徒然に映画(DVD)の小径を散歩する





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1957年制作のフランス映画、ジャン・ギャバンによるジャン・バルジャンが光る「レ・ミゼラブル」(178分)を見ました。

テレビドラマ版もそうでしたが、原作者の文豪、ビクトル・ユゴーへのオマージュなのでしょうか、極めて原作に忠実な脚本です。

ナポレオンのワーテルローの戦いも、贅沢なくらいにしっかり描かれています。

ミュージカル版とは真反対の演出で、全体的に淡々としたタッチですが、それだけラストシーンが強く、強く、胸に迫りました。ここを見て涙しない人はいないと思います。

どの役者も素敵なのですが、やはり、この映画はジャン・ギャバンの名演技に尽きると思います。お薦めの名画ですね。


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「デルス・ウザーラ」は、私の意見では「生きる」「七人の侍」と並ぶ黒澤明のベストスリーに入ると思います。

心の洗われる映画とはこういうものを言うのでしょう。宮崎駿のアニメに繋がるような世界ですが、やはり、アニメとは比較にならぬ深い感動があります。

最近の映画では音楽や効果音の音響効果が凄まじいですが、この映画はたぶん、全てが本当の自然の音を使っていると思います。それがまた快い。また、音楽が使われるシーンがとても少ない映画です。

それだけ、登場人物の言葉がしっかりと耳に心に深く入って来ます。

しかし、敢えて生意気を言わせて貰えば、この映画の終盤、デルスが街で暮すシーンの描き方が不十分と思いました。いささか、竜頭蛇尾に終わった感もあります。それでも、黒澤監督の意図は明瞭であり、名作たるを失わない素晴らしい映画と思いました。

特に、氷点下の嵐の夜を生き抜くデルスの「知恵」と「工夫」は、実に感動的でした。

文明人・都会人が失った貴重な何かを全て備えているようなデルス・ウザーラ。

それは単にシベリア原生林を生き抜くサバイバル技術ではなく、無垢で敬虔で、しかし、強かな「心」でしょう。


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「ストロベリーナイト」の映画版。あまり期待しないで見たら、なかなかの良い出来でした。日本の刑事モノ映画を侮ってはイケナイと思いました(笑)

私は女性刑事もののミステリーは好きでして、乃南アサの「音道貴子シリーズ」も誉田哲也の「姫川玲子シリーズ」欠かさず読みました。前者には如何にも女流作家らしい細やかさがあり、後者にはハードボイルドっぽさがあります。

で、音道貴子も姫川玲子も美形で、年齢は30歳前後、背丈は170cm程度の設定のようです。そして、過去の「心の傷」を引き摺っています。まあ、こうでもしないと「絵にも話しにもならない」でしょうしね(^O^)

竹内結子はどうなのかな?、少し小柄ではないか?、少し甘口ではないか?江角マキコのようなタイプの方が似合うのではないか?と思いましたが、意外とサマになっていました。大沢たかお他の俳優陣も充実していて、とても見応えがありました。



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2013.08.15 | | コメント(10) | トラックバック(0) | 戯けたライフ



コメント

La Promesse

片割月様

ベルギーのこの映画はご覧になりましたか。
日本語のタイトルは直訳でいくと「約束」?
効果音、CG特撮の少ない映画と言うとこの映画を思い出します。
心温まるいい映画でお勧めします。

デルスウザーラのような大自然が主役の映画は効果音や特撮はかえって薄っぺらになるでしょうね。

最近の映画はこれでもか!とばかりに音がうるさくてたまりません.

追記:日本語タイトルは「イゴールの約束」でした。

2013/08/16 (金) 11:21:53 | URL | kan-kan #E0/upmTg [ 編集 ]

Re: La Promesse

kan-kan様、ありがとうございます。

「イゴールの約束」ですか、TSUTAYAに置いてあるといいけどなあ。。。

これまでのバルタン様が勧めた映画もありましたが、置いて無いんですよね(;_;)

2013/08/16 (金) 19:46:10 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

Helter Skelter

片割月様 

最近日本映画のHelter Skelter を観る機会がありましたが、なかなか見ごたえがありました。
最近の日本映画は、自然を装ったような演技らしくない演技が多いような気がしますが、この映画は役者の演技が楽しめました。女優陣が光っていましたが男性軍は風采もしょぼかった。笑

2013/08/17 (土) 14:43:55 | URL | kan-kan #E0/upmTg [ 編集 ]

お久しぶりです
もう体調は万全ですか?
あまり夜更かしのPCは、おすすめしませんが。

「デルス」がこんなところで出るとは思いませんでした。 いやはや、いやはや。

 もう30年以上も前に1度見たきりですが、あれはよかったなあと今でも思う次第。(懐かしい・・・)

