今度はジャンプの葛西選手が審判を批判「平等にやってもらいたい」





葛西 W杯「追い風」にクレーム 人為的なものか「平等にやって」:デイリースポーツ 1月19日(月)

(引用開始)…ソチ五輪銀メダリストの葛西紀明が、W杯転戦しながら競技運営に不可解さを感じて悩まされている。19日に更新したブログに記した。

18日に行われたザコパネ大会で団体戦で、日本チームは6位に終わった。葛西はこの結果より、飛躍の際の条件について「こんなにも日本チームに追い風が当たるのか!!っていうくらい当たりました!」と指摘した。

具体的にも日本チームは4人が飛んだ8本中、7本が10点以上の追い風。優勝のドイツは8本中3本、2位オーストリア8本中2本、3位スロベニアが8本中4本だった。

風向きによる得点加算はあるものの、ジャンプではやはり追い風は圧倒的に不利だ。

葛西は「久しぶりにムカついた試合でした」と怒りをにじませ「明日の個人戦は平等にやってもらいたいものです」と、この飛ぶタイミングでの風向きが偶然ではないことを示唆した。

10日にオーストリアで行われたフライング大会個人戦でも、葛西は2本とも強い追い風に当たり、好ジャンプであったにもかかわらず5位に終わった。

その際、葛西はブログに「表彰台に上がったのは、二本とも好条件だった3選手」と指摘、絶不調だったにもかかわらず3位に入った選手は「親父が風の信号を出してる審判員 怪しい」と何らかの人為的なものが働いたのではないかと、不審を呈していた…(引用終わり)。


今度はスキージャンプ競技で葛西選手が審判を批判しましたね。それも、かなりあからさまな批判です(^_^;)。

競技をご覧になった方はご存知と思いますが、風の強さや向きによって、赤信号~黄色信号(この間は競技はストップ)が表示され、そして青信号が表示されると競技は再開されます。青信号が表示されたら選手は10秒以内に助走をスタートしなくてはいけないルールになっています。

葛西選手の主張は、この信号を担当する審判が怪しい、風の様子を見ながら自国の選手に有利に信号を操作しているのではないか、との疑義であり不満です。

出場選手の身内が信号審判を担当している事実があるとするなら、確かに感心出来ないです。他の採点競技ではちょっと考えられないです。これは改善した方が良いと思います。

しかし、風を読みながら信号を自国選手に有利に操作することは現実にどこまで可能なのか疑問です。私がテレビで何度か見た例では、そうした疑問を感じさせる不自然な信号操作や、不自然な長時間待機は無かったと思います。気まぐれで複雑な動きを示す風を相手に審判が工作など出来ますか?今、選手に有利な向かい風が吹いても、数秒後には追い風に変わってしまうことはざらにあります。つまり、選手が助走を開始した時は向かい風でも、跳び出す時には追い風に変わる場合が珍しくないし、その逆もまたあるわけです。

片や、葛西選手が優勝したり表彰台に上がった競技では、葛西選手に有利かまあまあの風向きで跳んでいました。「日本人選手潰し?」を狙っているのであれば、過去も現在も日本人選手の優勝など有り得ないことになります。女子の高梨沙羅選手は日本開催以外の大会では優勝出来ないことになります。

また、日本はウィンタースポーツではジャンプがお家芸とされていますが、「ジャンプ王国」と言うほどではない。一時、長野五輪での大活躍はありましたが、それ以外は日本人選手が他国の選手を圧倒していたわけでもない。ジャンプ、ジャンプと騒ぐのは、日本のメディアによる過大評価でしかありません。つまり、日本は昔から欧州各国から目の敵にされる程の大きな存在では無いということです。過大評価があるから、欧州の日本潰し、という俗説が生まれる。

何事も、過大評価と被害妄想は表裏一体です。

そもそも、競技のほとんどが欧州で開催され、その中でもドイツとオーストリアでの開催が多いジャンプは最初から地の利が働く。ジャンプ台そのものが全く同じ規格にはなっていないからだ。例えば跳び出し地点の台の角度はジャンプ台により微妙に違うらしい。また、台により、いわゆるK点が120mだったり、125mだったりと、それぞれ違いがある。

