一枚の写真;幕末




kenousisetuikedacc.jpg

写真の武士たちが何者であるかは、下記のサイトを参照して下さい。
ここです

●クイズです。(回答は記事の最後の方に)
問1.スフィンクスのことを当時の日本語では何と言ったか?
問2.同じく、ピラミッドは?

ヒント。漢字で表します。


●1864年(元治元年)2月28日に撮影されたこの写真、興味が尽きません。
私が最初にこの写真を見た時、言葉に出来ない程に興奮し、感動したのを覚えています。スフィンクスとピラミッドを背景に佇むサムライたちの姿…雄大にして凄い迫力です!

1866年(慶応2年)、坂本竜馬とおりょうが九州霧島の温泉に行ったのは「日本人による最初の新婚旅行」とする説があります。それならば、この写真は「日本人による最初の団体ツアー記念集合写真」と言えるでしょう。

この当時のスフィンクスは首から下が砂に埋まった状態だったと分かりますね。胴体や足が見えません。エジプトの文化遺産を前に、陣笠に帯刀姿の武士達の姿。その巨大なミスマッチとコントラストぶりは感動的です。スフィンクスの前を通った人間は無数にいたでしょうけど、サムライたちが通ったのは空前絶後です。

意外に思うことがあります。武士と言えば形式や上下の秩序にうるさいもの、との先入観が私にあります。ところが、写真を見ますと、整然と並んではおらず、一人はスフィンクスの首下に寄りかかり、一人は首横の中腹に座っています。まるで子供みたい。また、正面の武士達の中には「ポーズ?」を決めているように見える者もいれば、横を向いたり、一人だけ離れて立っていたりと、ポーズはまちまちです。陣笠を脱いで丁髷を見せている者もいます。重大な使命を帯びた池田使節団でしたが、この時はリラックスしていたのでしょうね。

この写真は、歴史の偶然が一瞬に凝結した傑作と思います。


●この後、池田使節団はフランスのマルセイユに着きます。使節団の一人が残した日記によれば、彼等はマルセイユの街の美麗広壮な様に感激し、呆れ、感極まって泣いていた者もいたそうです。中には、「どうしてこの国の有り様と我日本とではかくまで違うのであろうかと、慷慨非憤して居る」者もいたそうです。

当時の武士たちはまだ西洋の美とか芸術に影響されていなかったはずです。江戸時代までの知識人は中国を先進国として尊敬し、言葉や文化を学んでいたはずです。

それにもかかわらず、武士達が初めて西洋文明を目の当たりにして、「美麗」と形容し、感激したことに私は驚きます。美的感覚というものは国により民族により様々であり、普遍的なものではない、と思えるのですが、逆に、もしかすると日本人には西洋の文明や文化に共感出来る何かを既に持ち合わせていたのかもしれません。脱亜入欧は単なる政策によるものだけに由来するものではなく、日本人の資質に関わる何かがあったのかもしれません。



☆クイズの答え
①スフィンクス→首石、石首。巨人首。
②ピラミッド→三角山。錐形塔。

表現が単純というか即物的ですね。
池田使節が詩人を連れていたら違った表現をしたかもしれません。




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2017.01.18 | | コメント(11) | トラックバック(0) | 歴史・文化



コメント

この写真は好きだにゃ

江戸ものでは、結構読んでる本が被っていると思われますが・・・

武士というのは、まじめに生きていたんだと
重いますね。

ところで、
ピラミッドを「金字塔」とやらかした
人間は誰か、知ってる?

2017/01/19 (木) 06:03:05 | URL | しっぽがない・・・ #- [ 編集 ]

Re: この写真は好きだにゃ

> 武士というのは、まじめに生きていたんだと

江戸時代は戦争がなく平和だったかもしれませんが、朱子学やら何やらの影響でしょうか?
窮屈な時代だったようにも思えます。

ひと口に武士といいましても、時代により、人により、様々でしょうか。


> ピラミッドを「金字塔」とやらかした
> 人間は誰か、知ってる?

