トランプに対し希望的観測にすがろうとする日本・愚見を少々




●希望的観測に頼り、最悪のケースを用意しない日本外交の甘い体質は戦前と変わらないのではないか。

主なトランプの主張・政策
①TPPからの離脱
②メキシコとの国境の壁を作る
③イスラム違法移民は国外退去命令
④日本は在日米軍に対し十分な対価を払え(100%払え)。さもなくば兵を引き揚げる
⑤自分の国は自分で守れ・核武装も反対しない
⑥その他、乱暴な主張の数々

日本の経済・外交・軍事の評論家達の希望的観測
①上記は大統領選の「ブラフだ」。レーガン元大統領もそうだった
②大統領になれば「もっとマトモになる」。スタッフや官僚が説明すれば分かるだろう※1
③TPPの意義もいずれ分かる。いずれ認めるだろう
④日米同盟の意味も分かる。100%払えは撤回するだろう
⑤トランプはああ見えても話の分かる人間らしい
⑥トランプと安倍首相はウマが合いそうだ※2
⑦よって、日米同盟や日本経済へのマイナス影響はあまり無さそうだ

甘いよ。砂糖とズルチンとサッカリンを混ぜた超甘さです。

※1
当選後のトランプの物腰や言い方が「マトモ」だとの評判です。が、物腰や言い方の問題と、彼の政策を進めることとは別次元の問題。笑みを湛え、柔らかな言い方をしつつ、日本に対価を100%払うように要求する可能性は高い。

※2
選挙中にトランプが発した安倍批判(報道より)
「安倍はトンデモナイことをした。円の価値を徹底的に下げて、米国経済を破壊している」
「安倍は米国経済にとって“殺人者”だ」

トランプが安倍首相とウマが合うとは思えないですが。。。

私の知る限り、「専門家」の誰ひとりとして、「トランプは選挙中の主張・政策を本気でやるであろう」と主張しないことです。この調子だと、日本政府も同じことを考えているのではないかと不安になります。

私の予想ではトランプは大統領に就任すると、選挙中に主張した主な政策を本気で進めると思います。この男はそういう人間だと思います。過去の常識?から逸脱したアウトサイダーであることが彼の持ち味です。また、彼に投票したアメリカ国民はそれを期待しているはずです。

日本の政治家や専門家・知識人はアメリカの恐さを甘く見てはいけないと思います。だいたい、アメリカ政府は日本なんか遥か下の下にしか見ていないだろうし、トランプはさらに日本を頭から見下しています。

戦前の日本は希望的観測にすがり、アメリカや旧ソ連やナチス・ドイツに裏切られ?国を滅ぼすような失敗を重ねました。南印に日本軍を侵攻させてもアメリカは大丈夫だろうとの希望的観測は裏切られ、全面的な石油等輸出禁止措置を喰らい、「こんなはずではなかった」となったし、同盟国のナチスドイツは敵であるはずの旧ソ連と不可侵条約を勝手に結び、平沼内閣は「欧州の天地は複雑怪奇なり」と、ここでも「こんなはずではなかった」となりました。

また、戦後ですが、ニクソン大統領の時代、アメリカは同盟国の日本の頭越しに中国との国交回復を進め、日本政府は「ツンボ桟敷」に置かれました。

日本の左翼政党や左翼集団が旧ソ連や中国・毛沢東の共産主義に、「甘い希望的観測」を抱き続け、見事に裏切られたのも、こうした同じメンタリティのなせる業と思います。

日本は同じ轍を踏んではいけません。学習が大切。


●日本は、「外圧・黒船の脅威」が無いと本気で自国の革命も大改革も出来ない国。過去の歴史において、フランス大革命やイギリス清教徒革命のように自らの意思と決断で国を大変革したことが一度も無いですね。

①歴史上、はっきりしている最初の例は白村江の戦いで唐と新羅の連合軍に大敗した時。唐と新羅の連合軍が本土に侵攻して来たら大変だと震えたヤマト政権は、天智天皇~天武天皇・持統天皇の時代に日本は本気で国を変えました。律令制の導入。八色の姓による官僚制の整備。倭は日本に、大王は天皇に。最初の国史としての「日本書紀」の編纂等。