2013/08/19 (月) 02:19:11 | URL | MILLAN #- [ 編集 ]

Re: Helter Skelter

kan-kan様、こんばんは。

前に紹介してくれた映画はやっぱりTSUTAYAにありませんでした(><)

Helter Skelterは置いてあった記憶があるので、見てみますね^^

2013/08/24 (土) 23:25:20 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし

MILLAN様、お久しぶりです^^

お言葉、ありがとうございます。

体調は万全とまでは言えませんが、何とか生きています(・∀・)

「デルス」、ご覧になっていましたか^^

「人が生きて行く」って、どういうことだろう?などと、色々と考えさせられる映画でもありますね。

2013/08/25 (日) 00:01:10 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

Re: Helter Skelter

片割月様
今晩は

こちらはさわやかで気持ちのいい天気が続いています。木陰で本でも読んだら最高です。おすそ分けしたい!

コミックが原本で、悪名高きエリカ様の映画だというので期待していかなかったせいか面白かったです。
イゴールの約束は残念ですね。アートシアター系で地味な映画ですが、こういうの実物大の映画で見た後しみじみと感じさせられる映画はハリウッド映画には少ないですね。

カナダは8月末から9月中旬は、モントリオールとトロントで映画祭があります。日本ではモントリオール映画祭のほうがよく知られているかも知れません。トロント映画祭はジャッジが選ぶのではなく、観客の投票によってPeople's choice awards" が選ばれ、ここで選ばれた作品がアカデミーショーの作品賞をとることが多いです。 

2013/08/25 (日) 00:05:37 | URL | Kan-kan #E0/upmTg [ 編集 ]

Re: Re: Helter Skelter

Kan-kan様、こんばんは。

そうなんですね。

蒸し暑さの主犯は気温よりも湿気ですからね。

欧米湿気が少ないから、暑くてもまだ過ごしやすいのでしょうね。

日本のこんなムシムシする暑さでは、映画祭などやる気にもならないでしょう(^O^)

>悪名高きエリカ様の映画

フーム。それは益々楽しみです^^

2013/08/26 (月) 01:35:17 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

デルス・ウザーラ

>「デルス・ウザーラ」は、私の意見では「生きる」「七人の侍」と並ぶ黒澤明の
>ベストスリーに入ると思います。
「デルス〜」、思っていた以上にいい映画でした。
私の中でも黒澤明のベストスリーにランクインです。
(といってもまだ数作品しか観ていないのですが…^^)

う〜ん、残念ながら「生きる」「七人の侍」はまだ観ていませんが。
私の今のところの黒澤明ベストスリーは「羅城門」「悪い奴ほどよく眠る」です。
特に「羅城門」はリバイバル上映でスクリーンで観る事が出来たので、感動もひとしおでした。

>この映画はたぶん、全てが本当の自然の音を使っていると思います。それがまた
>快い。
kan-kan様もコメント欄で「デルスウザーラのような大自然が主役の映画は効果音や特撮はかえって薄っぺらになるでしょうね。 」とおっしゃっていますが、
同感です。

この大自然の映像は言葉で説明されるよりも、説得力があるように思えます。

私的『大自然がいい仕事している映画ベストスリー』は、この「デルス・ウザーラ」の他に
「Into the Wild(ショーン・ペン監督)」「Brokeback Mountain(アン・リー監督)」です。

どちらの作品も、ヒトの心理を丁寧に描こうとしている作品だと思いますが、
その過程で「大自然の存在」は欠かせないものになっていると感じました。
もしまだご覧になっていませんでしたら、是非。オススメです。


2013/11/16 (土) 21:55:36 | URL | アルデバラン #t50BOgd. [ 編集 ]

Re: デルス・ウザーラ

オオッ、見ましたか^^

長いし、ドラマティックというわけでもないのですが、胸に沁む静かな感動があります。
この映画のヤマ場の一つである、嵐の場面はドラマティックでしたが。

あ、羅城門も実にいいですよね~。芸術性を追求しています。
昔はこんな素晴らしい映画を日本は制作していたし、それだけの場もあったのでしょう。
現在は。。。。

「悪い奴ら」ももちろん良いです。

ご存知かもしれませんが、「七人の侍」のストーリーは、

ユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーン等の主演による

西部劇の「荒野の七人」にそのまま使用されています。(もちろん、黒澤監督から使用料を払って)

>「Into the Wild(ショーン・ペン監督)」「Brokeback Mountain(アン・リー監督)」です。

そうですか。メモメモと。

2013/11/18 (月) 00:51:33 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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