竹内すい選手とカロリーナ・コストナー選手
●竹内すい選手への期待:3A-3Tを決めて優勝!
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昨年の全日本選手権で竹内すい選手を取り上げましたが、やってくれました!
彼女は16才なのですが、ジュニアではなくシニアで戦っているようです。
西日本選手権では総合得点158点台で6位。
全日本選手権では総合得点169点台で17位。
インターハイでは総合得点191点台で1位。
凄い飛躍です!
動画でご覧のように、3Aはギリギリ回転不足クリアーでしたがしっかりと降り、セカンドジャンプの3Tも回りきって降りています。紀平選手の3A-3T程のクオリティではありませんが、並大抵ではない資質を感じます。
女子では単独の3Aだって非常に難しい技です。3Tとのコンビネーションは超難しい。男子のトップ選手でもしばしばミスをするコンビネーションジャンプです。
冒頭の3Lz-3Tを見ても分かるように、彼女はセカンドジャンプに3Tを付けるのは得意そうです。
さらに凄いのは、ノーミスで演じ切ったことです。3Fで「!」がついていますが、ミスと言う程ではないでしょう。課題がありそうなのは、ステップシークエンスでしょうか。レベル2で加点もさほどありません。
竹内すい選手のように、日本スケート連盟から強化選手に指定されていないスケーターが、191点台という高得点で高校の強豪選手達を抑えて優勝したというのは快挙ですね!
全日本選手権17位の実績では普通は難しいのでしょうけど、日本スケート連盟は来シーズン、竹内選手を強化選手に指定し、できうることならNHK杯に出場させてくれないかしら?彼女のような将来有望なスケーターには粋な計らいをお願いしたいです。露骨に言えば、「不公平」なのかもしれませんが、スポーツの世界では才能ある若手には「飛び級」的な対応は有り、と思います。
伊藤みどりさんが世界選手権で3Aを成功させてから30年が経っています。そして、浅田真央さんが3Aを跳び続けて来ました。この日本女子の伝統が守られているのは嬉しいです。
紀平選手、竹内選手の成功に刺激され他の若手女子選手達も、「次は私!」と続いて欲しいです。
現在、女子シングル界は「ロシアの一強時代」をむかえています。ロシアの女子選手達と同じジャンプ構成で戦っても日本は「ロシアの牙城」を崩すことはまず不可能でしょう。
●カロリーナ・コストナー選手の芸術的な演技!
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演技構成点は38点台!5項目において、9点台の前半~後半の評価が並んでいます。
長身で手足が長く、しかもスケートが上手いのでひと蹴りひと蹴りでスケートがグーンと伸び、加速します。ダイナミックな滑り!それに加えて、上半身や腕の使い方が美しく、情感豊かです。これは才能にプラスして年季も必要なのでしょうね。日本舞踊でもそうですが、やはり、若い舞妓さんの踊りと比べ、芸妓さんの踊りは素晴らしいです。
ロシアのトップ選手の方がトランジッションが豊富でジャンプ構成も高度ですが、それでも国際ジャッジはコストナー選手の演技にメドベーデワ選手に勝るとも劣らぬ評価を与えます。
コストナー選手の演技を見ると、フィギュアスケートは奥が深い!と分かりますね。
これだけの芸術的な演技が出来るスケーターは、高橋大輔さん、ステファン・ランビエールさん…
あと、他に誰がいたかしら?
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2018.02.03 | | コメント(16) | トラックバック(0) | フィギュアスケート・ネタ関連