従って、跳びなれたジャンプ台で跳ぶ選手の方が有利に決まっています。不平等と言うなら、最初から不平等な競技だ。しかし、それを言っても仕方ないですよね。アジア諸国がジャンプ競技で活躍するようになれば、日本だけではなく韓国や中国での競技開催も出来るようになりますが、当面は難しいでしょう。

また、今シーズンは葛西選手以外の日本人選手の成績は振るわない。団体競技で6位は順当なところです。よほどの風の幸運に恵まれない限り、表彰台は難しい状況にありました。

葛西選手とて生身の人間ですから、審判を批判する時があっても不思議ではありません。長年現役で活躍して来た葛西選手が、今回の審判のあり方に何か怪しいものを実感し、憤慨したのでしょう。しかし、です。

葛西選手はレジェンドとして欧州の選手やファンからも尊敬されている存在です。また、若手選手の手本となるリーダー的立場でもある。むしろ、若手の愚痴をたしなめる立場ではないでしょうか?若手や他の選手の審判に対する批判や不満を助長しかねない発言は残念に思います。しかも、批判の根拠が脆弱だ。「日本チームは4人が飛んだ8本中、7本が10点以上の追い風逆に…」は、たまたまそういう巡り合わせになった可能性も高い。むしろ、葛西選手には「ジャンプ競技とはこういうものだよ」と言って欲しいです。

個人のブログで愚痴っただけであったとしても、葛西選手の影響力は大きいので、どうしても公的にメディアに取り上げられます。ご本人もそれは承知の上で書いたのだと思いますが。

仮に葛西選手が今回の疑問を日本の連盟に正式に訴えたが連盟側は全く取り上げず、聞く耳がなかったとします。そして、葛西選手が連盟に対しての不満を表明するのであれば、まだ筋が通っていると思います。

「いや、大ベテランの葛西選手だからこそ審判批判が出来るのだ。良く言ったと思う」「日本人は大人し過ぎるし、自己主張をしない。もっと批判を言うべきだ」「誰かが言わなければ何も変わらない」等の意見もあるでしょう。一理あるかもしれません。以前に取り上げたフィギュアスケートの小塚選手の発言を思い出します。

試合に勝てなかった選手が後でアレコレと審判やルールや相手選手を批判するのは、「負け戦の言い訳だ。八つ当たりだ」「見苦しい。潔くない」「勝った時に言え」等、他の国はどうであれ、日本では歓迎されない風潮があるのは事実です。これが「規制力・無言の圧迫」となって、選手が思ったことを自由に言えなくする雰囲気を作っているのも事実かもしれません。私もこのような風潮に乗ってしまっている一人なのかもしれません。

人が信念と覚悟を持って、周囲の非難にもめげずに「断固、オレは自分の責任において言いたいことを言う」のであれば、立派です。これ以上は何も言いますまい。中途半端や日和見主義が一番マズイです。




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2015.01.20 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 戯けたライフ



コメント

笠谷170cm・金野161cm・青地166cm

スキー・ジャンプと言えば、札幌オリンピックの笠谷170cm・金野161cm・青地166cmの表彰台独占を思い出す。
そして日本の日の丸飛行隊の黄金時代が続いた。

その後低身長の選手が短い板を使うルール以降は例外を除き低迷が続いている。

葛西選手は177cmであり、外国人的な部類に入り例外ではないだろうか。

マリシュさんは169cmだが筋力が強くこれも別な意味で例外と言える。

2015/01/20 (火) 22:54:18 | URL | ファントム #- [ 編集 ]

Re: 笠谷170cm・金野161cm・青地166cm

ファントム様、こんばんは。

>札幌オリンピックの笠谷170cm・金野161cm・青地166cmの表彰台独占

ファントム様の言説よりも、

各選手の身長までご存知とは、恐れ入谷の鬼子母神m(_ _)m

何と言う守備範囲の広さかな。

そもそも、強いアスリートは、何かしら「例外」なものを持っているのではないだろうか。

伊藤みどりがそうであったように。

2015/01/21 (水) 00:44:38 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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