②二番目は、幕末の黒船です。
③三番目は、アジア・太平洋戦争における敗戦ですね。


☆これは私の全くの素人考えですが、豊臣秀吉~徳川家康の時代に戦国の世が急速に終息した理由・背景の一つに、南蛮人の脅威があったのではないかと思っています。バテレンを追放したり、時には殺害したり、キリシタンを徹底的に撲滅させようとしたのも、南蛮人による日本侵略を恐れていたからではないかと。戦国の諸大名が、しかも豊臣恩顧の大名までもが家康に意外なほどあっさり服従したのは、家康の力に負けたとか、戦に飽き飽きしていたとかの理由だけではなく、南蛮人の侵攻を恐れていたからではないかと。いつまでも国内で争っている場合じゃないぞ、と。

☆「外圧・黒船の脅威」とか関係なくても、日本には鎌倉時代の武家政権成立という大変革があったじゃないか、との反論があります。しかし、私は大変革という程のものではないと思います。あれは、それまでの権力争い、領地・荘園争いをしていた3つのヤクザ組織、すなわち、上皇・天皇を中心とした「天孫族組」と、公家の「藤原組」と、神社・仏閣の「寺社組」による「仁義なき戦い」に、新興ヤクザである武家の「源・坂東組」が加わっただけ、と考えるからです。もちろん、これは私の持論ではなく、そうした見解を持つ専門家がいます。


で、トランプが選挙中の主張を進めれば、日本は否が応でも大きな転機を迎えざるを得ないと思います。日米同盟はこのまま続けるのかどうか、いつまでもアメリカ様頼りの従属的関係で良いのかどうか、真の意味で独立国の道を目指すのかどうか、防衛費を増強するのかどうか、スイスのような中立国を目指すのかどうか等。。。

大変革はともかく、これからの日本の、「国のありかた」を再考する良い機会になるかもしれません。

BSフジのプライムニュースで、保守系知識人の西部邁と共産党の小池晃副委員長をゲストに、「アメリカの属国・日本の自主独立への道筋」のテーマで論じていましたが、面白かったです。

簡単に言えば、西部邁は「自主独立の為には防衛費を今の2倍に増強し、核武装も辞さず」であり、小池晃は「日米軍事同盟を破棄、日米友好同盟に。東アジアとの中立同盟。自衛隊は現状維持~徐々に縮小へ」でした。


トランプがトンデモ男でムチャクチャ乱暴で差別的。こんな人間が大統領になり、これから日本は大変だ?

今さら何をビビってる?何を驚いている?何を憤慨している?

我が愛する日本国にはもっと凄いのがいるぞ。安倍政権がいるぞ。

安倍政権の発足以来、そのトンデモぶりとムチャクチャな乱暴さと差別的な言動と政策に、私はず~っとビビり、驚き、憤慨のしっぱなしですが。

トランプの当選により、実現がほぼ絶望的なTPPを強行採決した安倍政権。ひとたび進めると立ち止まることも反省することもなく、ひたすら既成事実を積み上げるやり方は、これまた旧日本軍のやり方と同じですね。

イラク戦争についても、アメリカとイギリスは過ちを認めているのに、日本は認めません。

このような安倍政権によって憲法解釈が劇的に変わり、憲法が改悪され、自衛隊が国防軍となり、軍拡が進むことの恐ろしさを国民は分かっているのだろうか?

