真央は舞う

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研究家によると古語の「くる」は円運動のことを言うそうだ。くるくる糸車を回しながら糸を紡ぐ動作を「くる」と言う。人間がくるくると円運動するうちに身体がふらついて視覚が無くなり、何も考えられなくなるトランス状態に陥ることが「くるふ」である。

「まはる」は「舞ふ」に「る」が付いた言葉。「舞ふ」とは旋回すること、つまり円舞だ。
「舞ふ」は円運動や水平運動であり、「踊る」は上下運動である。
摺り足やくるりと回る所作は能や日舞、剣道や古武道などで見られる特徴だ。
古武道では右折左折等の方向転換の際は足の蹴りというより体重移動によってスムーズに動くことを鍛えるらしい。
フィギュアスケーターがステップで見せる左右へのカービングは古武道の体重移動を彷彿とさせる。

高橋大輔選手や鈴木明子選手の演技からは「踊り」を彷彿とさせるが、真央選手の演技は「舞う」が似合うと思う。
真央選手のツイヅルターンは優雅で美しい。軽やかでスムーズに滑走する姿も美しい。ジャンプは明らかに上下運動だが真央選手のフワッとした跳躍はあくまで舞いのように映る。
身体が細くスラリとして儚げな体型も、優雅な舞いのイメージにプラスに働いていると思う
また少なからぬ日本人はこれをアーティスティックな感覚で味わえる。

逆に、その長所が短所ともなるのであろう。
パワーやエネルギーの放射量にやや欠ける。全体を通して山と谷の差が少なく淡白で平板な印象を与えるのだ。
それは「愛の夢」だけでなくタラソワさんの振り付けた「シェヘラザード」にも感じる。

私がこれからの真央選手に期待するのは演技の中でトランス状態になること、すなわち「くるふ」ことだ。
ややもすれば優等生的な演技に「遊び」「粋」が加わると良いと思う。
時には歌舞伎のように感情の昂りで「大見得を切る」こともあっていいのではないか。

これも真央ファンの一人とて送るエールです。




結論。


      くるふてよああ飲むほどに酔ふほどに    酒酔月


      タラソワの奥義こめたるシェヘラかな     哲学月


      小春日や真央の円舞に歌を見ん       戯歌月


      微笑みのリンク遍く真央の舞          夢見月


       真央を見る日の嬉しさや帰り花        浮世月


      髪結ふた真央ほのぼのと薫るかな     傾城月


湯上りの姿も粋な酔月の ちょいと手軽く褄をとるなり  いなせ月

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2011.11.19 | | コメント(0) | 浅田真央



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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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