笑)
でもでも、ドロンパさんのスピー怒論のおかげで五里霧中だったことが、かなり見えてきたことに感謝、です。
これからもよろしくです~。

2013/04/21 (日) 21:54:03 | URL | シジフォス #Hyf0ngDc [ 編集 ]

Re: 続きです

>ドロンパさんのスピー怒論

シジ小姉、上手い!

座布団1枚(^。^)

>ドロンパ先生に挑むのは半端なく勇気いるし(笑)

いやあ、ああ見えてもドロンパ教授は意外とハズしているケースもありますから、ご安心を(-^〇^-)

2013/04/21 (日) 23:01:36 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

RE:RE:ハン・ナン選手っていったい誰?!


>大体やね~~、コメントの本質と違うところに焦点をあわせるとは。(-"-) <

す、すみません。(^^;)
で、コメントの本旨ですが、

>個人的な好みでいえば、アーロン選手やハン・ナン選手のスピードも捨てがたいけれども、ジャンプ全体としての見た目の安定感という点では、無良選手の方が私は好みになります。<

>ハン・ヤン選手とナン・ソウ選手と足して2で割ったのじゃ(笑)<

ナン・ソウ選手のほうはスピードが突出しているわけではありませんので、足して2で割るとハン・ヤン選手のスピードが相殺されてしまいますので、これはハン・ヤン選手だけを指していると考えてよろしいですね?

無良選手の4Tの滞空時間はすごいですが、ジャンプの仰角が大きい(cosθが小さい)ために減速も大きく、3Tを付けるのに必要なだけの着氷スピードを維持できていません。

3Tを付けられるだけのスピードを維持してクワドを着氷できている選手との差別化を今より少なくするのであれば、女子のセカンドトリプルの価値も今より少なくするという方向になりますが、そのへんはいかがでしょう?

「スピードとジャンプとの技術的な相関関係」は、おそらく、
「セカンドトリプルを付けられるだけのスピードを維持できているかどうか」
を、評価の分岐点としているのではないでしょうか。
色々な試合のPCSから帰納的に推論していくと、そのような評価基準が浮かび上がってくるように思うのですが。

2013/04/22 (月) 18:40:41 | URL | ドロンパ #DNU.zdFw [ 編集 ]

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プロフィール

片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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