私は、日本が戦前のような国に戻る可能性が60%くらいあると予想しています。

日本と日本人の根本的体質は戦前も今も、何も変わっていないのではないか。




2016.11.11 | | コメント(8) | トラックバック(0) | 政治・社会



ボブ・ディランは無礼で傲慢か?:愚見を少々




ご存知と思いますが、
ノーベル文学賞の受賞が決まった米国のミュージシャン、ボブ・ディラン(75)が沈黙を続けています。で、同賞を選考したノーベル委員長のペール・ベストベリィ氏がボブ・ディラン氏を「無礼で傲慢だ」と苦言を呈した、との報道がありました。

上の記事①を受け、「恩着せがましいノーベル委員長の方こそ傲慢だろ!」との批判コメントが散見されました。記事①を読めば、多数の人がそのように思うでしょうし、私もそう思いました。

ところが、その後、このノーベル賞委員長の発言の続きとして記事②が報じられました。

記事②によりますと、「…無礼で傲慢だ。でもそれが彼ってものだ。予想していなかったが、彼は気難しいようだから驚きはしなかった。我々は待つ。誰が何と言おうと彼が受賞者だ。これは非常に特異な状況。おそらく彼は式典ぎりぎりまで返事を引き延ばすかもしれない…」

何と!つまり、記事①では、その続きの発言部分がカットされていたのです。

記事①と②を読みますと、明らかにノーベル委員長に対する印象が変わります。記事①だけを読んだ時よりも、委員長に対するネガティブな印象はだいぶ薄くなります。

どうしてこういうことになったのか?
これはメディアが,
①意図的に操作した。委員長に対する読者のマイナスイメージを煽ろうとする意図か。
②担当記者の不注意か、読解力不足があった…ちょっと、考えられませんが。

第一報の記事①について、ノーベル委員長か他のメディアから苦情又は訂正要求があったのかもしれません。

「断章取義」という言葉があります。

すなわち、発言や記述の一部を取り出し、全体をかえりみずに用いることです。しかし、断章取義を慎むべきことは、報道人や学者はもちろんのこと、ビジネスマンの世界でも常識です。

断章取義の対極にあるのは、
①個々の発言や記述を全体の文脈の中で捉えること。
②そして、事実検証です。

以上のことから、記事①はメディアによる印象操作の可能性が高いと思います。
そうだとすれば、悪質です。

「無礼で傲慢」なのは、ボブ・ディランやノーベル委員長よりも、メディアの人間ではないか?

新聞やテレビ…メディアの劣化と共に、読み手の私達の方が記事に断章取義がないかどうかをチェックし、事実検証をしなくてはならない時代になったのでしょうか?

論より証拠、ではなく、証拠より論、の時代が来た、と喝破した人がいました。本来、事実を正しく伝えるべきメディアが杜撰な報道をすれば、益々、証拠より論を弄ぶ人間が闊歩するようになるでしょう。

日本は今から70年~90年前にもそんな時代がありました。


私の偏見かもしれませんが、イエス・ノーを明快に言うアメリカ人の一人であるボブ・ディランが、ノーベル賞受賞について、イエスともノーとも表明せず、沈黙しているのは奇異に思います。ボブ・ディランはこれまで数々の賞や勲章を受け取っています。サルトルのように賞を拒否する信念があるとも思えません。

完全無視(スルー)か(^_^;)。



2016.10.26 | | コメント(26) | トラックバック(0) | 政治・社会



「混ぜ返し話法」に注意しましょう:愚見を少々




沖縄県高江における米軍用ヘリパッドの建設工事が強行されている中で、地元の反対住民に対し、安倍政権は各地から警察の機動隊を動員しました。

そのような中で起きたのが、大阪府警から派遣された1人の警察官による下記のような「土人」発言です。


「触るなクソ、触るなコラァ、どこつかんどんじゃコラ、ボケェ、土人が!」


すると、「反対住民だって警察官に対し、酷い暴言※を吐いているじゃないか!メディアがこちらも問題にしないのは片手落ちであり、不公平だ。偏向報道だ」との声が少なからずあった模様です。

