「羽生結弦報道」の例に見る、「情報処理・判断」の難しさ





「平昌後は未定」言葉足りなかった…羽生が真意:読売新聞 8月11日(火)

(引用開始)…ソチ五輪フィギュアスケート男子金メダリストの羽生結弦(ANA)は読売新聞との国際電話によるインタビューに応じ、6日にトロントで行われた公開練習後に語った、2018年平昌(ピョンチャン)五輪後にプロ転向するという発言について、「小さい頃に描いた将来設計を語っただけで、言葉が足りなかった。平昌後にどうするかは、まだ分からない」と真意を語った。

羽生は6日の取材で、報道陣に対し「(ソチと平昌で)優勝、優勝で終わり、プロに行く」などと発言した。この発言が「引退表明みたいに受け取られて、とてもびっくりした」と戸惑ったという。「実際は、その時にならないと分からない。平昌後に納得できなかったら、納得するまでやるだろう。具体的に決断した話ではない」と説明した…(引用終わり)。


この羽生選手の事例はそれほど問題ではない方でしょう。当初の報道による「羽生選手談話」は、「羽生選手らしい、しかとした人生設計がありますね」等、概して好意的な反応が多かったと思います。ファンの間には、「平昌五輪で23才で引退はもったいない!」との声があったようです。ネガティブな反応としては、少数でしょうが、「当然のように五輪を連覇する予定にしている。傲慢だ」の声があったくらいか。

ともあれ、羽生選手はえらい気にしたようですね。

正確な情報を得るのは難しいですね。この場合、本人が話している一部始終が録画されていれば情報としてほぼ完璧でした。しかし、大抵は聞き手の番記者やライターが書いたものを私達は読むわけですから、そこには書き手の「主観」「読解力」によって情報の中味が左右されます。

時には話し手の意図から外れた内容になったり、テーマの重要性が見逃されたり、問題に気がつかなかったり、小さな出来事が誇張されたり、真意が曲解される場合もあります。

逆に、話し手の方に言葉足らずな点や曖昧な点があって、聞き手の判断を誤らせる場合もあります。

つまり、私達は報道を鵜呑みにするとトンデモない誤判断をすることもあるわけです。

だからと言って、報道を手掛かりに感想や意見を言うのは軽率だ!ということにもなりません。全て100%知らなければ何も言ってはいけない、は非現実的です。私が大阪の橋下市長に面会したことがなくても、これまでの彼の言動をウォッチしていれば、橋下市長の人間性が下の下であることは、ほぼ明瞭です。

また、大人には情報の断片から全体像を推測するだけの情報処理能力と仮説を立てて論じる能力があります。ただ、頭の片隅に、「この情報は不完全かもしれない」との認識を持っていれば良いと思います。

アマチュアのアスリートはプロではありませんし、年齢も若い。ましてや話すプロではありませんので、伝え手としてのミスがあったとしても私は割合と寛容です。私がキム・ヨナさんの「妨害発言」等に「甘い?」理由はここにあります。

これがプロのアスリート、職業スポーツの選手となりますと、私は非寛容的になります。何故なら、彼等はそれで飯を食っているのですから。マスコミとの付き合いもプロの必須事項。私がイチローに厳しいのはこうした理由もあります。

ビジネスの世界でも、話し手のミスは許される場合もありますが、許さずに責任をとらされる場合も多いです。お客様を誤解させるのは営業マンの責任です。プロ失格です。お客様の読解力の責任はありません。

政治家は?彼等は話すことがまさしく商売。しかも、責任は非常に思い。言い間違いでは通らない。メディアの言葉狩りだ!偏向報道だ!と責任転嫁するのは政治家の常套手段ですが、見苦しいですね。厳しく追及されて当然。ところが、最近の安倍政権での「安倍チルドレンたち」の暴言、妄言、誹謗中傷発言に対しては、党幹部から「注意」がされるだけで許されてしまうんですね。つまり、プロの政治家ではなく、アマチュアの政治家?が急増した証しなのでしょう。

しかし、アマチュアの政治家が日本を動かし、日本の将来が左右されるとは、考えても恐ろしい。非常事態。国家の危機。



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2015.08.11 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 政治・社会



コメント

売れるニュース

片割月様

情報処理、判断の難しさもありますが、飛びつきやい売れそうな記事を目にすることも多いです。
今日の新聞にあった、女性ばかりの鮨屋「なでしこ(秋葉原にあるらしい)」の記事。 男性の仕事とされていた職場に女性の進出をたたえるかのごとくの記事ですが、これって、本当に日本の現状を伝えているのでしょうか。
http://www.thestar.com/life/2015/08/13/japanese-women-challenging-male-prejudice-in-sushi-industry.html

 記事の中にあるように、仙台からの40歳の男性とその友人がAKB48のコンサートを2回見て、そのあと立ち寄って満足しているとか。 メイド喫茶の鮨屋版じゃないですか!
これは”根の深い職場での性差別” ではなく、”根の深いロリータコンプレックス文化” の記事だと思うのですが。

こういう記事が出ると、日本はみなこうだと思う人が多いので困ります。 それにしても最近は寿司レストランの多いこと。日本より多いのではないかと思うほど。ほとんどが韓国、中国人の経営で名前が変てこなのですぐわかる。 「きれいすし」 「イルカすし」 「おいしすし」
「すきすし」 「たたみすし」 「ワォ!すし」 、、、 名前を決める前に日本人に相談すればいいのにと思います。

2015/08/15 (土) 05:49:02 | URL | kan kan #E0/upmTg [ 編集 ]

Re: 売れるニュース

kan kan様も色々と雑学にも詳しいというか、良く調べられますね。凄いわ^^

記事の例は特殊なケースと思いますよ。誇張されてニュースになるんでしょうね。

欧米での「寿司ブーム」はすっかり定着したようですね。

人気の秘密は、ヘルシーだから、というだけの理由ではなさそうね。

食べやすさ、種類の豊富さ、リーズナブルな値段、などなど、色々あるんでしょうね。

2015/09/09 (水) 03:28:01 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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