理研・笹井氏の会見に思う
「STAP細胞は有力な仮説…理研・笹井氏が会見」 読売新聞4月16日(水)
(引用開始)…理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方晴子ユニットリーダー(30)の指導役で、STAP(スタップ)細胞の論文執筆の中心メンバーである笹井芳樹・副センター長(52)は16日、東京都内で記者会見し、「多くの混乱と疑惑を招く事態となりましたことを心からおわび申し上げます」と謝罪した。
その上で、「(STAP細胞は)検証する価値のある有力な仮説だ」と強調し、STAP細胞が存在する可能性があることを示唆した。
笹井氏が会見するのは、同細胞の論文問題が浮上してから初めて。「STAP細胞の存在を前提にしないとうまく説明できない」として、三つの根拠をあげた。〈1〉万能細胞特有の遺伝子が働く細胞の塊ができる様子を、動画で確認している〈2〉細胞の大きさがES細胞(胚性幹細胞)など他の万能細胞に比べて非常に小さい〈3〉既存の万能細胞ではできない胎盤などに変化した——としている。
ただし、論文については「信頼性が大きく損なわれた」として、撤回が最も適切だとの考えを示した。
論文不正に関しては「(主要な実験は)自分が参加する前に行われていたと関与を否定…(引用終わり)。
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笹井氏の発言は論理的で明快だ。小保方氏のウダウダ・クネクネした発言とは大違いだ。男女の違いや年齢・経験の違いもあるかもしれませんが、頭脳の働きの違いが一番大きいのでしょう。社内の調査段階から早々と弁護団を雇う小保方氏に対し、笹井氏は一人で答えたのも立派だ。
私も前の記事で触れたように、STAP細胞の存在は今は「仮説」の段階と見るのが妥当でしょう。笹井氏がSTAP細胞の存在を有力な仮説とする根拠を整理して語ってくれたのも私には理解の助けになります。
ただし、他の科学者は仮説そのものにも厳しい見方をする例が多いようだが。
論文は撤回すべきだとする見解にも共感出来る。
学者の世界も「分業化」「細分化」が著しいようだ。歴史の世界でも、ほとんど同時代である奈良時代と飛鳥時代では「専門が違う」のだ。しかも、同じ奈良時代でも「政治の専門」と「文化の専門」ではまた違うのだから大変だ。
こうした良くも悪くも「専門バカ」が増える傍らで、歴史全体を俯瞰して語れる歴史家が少なくなっている。恐らく生物学の世界も同工異曲なのであろう。同じチーム内でも専門が分かれ、お互いに口出しはしない關係が出来上がっているのではあるまいか。そえゆえ、隣の不正行為に全く気がつかない可能性があったのもしれない
ともあれ、科学の信頼、日本の科学者の信頼が今回の騒動で大きく失墜したのは否めまい。
一般企業では部下や仕事をマネージメントをする立場にある管理職にはゼネラルな見識を求められる。管理職が自分の専門に没頭していては部下の管理など不可能だからだ。
考古学のゴッドハンド氏も理研の小保方氏も、上に見識あるマネジャーがいれば問題を未然に防ぐことが出来たかもしれない。そう言う意味では…庇うわけではないが…小保方氏も不幸だったかもしれない。
良き部下に恵まれない管理職よりも、良き管理職に恵まれない部下の方が不幸である。
何故なら、管理職は部下を取り替えることが出来るが、部下が上司を取り替えることは出来ないからだ。
☆小保方氏は電話で笹井氏に「迷惑をおかけした」と涙声で謝罪したとか。また泣くのか…イヤラシイ。
これは一般論ですが…男の人は女の人の涙に弱いという。だから男は単純アホなのよ。簡単に泣く女性には用心した方が良い。たとえ無意識にせよ「涙による強かな損得計算」が本能的にインプットされているからだ。良く言えば我が身の防衛本能が発達しているとも言えよう。つまり、自己チュウなのだ。小保方氏はなかなか強かと思う。
要するに、簡単に泣く女性ほど生き方はむしろ現実的であり、滅多に泣かない女性ほど実はロマン的で男性に尽くすタイプ?であるという逆説を信じておいた方がヨロシイですわよ。ガッハッハ(-^〇^-)。
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2014.04.17 | | コメント(10) | トラックバック(0) | 政治・社会