※「 ぐるぐる巻きにして谷底に沈めてやるぞ!」

すなわち、大阪府警の警察官も悪いが、反対住民も悪い。どっちもどっちであると。

なるほど、一応ごもっともな主張に思えます。しかし、これは一種の詭弁です。

①特別な権力・権限を持つ警察組織の人間の暴言
②一般市民の暴言

すなわち、①と②は、立場や身分が全く異なる人間による暴言です。

②より①の方が問題は大きく深刻です。比較になりません。比較自体がナンセンスです。

このように、次元の異なる問題を併記し、「どっちもどっち」とするやり方を、「混ぜ返し話法」と呼ぶことにしよう。

「混ぜ返し話法」はいたる所に見られます。

以前に、①塩村文夏東京都議会議員に対する酷いセクハラ野次が問題になったことがありました。

すると、②塩村議員が議員になる前のタレント時代の戯けた発言を取り上げ、

「セクハラ野次は悪いが、塩村議員もダメだね」とする意見が少なからず見られました。

この場合も、①と②とでは、立場も身分も異なる状況にありますので、並べて論じること自体が無意味なのです。

これらの「混ぜ返し話法」を使う人の特徴は、いかにも中立を装って登場し、実は、問題をうやむやにする意図があり、上記の二つの例で言えば、反対住民に批判的・否定的な本音、塩村議員に批判的・否定的な本音が透けて見えることです。

あるいは、単に、愉快犯的に、問題をただ冷笑的に見物しているのでしょう。

で、この「混ぜ返し話法」はなかなか効果があるようですね。

私も過去に無意識でか意図してか、使ったことがあります(^_^;)

もう一例。

アメリカ大統領選挙ですが、
①トランプ候補の女性蔑視・差別発言
②クリントン候補の重要機密私用メール問題

①と②は、同じ次元の問題でしょうか?
仮に次元の異なる問題とするなら、どちらの方が大きくて深刻な問題でしょう?

私は②の方が問題は遥かに大きく深刻と思います。

何故なら、②はクリントン候補が国務長官であった時の問題だからです。

アメリカ国内に留まらず、国際社会にも重大な悪影響を及ぼしかねない問題です。

今のところ、クリントン候補は上手く逃げているようですが。

しかし、トランプ候補の女性蔑視・差別発言の方が分かり易いので、破壊力があるのでしょうね。


2016.10.21 | | コメント(7) | トラックバック(0) | 政治・社会



トランプ候補がまたしても・日ロ平和条約のこと:愚見を少々




「党施設に放火 ヒラリー氏側犯行とトランプ氏主張」:朝日新聞デジタル 10月17日(月)

(引用開始)…米ノースカロライナ州ヒルズボロで16日、地元の共和党の施設が放火され、近くの建物に脅迫的な落書きが見つかった。地元市長は「我々のコミュニティーで許容できない事件だ」とコメントを発表し、警察が容疑者を捜しているという。

市によると、オレンジ郡共和党委員会の本部が16日朝に放火されているのが見つかった。可燃物が入った瓶が正面の窓から投げ込まれたとみられ、建物内の家具や内装が燃えていたという。また、隣の建物にはカギ十字のマークや、「ナチスの共和党は町から出て行け」という趣旨の落書きがあった。けが人は出ていないという。

事件を受け、共和党大統領候補のトランプ氏は「ノースカロライナ州で(民主党大統領候補の)ヒラリー・クリントンと民主党を代表する動物たちが、我々が勝っているからオフィスに放火した」とツイッターで表明。一方、クリントン氏は「攻撃は恐ろしく、許されない。全員が無事であることに感謝する」と発信した。また、同州のマクローリー知事(共和党)も「明らかな民主主義への攻撃だ」とした。

同州は共和党と民主党が競り合っており、11月にある大統領選だけでなく、知事選と上院選でも激しく争っている。ただ、地元紙によるとオレンジ郡は民主党が圧倒的に強いという…(引用終わり)


トランプは本当にそんなこと言ったのかしら?信じられない。いや、あのトランプなら有り得るか(^_^;)

これって、ナチスが共産党の仕業とした「ドイツ国会議事堂放火事件」そのまんまじゃないですか。

トランプの発言が事実であれば、ヒラリー・クリントンと民主党への名誉棄損罪にならないの?