愉快ですね!誰?教えて~!

2017/01/19 (木) 20:19:42 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

誰?教えて~! ・・・って俺が訊いてんの

お月さまなら知ってると思ったんだよ。

・・・で、
どこの世界でも
武術というのは、平和な時代に発展します。

そんなものなんでしょうね。

武士も似たようなものだったと思います。
刀を抜かないのに
武士であることを求め続けられたということは
結構、つらかったと思います。

2017/01/20 (金) 07:07:18 | URL | しっぽがない・・・ #- [ 編集 ]

そう言えば・・・

お月さまの画像
衣替えで、もふもふしてますね。
もっといっぱい
もふもふしていただきたい。

2017/01/20 (金) 09:33:31 | URL | しっぽがない・・・ #- [ 編集 ]

英語→漢字

建設関係で
 
 コンクリート → 混凝土

 フレッシュコンクリート → 生コン(たぶん)

 アスファルト → 土瀝青

 マンホール  → 人孔

 トンネル   → 隧道


なかなかよく考えて漢字を当てはめたと思います。

2017/01/20 (金) 09:40:18 | URL | 壮大なるカン違い #h1thCUug [ 編集 ]

この写真、驚きました!

へえ、こんなことがあったんですね。

本文も興味深くて、この人たち、このとき、
「すすんでる」とか「遅れてる」とか
感じたんだろうな、と思うと。


こんなふうにしてはじめて自分」が見えてくるのかもしれない、
と思いました。

それにしてもスフィンクス前の写真、やっぱりすごい。

2017/01/20 (金) 23:28:42 | URL | m #w2VY/Wec [ 編集 ]

Re: 誰?教えて~! ・・・って俺が訊いてんの

なーんだ!
しっぽがない・・・様もご存知なかったの。

>武術というのは、平和な時代に発展します。

なるほど!

戦国時代は、槍術・剣術とはあまり言わず、もっぱら、兵法と言ったとか。

つまり、新陰流の兵法、一刀流の兵法。

剣術になったのは、平和な江戸時代になってからでしょうか。

2017/01/21 (土) 00:13:10 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

Re: 英語→漢字

 >  コンクリート → 混凝土
> フレッシュコンクリート → 生コン(たぶん)
> アスファルト → 土瀝青
> マンホール  → 人孔
> トンネル   → 隧道

さすが、ご専門(^o^)/

隧道は分かりますね。

マンホール  → 人孔

中学生の直訳みたいね(^_^;)


ベースボールを野球と訳したのは、正岡子規かな?

2017/01/21 (土) 00:18:28 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし

m様、こんばんは^^

私達がびっくりするくらいですから、

写真の武士たちのカルチャーショックたるや、凄まじい衝撃でしたでしょうね。

砂漠だって、日本には無いものですしね。

2017/01/21 (土) 00:39:59 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

砂ぼこり 汗だらけ

2月末といっても埃及はけっこう暑い所でしょう?。
それに砂だらけで砂埃がたつのですから着ている物もかなり汚れるでしょうに。
月代や髭は何とかなるでしょうが、お洗濯は?。
本日、土瀝青の粉塵が舞う切削オーバーレイの現場で働く壮大なるカン違いの素朴な疑問です。
オーバーレイを漢字にできない自分が情けない(-_-)/~~~ピシー!ピシー!。

2017/01/22 (日) 07:21:51 | URL | 壮大なるカン違い #h1thCUug [ 編集 ]

Re: 砂ぼこり 汗だらけ

壮大なるカン違い様、こんばんは^^

ホテル泊まりしていたでしょうから、そこで洗ったのかな?

>切削オーバーレイの現場で働く壮大なるカン違い

額に汗して日々のお仕事、御苦労さまです。

ロードローラーでペチャンコにされないよう、ご注意あそばせ(^o^)/

2017/01/22 (日) 23:55:47 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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