私の好きな曲・その6 旅情のバイレロ

『オーヴェルニュの歌』から「バイレロ」



※『オーヴェルニュの歌』(フランス語: Chants d'Auvergne)は、ジョゼフ・カントルーブが1923年から1930年にかけて、故郷であるオーヴェルニュ地方の民謡を管弦楽伴奏歌曲の体裁に編曲した歌曲集である。ソプラノ独唱で歌われることが圧倒的に多いが、ジェラール・スゼーもレパートリーに入れていた。歌詞はオック語のままである。最初の録音は、抜粋版ながらも、早くも1930年にマドレーヌ・グレイの独唱によって行われ、初の全曲録音は1962年頃に行われたダヴラツ盤である。(Wikiより)

※オーヴェルニュ地域圏(オーヴェルニュちいきけん、フランス語:La région d'Auvergne)はフランスの中南部、中央山塊に位置する地域圏である。フランスの中央高地に相当する地方である。首府はクレルモン=フェラン。歴史的にもこの地域は現在と似た区分で存在しており、クレルモン=フェランも古くからの中心都市であった。面積は日本の近畿地方と同程度、人口は沖縄県程度。山脈や休火山を持ち、肥沃な土地に湖や牧草地帯が広がっている。豊富に良質な地下水を産出する事で有名。日本でもおなじみのミネラルウォーターであるヴォルヴィックはこの地方(ピュイ・ド・ドーム山)で採水されたもの。(Wikiより)

※「バイレロ」は羊飼いと娘が川を挟んで応答をする歌。歌詞の大意は以下のようになるらしい。

「羊飼いさん、川の向こうでは、楽しいことががほとんどないの?ねえ。バイレロ・レロ・レロ・ロ…」

「ほとんどないね、で、君の方はどう?バイレロ・レロ・レロ・ロ…」

「羊飼いさん、牧草は花盛りよ、こっちに羊を連れてきたら?ねえ。バイレロ・レロ・レロ・ロ…」

「こっちの牧草の方がいいよ。バイレロ・レロ・レロ・ロ…」

「羊飼いさん、川があるんですもの、渡れないわ。ねえ。バイレロ・レロ・レロ・ロ…」

「待っててよ。迎えに行くから。 バイレロ・レロ・レロ・ロ…」


私が持っている「オーヴェルニュの歌」のCDもこの動画のナタニア・ダヴラツ盤です。透明感と純朴さが漂うこの歌に相応しい素敵な歌声と思います。

この歌を聴く度に北海道の広大な原野と、ちょっと規模は小さいのですが長野県の清里~野辺山にかけての高原を思い出します。桔梗色の空に緑の森や草原。赤茶色の八ヶ岳。かすかに聞こえる沢のせせらぎ。黙々と作業に勤しむ農家の人々。霧にくすむサイロと牛の鳴き声。

ここでは時間はゆっくりとゆっくりと流れています。大自然の中にも人間の営みがあり、生きる為の労働もあれば恋もある。しかし、全ては悠久の時の流れの中にあり、自然と人間の連綿とした歴史を確かに感じさせます


カントルーブによって芸術的香りが醸成されたバイレロは、美しく清かな旋律で、ささくれだった人間の気持ちを優しく解きほぐす名曲です。

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2012.03.16 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 音楽



コメント

フランス人は知らないのです!

こんにちわ。
オーベルニュの歌は、20年来の愛好です。
素朴で、この歌に魅(引)かれて、オーベルニュ地方に旅したこともあります。ホント、ド田舎でロマネスクのサンネクタール寺院と同じ名のチーズも美味…。
ところが、フランスの友人たちは、クラシック好きの人も、誰も知らないのです。そこで、CDを幾つか買って日本からのお土産にしました。(その前に、youtubeで聞かせたのですが、キリテカナワの歌は洗練されすぎていると感じて…)。驚嘆したのは、この歌のオック語を「日本語の響きは…」と言い始めたことです!!

2012/04/01 (日) 13:54:12 | URL | coucou #HYiaVYZ. [ 編集 ]

(つづきです)
オーベルニュ人はパリへの出稼を多く排出したところで、昔のパリのカフェはオーベルニュ人だらけだったとか。暖炉・コンロなどの燃料のまきが手に入りやすかったからとか…。これがパリの友人たちの知識なのです。
ともあれ、バイレロ、捨てられた女…など…いまからちょっと聞こう。私のレコード(!)はフレデリカ・フォン・シュターデの歌で、彼女のビブラートをかけない、衒いのない歌が好きなのです。(残念ながら彼女のCDはない~)
ご挨拶もしないままで、「はじめまして」。
また、伺わせてくださいね。

2012/04/01 (日) 14:06:42 | URL | coucou #HYiaVYZ. [ 編集 ]

(三報ですみません)
前の文での間違いがありました。「パリのカフェのオーナーそしてギャルソンは」です。
他の記事も読ませていただきました。
私もモーツアルト・ファンですが、小林秀雄の文章は評論ではなく、持論の装飾のためにモーツアルトを「動員」したように感じています。
フィギュアスケートもお詳しいのですね。私は真央ちゃんが好きなのですが(ずいぶん前にパリのベルシー体育館で観戦したこともあり、とっても可愛かったです。この程度のファンですが、陰ながら応援しています。ちなみに、飛び込み観戦で観衆はガラガラで、選手たちはかわいそうでした)彼女を取り巻く環境は、ファンも多いだけに大変なのですね!!彼女も尋常ならざる「少女」でしょうが、悔いのない選手時代を送ってほしいなあ(という素人おばさんの願望です)。
長文で、失礼いたしました。

2012/04/01 (日) 14:39:29 | URL | coucou #HYiaVYZ. [ 編集 ]

Re: はじめまして

coucou様、はじめまして。

面白い内容のコメント、ありがとうございます。

オック語を日本語?って、驚きましたネ。

オーベルニュの歌が好き、という人に実際に出会ったことがないので、コメント嬉しいです。

パリやオーベルニュに行かれたとは、羨ましい限りです。

モーツァルト好きという点でも共通した趣味のようですね。

小林秀雄も読まれているようですが、かなりのモーツァルトファンなようですね(笑)

真央選手は国民的スターですので、期待も大きいし、それだけに批判も受けますね。
私も歯がゆくて、つい、批判的なことを言ってしまいます(^。^;)

ここは気軽なブログですので、アレコレ自由におしゃべりしています。

今後ともよろしくお願いします。

2012/04/01 (日) 17:27:56 | URL | 片割月 #- [ 編集 ]

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片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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