幸か不幸か、トランプは現役の政治家でも議員でもないのでこんな発言も法的に通ってしまうのでしょうか?

EU離脱か残留かの問題(これだけじゃないけど)で透けて見えたイギリス国民の政治レベルの低さや、トランプを救世主のように支持するアメリカ国民の姿を見ると、何だ、三流とも言われて来た日本人の政治レベルと大差無いじゃないか、と思ってしまいます。歴史的に見て、民主主義の先達として、ある意味、日本は米英を手本として来た面があったと思いますが、な~んだ、って感じですね。それでも、まあ、中国やロシアより少しはマシなのかもしれませんが。。。


【トランプが大統領になったら日本の国の形が変わるかもしれない】
主張通り、在日アメリカ軍の駐留費は100%日本が負担せよ、さもなくば米軍は日本から引き上げる、とトランプは強行にやるでしょうね。彼は人種差別思考を隠さないし、日本をはなから見下しているのは明瞭です。やるでしょう。彼は商人だから金勘定には長けていますしね。政治=商売、という発想なんでしょう。

その時、日本政府はどうするのか?
①アメリカ様には逆らえないので、ほぼ100%負担を受け入れる(可能性65%)
②日米同盟解消を覚悟で、トランプの要求を断固として突っぱねる(可能性35%)

①は左右を問わず広く日本人から大不評を買うでしょうね。ここまでアメリカ様の言いなりになるくらいなら、自民党の某議員のセリフじゃないが、「いっそのこと、日本はアメリカの51番目の州になったらどうか」となります。

②は左翼やウルトラ保守&右翼から歓迎されるかもしれませんね。

左翼からは「これを機会に、日本は非武装中立の道を!」「アメリカ・ロシア・中国と等距離外交を!」と。あるいは、「スウェーデンやスイスのような中立国に」とか。もっとも、一部ウルトラ保守も日本がスイスのように徴兵制度を前提として中立国になることを支持する例もありますね。

ウルトラ保守&右翼は、「自国の領土は自国の軍隊で守るのが当然。今こそ、日本は軍備増強をしよう。核武装も真剣に検討すべきだ。これでこそ、日本は普通の独立国になれる」と、歓迎するでしょう。

日米同盟を解消して、日中同盟の道は?…これは99%有り得ないでしょう。日ロ同盟の道は?…これは20%くらい有り得るかもしれない。ロシア人は割合と親日感情があるとも言われているし、日本人は昔からロシアの文化が好きだ。トルストイやドストエフスキーを生んだ国。チャイコフスキーとクラシックバレエの国だから。それと、ロシア料理。

まあ、現実にはおそらくヒラリー・クリントンが大統領になるでしょうし、日本政府もクリントンを望んでいますし、日本人の多くはクリントンの方がマシだと思っているでしょうね。彼女はオバマ路線を継承するでしょうし、オバマ大統領よりも少しタカ派っぽいし。真相は分かりませんが、親日とは言わなくとも、日本に対する悪感情はさほどなさそう。安倍首相との相性はオバマ大統領より良いかも。

ひょっとすると、ロシアと中国はクリントンが大統領になることを望んでいるかもしれない。何故なら、「女なら組み易し」ということ。「女はしょせん女。少し脅せばビビるだろう。強面のするトランプよりチョロイ」、と。


【日ロ平和条約について】
私は安倍政権は日本の将来に危険である、と前から主張しています。が、安倍首相の外交力についてはそれなりに認めているつもりです。これだけ頻繁に海外に出かけて精力的に外交をする首相は初めてでしょう?「バラマキ外交との批判もあるし、私もそんな意見を持ちますが、北方領土問題の解決と日ロ平和条約の締結は、安倍首相とプーチン大統領の二人でないと不可能でしょうね。両者とも長期安定政権だからこそ可能なことだ。二人の相性は悪くなさそうだし。

私は戦後の日ソ共同宣言の通り、歯舞・色丹の2島で我慢するしか無いと思います。3島・4島を主張しても無理。そんなことを言っている限り永遠に日ロは平和条約を結ぶことは出来ないと思うからです。出来ることなら国後島も、と思うけど。なんたって、国後は知床半島と根室半島の間に突き刺さるように存在していますしね。両国の共同統治案もあるやなしや、との噂もあるようですが現実には実行は難しいでしょうね。火種を好んで作るようなもの。

日ロの結びつきが強まることは、暴走する中国に対するけん制として極めて有効です。ロシアだって、かつての弟分の中国がロシアよりも強大になっているのを心中穏やかならず思っているでしょう。本当は面白くないハズだ。対アメリカということで握手していますけども。

プーチンなんか信用出来るか!甘いよ!との声もあります。それは分かります。しかし、プーチンだって歴史的功績は欲しいでしょうし、ウクライナ問題との絡みで、「俺は決して領土欲は無い」と世界に示す良い宣伝になります。

また、経済が低迷するロシアにとって日本は美味しい相手でしょう。資源の乏しい日本にとっても、ロシアとのパイプは必要と思います。輸入ルートは多ければ多いほど安心なのですから。特定の国だけに偏ると、いざ、という時に資源を人質にされて日本は窮地に陥ります。するとまた、エネルギーと食糧を求めて日本は。。。

日ソ平和条約が結ばれれば、これは安倍首相の真の功績と認めましょう。

その前に乗り越える壁の一つは、アメリカ様のご意向ですが。。。



2016.10.18 | | コメント(5) | トラックバック(0) | 政治・社会



データの罠・テレビの罠:愚見を少々




日曜の某ニュース番組で放映されたものです。映像をお借りします。

「自分だけで生活できない貧しい人を、国が救うべきか」という質問に対する回答。

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日本は「救うべきだと思わない」と回答する人の多い国で、逆にいえば、日本で増えつつある「本人の自己責任だ!」の声と表裏一体の関係にあるということでしょう。ネット上、ツイッター上では、日本人は弱者に冷たい(強者には弱い)のか、との批判的タームの中で引用されているようです。特に、個人主義的傾向の強いとされるアメリカ人よりも「思わない」が多いのがちょっとしたセンセーショナルな印象を与えているのでしょう。

なるほど、そうかもしれない。

が、ちょっと待てよ。

イギリス、ドイツ、イタリア、中国、アメリカ、とあって、どうして他の国のサンプルは無いのか?

ロシアは?お隣の韓国は?台湾、フィリピン、インドネシア、インド、ベトナム、イラン、エジプトは?ナイジェリア、エチオピア、ケニア、ジンバブエ、南アフリカ共和国はどうしたの?ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、コロンビアは?

2015年5月15日の閣議決定により、日本政府が承認した国家数は196カ国(日本含む)あります。

これらの中で日本の「思わない」はどんな位置にあるのでしょうか?

西側の一部の「先進国」と中国だけ見せたのか、それしかデータがないのか。

いずれにせよ、ここにはデータの酷い偏りがあり、ある種の欧米崇拝的な匂いがあり、さらには、「日本はこの点では遅れているのではないか」と視聴者に印象付けようとの「意図」すら感じてしまいます。

つまり、上記のデータで日本をアレコレと論評するのは非常に危険だと思うのです。

一見、あたかも客観性のあるデータで人をだますことなど、専門家には容易いことらしい。


改めて私が言うまでもないことですが、テレビを信用してはいけません!!


上記の情報は、主に、左翼系・リベラル系の人達が批判材料として引用しているようです。彼等はどちらかと言えば、高学歴で理論や理屈好きなタイプが少なくないのに、こういうことには意外?と簡単に、コロリと騙されてしまうのかな?

私の反省も含め、人は自分の主張に都合の良い情報を入手すると、思わず無批判で引用しちゃうんですよね。




2016.10.04 | | コメント(7) | トラックバック(0) | 政治・社会



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プロフィール

片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者アラフォー熟女ですが、よろしくお願いします。
最近は体力をつける為に、休みの日はえっちらおっちらとミニハイキングに勤しんでいます。

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